ヤギ(たぶん日本ザーネン種) | 晴れ時々ジャズ

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日々の雑感とともに、フランスを中心に最新の欧州ジャズについて書いています。

やぎ農園っていうのがあるらしい。やぎのミルクで出来たヨーグルトやチーズも販売しているらしい。
やぎ見たい!触りたい!やぎのヨーグルトやチーズってどんなんかな?
ということで、昨日は(有)るり渓やぎ農園というところへ行ってまいりました。
最初に行ったところは離乳がすんで草や牧草が食べられるようになった子やぎたちのいる小さなやぎ舎です。自動車を降りたとたん、べーべーいう鳴き声が聞えてきます。小屋の中は明るくて牧草の香りが漂っていました。
やぎに限りませんが、草食獣っていうのはなぜこういう上品な表情をしているんでしょうね。
*それぞれの画像はクリックで拡大します。

 「いらっしゃいませ~。」

やぎってけっこう好奇心が強いんですね。小屋へ入ると「なんだ、なんだー?」という感じでこっちへ寄ってきて私たちのほうを見るんです。私たちが草地のほうへ行くと、子やぎたちもやぎ舎を出てわらわらとこちらへ向かってやって来ます。囲いのネットから頭を出したので、あごの下や耳の付け根を撫でてあげると、気持がいいのかじっとしていました。
 「おばちゃん、おばちゃん、なんかええモンくれるん?」
 「私、やぎですけど、何か?」

 「耳の付け根のカーヴが、知られざるチャームポイントですわ。」
 「ほんで、お客さんらはどっから来はったんでっか?」
 「ニヒヒッ!」
次に行ったのは、道路をはさんでむこう側、山すそにある大きなやぎ舎です。舎内清掃の真っ最中にお邪魔してしまったようですが、快く中へ入れてくださいました。
 ちょっと警戒しているのかな?
やぎ舎の清掃のため、子やぎたちは外の囲いのあるスペースへ出されました。子やぎが道路のほうへ出ないよう飼育係のおじさんが柵をしたので、ここは動物ふれあいランドに早や変わり。というか、見学者の私たちも子やぎの群れといっしょに半ばここに閉じ込められた状態に(笑)
一番大きいのは2月ごろに生まれた子やぎ。小さいのはまだ生まれて二週間ぐらいしかたってないのだそうです。

 きゃ、可愛いっ!脚になんともいえない表情が
 なんともあどけなくたよりなげな表情ですね
 たくさんの子やぎに囲まれてしまいました
これだけたくさんいると性格も様々で、
早速人なつこく飛びついてくる子
ネックレスの味見をしにくる好奇心満々の子(笑)
突如、狂ったようにジャンプしたりそこらを駆け回る元気な子(若いって素晴らしい)
走ったはいいが、勢いよくつんのめってドスンとコケる子
まだ角生えてないのに、いっちょまえに頭突き合わせて戦いごっこしてる子
群れから離れておとなしく一箇所でじっとしてる子
こっちへ近づいてこない用心深い子
柵に頭突っ込んで抜けんようになったドンクサイ子
飼育係のおじさんのズボンをカジる甘えたの子
と、いろんな子やぎがいます。竹箒に興味を示している子やぎがいたので、おじさんは「カジってボロボロにされんうちに隠しとこー。」と言いながら奥へしまいに行きました。やぎってあんな硬い物でもカジってしまうのですね。
飼育係のおじさんのお話によると、やぎは好奇心が強い動物ではあるけれど草食獣で臆病なため、常に集団行動をとっているとのこと。観察していると、一頭が歩き出すとみーんなそっちの方へいってしまうんですね。で、一頭が戻り始めると一斉にドドーッと走って戻って来る。「やぎの人生は付和雷同型なんですよ。」とおじさんは笑いながら言ってました。
また、やぎはもともと急峻な崖のような場所を好む動物なんだそうで、ゴツゴツした岩場も上手に飛び越えて登ったり降りたりできるとのこと。やぎ舎のすぐ裏手の山の斜面は柵で囲ってあって草地や岩場があり、やぎが自由に駆け回って運動したり草を食べたりすることの出来るスペースになっていました。そうしたら、そこにはペットの猫も三匹いて、着かず離れずといった感じでやぎと一緒に同居しているんですね。「猫とやぎって相性がいいんですよ。」とおじさんは言っていました。
 こちらを警戒して歩みを止めたところをパチリ!
やぎ舎には風邪をひいている子やぎが一頭だけ隔離されて保温用のランプで暖めてもらっていました。そうしないと、生まれたばかりでまだ抵抗力が十分でない子やぎはすぐに肺炎になってしまうのだそうです。おじさんは小屋から出てきた風邪引きの子やぎに優しく声を掛けていました。「ほれ、あんたもいつまでもぐずぐず言うとらんと、みんなと一緒に走ってきなさい。ちょっとは運動して体力つけとかな。」
やぎの飼育についていろいろとお話をしてくださったおじさんは始終笑顔で優しそうな表情でした。おじさんはやぎが可愛くてしかたないんですね。ここのやぎたちは幸せですよ、きっと。

やぎを飼いたい!という人は有償でやぎを譲ってもらうことも出来るようですが、やぎってけっこう大きくなるようなので、農家や広い庭のあるお家でないとだめかもしれません。当然ガーデニングは諦めて、常に草ぼうぼう状態にしておかないとね。

(有)るり渓やぎ農園の↓ホームページはこちらです。
乳製品はやぎ舎とは少し離れた工房で販売していますが、通販でも買えるようですよ。