新体操やバレエ・ダンサー の股関節の痛みはストレッチは逆効果の場合あります | 芝浦田町スポーツ整骨院はり治療院・新浦安しんもり整骨院はり治療院ブログ

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代表は元サッカー日本代表の中村俊輔選手のトレーナー。スポーツのケガ・腰痛・肩こり・手足のしびれなど、プロアスリートへの施術を皆様にお届けしています。


【チェックをお勧めします】小学生の女子 股関節の異常


(保護者の方の同意を得て掲載させて頂いてます)

先日来院された

・バレエをしている小学生の女子

・ももの前が痛い

・左足が前の前後開脚が苦手


ももの前の痛みは筋肉の炎症で早期回復が予想されました。

しかし、股関節の異常を疑いました。


気になったのは、


左足が前の前後開脚が苦手


ということです。


■股関節の異常を見つけるチェックが大切

股関節のチェックをしたら

・開排制限あり

・パトリックテスト陽性

でした。


チェック方法はこちらも参照下さい

股関節の手術を防ぐ 4の字固めテスト


■チェックに異常があれば治療が必要

このチェックで異常があれば、関節に対する治療が必要と考えてます

臼蓋形成不全と言われる股関節の骨の適合性異常があったり、放置していると、軟骨がすり減り将来的に変形性股関節症になったり、関節唇と言われる股関節前方の組織を痛めるリスクが高まり、歩く時に痛みが出るなど日常生活に支障をきたす場合があります。

臼蓋形成不全について 日本整形外科学会HP

股関節唇損傷について 聖路加病院HP


■自覚症状が少なく骨の進行が進むケースも

また、この女子もそうでしたが、

・股関節に痛みは感じていない

・なんか開きにくいなと思っていた

程度で、自覚が少ないのも特徴です


痛みを感じ病院を受診した時にはすでに骨の変形が進んでいたという事が多いので、痛みがなくても、チェックに異常あれば早期に改善が必要と考えてます


■過度なストレッチは危険

可動域を戻す事が重要になりますが、ストレッチをグイグイやる事はしません。もともと関節の位置が良くない場合、骨や軟骨などがぶつかり悪化するリスクがあります。


更に、原因は筋肉でなく靭帯や関節包と言われる関節に近い組織に起こっていると考えられるので、一般的なジワーって伸ばすストレッチは効果が限定的と考えてます


■関節調整方法

当院では、関節周囲の組織にアプローチして可動域の改善を行います



写真は内旋という動きの改善ですが、骨盤を固定し動きを抑えて、大腿骨(足の骨)を動かします。

実際は動きはほとんどなく、振動の刺激を与えてる程度です。

そうしないと、腰の関節が動き股関節だけの動きの改善が不十分になります


ペットボトルの蓋をあける時、蓋と本体を持たないと開かないですよね(^^;


■筋肉(筋膜)や脂肪組織の調整

関節周囲には、脂肪組織や筋膜などfasciaと呼ばれる組織が固くなり(癒着?接着?)、動きが悪くなっている場合も多い。


大腰筋や大腿直筋、小臀筋や外閉鎖筋など骨の付着部などは骨の付着部で固くなりやすい







その場合ストレッチや運動しても滑走性(組織どうしの動き)は改善しない場合がある。

その場合は、我々が手で滑走性を改善する必要がある


中が癒着?接着してるのに、全体を伸ばしても癒着したまま伸びるというイメージです


但し、筋肉に力を入れると滑走性が改善する場合もあり、平行して行ってます


■やはり運動が必要

我々が動きやすくしても、最後は自分で動きを改善してもらう必要があります

簡単な運動から始めてスクワット動作が出来るように指導していきます