私の気持ち | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

筋肉ドクターの気まぐれ日記

Killing Timeに日記を書き候

 

 

 

 

私は若かりし頃、筋トレというものをやったら、自分も怪力のムキムキになれるんだと思ってやり始めた。

 

それこそトップビルダーになる方なんて、若かりし頃は毎回トレーニングする度に10kgずつ上げていけたみたいなことを仰るわけです。

 

ところが、私の体は全然そんなに発達することは無かった。

いつまで経っても使用重量が伸びなく、そんなに重くもない重量でプラトーに達した感じだった。

当時成長期にも関わらず。

所謂ハードゲイナー、素質が無いって奴だったのでしょう。

 

そういう経験をしてきた私が、今や長年成長するポイントが分かったお陰で、平均的な人よりはかなり強い人間に成れているわけですが、それが因果なことで整形外科医なんてものになってしまったものだから、弱った筋トレしたこともない素質も無さそうな高齢者に、私が強くなるのに意味の無かった運動をさせる気になれないのは仕方の無いことでしょ?

 

てか、10年以上中高年の筋トレをみてきて、私が強く成れた筋トレになる運動ができていたら、老若男女誰でも強くなれているわけですから、これを疑うことは何も無いわけです。

 

これを、弱って何とかしてもう一度動ける体に戻りたいと言っている老人に向かって、「じゃあ、リハビリ行って下さい。筋肉強くなるように指示しときますね。」ってインチキ筋トレさせることの心苦しさが分かりますか?

そして、外来で診ていても、皆さん順調に良くなった変わらない悪くなったと言いながら、傍目には明らかに動けなくなっていく。

ここで整形外科医なら、じゃあ手術しましょうとか言うのでしょうけど、そういう問題じゃ無いって分かっている私としては、ここも心苦しい。

筋力を上げる努力をしてみてもダメだったってのならまだ分かるのですが、それをせずに手術ってね。

まあ、病院の売上に貢献するなら、そうすべきなのかもしれませんが。

 

とまあ、そんなこんなで開業しても、上の標準的治療ってやつじゃないからなかなか保険診療では難しいし、やりにくかった部分もあったんですよね。

で、自費診療のクリニックをスタートさせたわけですよ。

 

私の気持ち、分かりますか?

分からないだろうな。