こんにちは。高野です!
以前肘の外側の痛み“外側上顆炎”について書きました。
詳しくはこちらをご覧下さい。
簡単に言うと短橈側手根伸筋の付着部の腱の炎症になるのですが
今回は神経の絞扼で出る痛みについて説明していきます。
原因となる神経は“後骨間神経”という神経になります。
橈骨神経の枝となり肘から下の外側の筋肉に分布しています。
ちょっと脱線・・・
神経が絞扼と聞くと“痺れ“がありそうですが出るものでないものがあります。
この後骨間神経は運動神経というものに分類されるため痺れは症状として出ません。
運動神経は全身の筋肉を動かす作用があります。
痺れよりも麻痺が出ることがあり、動かしにくく使いにくいなどの症状が出ます。
話しは戻りますが・・・
ではどのような場所で絞扼が起こりやすいのか
神経が筋肉の間から出てくる場所が多いとされています。
後骨間神経の場合は“フローセのアーケード”と呼ばれるトンネルです。
上からきている橈骨神経が2本の枝に分かれ、一本が回外筋の作るトンネルを通ります。
ここで絞扼が起きるのです。
二番目の理由としては
テニス肘に関係の深い“短橈側手根伸筋”です。
後骨間神経と同じ繊維の方向で走っており、癒着している例もあります。
炎症を繰り返し、傷が治るために硬くなることで癒着し絞扼するのだと考えます。
その他
・動脈(橈骨反回動脈)との交叉部
・橈骨頭に対し近寄ったり離れたり乗り上げたりする場所
が問題になるようです。
治療としては
手技で筋肉や神経の近くをリリース
場合によっては鍼治療も有効になってきます。
症状に合わせて施術していきます。
また症状に合わせて病院での精査をお願いすることもあります。
お困りの方はご相談ください。
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