恩師作曲「伊豆の長八」 | 囲炉裏端のブログ

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伊豆・松崎町は、観光資源に恵まれているところです。町への思いを具現化するため、互いに情報交換をよくし、住みよい町づくりを目指します。

「長八生誕200年祭」のイベントが、あと1ヶ月と迫った。べつに誰に依頼されたわけでなく、興味本位で突っ走ってきたので「独り言」として耳を傾けていただきたい。


いつも書いているのでご存知だろうが、私は地域唯一の印刷屋の職人だった。町の情報が多く集まる職場に働いていたのである。それを私のような好奇心男、いちいち反応、その蓄積でわが人生があると言ってよい。


あるとき、音楽の恩師:稲葉義州先生が「伊豆の長八」なる楽曲をテープ・CDにされたことを聞く。即座に対応する私の性格、静岡市におられた先生に手紙を出す。この「感謝」こそが、次なるエネルギー、行動につながるのである。


今だから告白するが、私は先生を恨んでいたのである。中1の変声期、音階調整の「アー」の発声をさせられる。さすが音楽のオーソリティ:稲葉先生である。私の音程が狂っていることをいち早く発見、私の席に近づき耳を傾ける。


たぶん私がふざけて音階を外してと思われただろう。黒板用の大きなコンパスを持ち出し、私は頭を叩かれたのである。人一倍恥ずかしがり屋の私、悔し涙を堪え、この恨みをいつか返してやると誓ったものである。


でも感謝に直面するとすべては氷解、有線にリクエスト電話を入れたり、友人にテープを配ったり、私のカラオケの十八番として苦手な舞台で歌ったりもする。そして販売期限が過ぎたとということで私がすべて買い取りをする。


もちろんそれを聞いた先生からは、それ相当のお礼はいただく。プロの作詞家に頼み、プロの歌手が歌った楽曲である。この「200年祭」にあたり、これを書くことは、入江長八と稲葉先生への供養だと思う。




すべてに裏話が存在する。表面だけの関心で無く、裏面、立体的想像・観察することで「日本で最も美しい村」がなんであるか、解明していただきたいのである。これも私の功労を鼻にかけようなど毛頭にないことである。