夫のお父さんとお母さんが
スイスのお土産のチーズフォンデュ
娘への一升もち＆リュックをもって
お泊りしにきてくれました
どうしても娘を預かってもらわねばならないため
お願いしたのです。
その用事とは
人間ドック
夫婦ふたりで受けることにしたので。
みんな受けてますか？人間ドック
ドッグじゃないよドックだよわんわん。
私は生まれて初めてだったんです。
健康であるかの検査のために
苦痛を味わわなければいけないなんて
意味ないことこのうえない
マゾヒズムの人がすることだ！
だから私はそんなもの受けたくない！
と痛いことから逃げる体質の私は言い張ってたんですが
夫「こんなにカワイイ子二人残して死ねないでしょ」
いや！死ねる！
産んだから私の役目は終わった！！
と人間ドックを拒否してたんですが
夫「俺が祥子には元気で生きててほしいんだよ」
わかったニダ。
とあっさり受けることにしたものの
イヤ過ぎて寝れないっていうね。
注射も大嫌いだし
なにより一番こわいのが
胃部レントゲン＝胃カメラorバリウム
夢にまで出てきて
「バリウムとバンジージャンプどちらにしますか？」
って聞かれて
選んだところで
直前になって
絶対イヤで
泣き出して
怒り出すのが
この私じゃこのヤロウ！！！
って叫んで起きた。
あかん末期や。
それでも
夫と手をつないで
病院に行って
問題のない目や耳の検査をしながら
キャッキャと雑誌を見て
妄想海外旅行に盛り上がり
検査項目や順番はバラバラなので
ふと見ると夫がおらず
ちょっとシュンとして座っていると
看護士さんが近づいてきて
「速水さん？
旦那さまは順番の都合で隣の棟の検査に行かれまして
奥さまが不安がるといけないので
一緒にはいられないむねを
伝えておいてほしいと
伝言をあずかりましたので・・・・大丈夫ですか？」
過保護か。
カホコか。
私「大人なんで大丈夫です。一人でも大丈夫です」
と言いながら
夫のやさしさにニヤニヤ。
甘やかされるの大好きです。
案の定
採血では倒れましたけどまあ、想定内。
ベッドで安静にして復活。
バリウムの検査が近くなったところで
夫と合流。
またも
夫婦でキャッキャと
「バリウムどうだった？」
「いや、こーでこーでこんなんだったよ」
「きゃー！むりかもしらん。やばいかもしらん。」
「祥子にはきついかもね」
「でも思ったより飲めるとかないの？」
「や、無味無臭だから飲むには飲めるんじゃないかな」
みたいに
手をつなぎながら
はしゃいでいるときに
ふと
結婚して良かったな
と思いました。
夫は次の検査があるためいなくなり
私はとうとう
胃部レントゲン
バリウム飲んだことありますか？
なんか
機械にのって
もうすぐに検査しちゃいますねー
だからさらっと飲んでねー
みたいな
飲んで当たり前の状況下で
普通に渡されるんですね
バリウム
夫は喉になかなか入っていかないし
ゲップもきをつけなきゃだから
ちょびちょび飲んだよ
と言ってたので
がんばろうと
ふんばって口にふくんだんですが
入っていかない・・・
つらいのきらい・・・
でも機械に固定されてるし捨てれないし
「はい、一口飲んであおむけになってくださいね」
「はい、また一口二口飲んで横になってくださいね」
「はい、二・三口飲んだらうつぶせになってみてくださいね」
言われるがまま
ばれないと思って
ペロリ・・・ぐるり
ペロリペロリ・・・ぐるり
みたいにしてて・・・
「はい、じゃあ残りをとりあえず全部飲んでくださいね」
ごまかせない状況きたーーーーー！！
とても丁寧でベテランの技士さんと
新人さんっぽい技士さん
別部屋で私のスケルトン画像を見ながら
一生懸命検査としてくれている・・・
そんな技士さんの部屋を横目に
背をむけて
ちびり・・ちびりと頑張って飲んでいたんです
私がんばっていたんです。
こんな白い絵の具飲めるわけないやろ
って思いながら
こんなささやかな拷問
なんで金払ってうけなあかんねん
って思いながら
でも大人だから
金払うの夫やから頑張らんと
って思いながら
泣きそうになりながら
口のまわりを真っ白にしながら
ちびり・・・ちびりと頑張っていた私
レントゲンの技士さん
レントゲンの部屋から
私の部屋にきて言いました。
「むり？」
そう・ムリ！！！
神の一言舞い降りました。
それでも
三分の一ほど飲んだ私を褒めてくれて
「なんとかできるかな」
と撮影を続行してくれた技士さん
あなた神。
次回から本指名でお願いします。
夫に話したら
「祥子が若くてかわいいからだよ」
と言ってくれましたが
間違いなく
技士さんは思ったはず
「ああ、めんどくさい。時間がかかるコイツ」と。
何が言いたかったかって。
もうバリウムと採血はいやだ
てことです。
みんなバリウム飲んだことある？
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