足首捻挫の早期プレー復帰
ケガはしっかり治すのが基本。そうする事で、後遺症や再発を防ぎ、高いパフォーマンスを維持し、長く選手をやれると思っています。
しかし、選手は多少無理してでもどうしても出なければならない、出たい試合がある。
トレーナーをしていて、そういう場面に遭遇する事は少なくない。きちんとリスクを説明した上でそれでも選手が望むなら、無理してでも少しでも早くプレー出来る状態に持っていけるように努力する。
私は、子供には絶対に無理するなと説明するが、大人には自分の人生だからリスクを覚悟出来るなら最後は自分で判断すればいいというスタンス。
但し、ハムストリングの肉離れなど勝機の少ないチャレンジはただの無謀。
勝機があるケガ、勝機の少ないケガをこれまでの経験や症状から判断し、ドクターの診察など必要な事はやらせた上で、リスクを理解してもらった上でのチャレンジである。
判断基準を持たず、選手の気持ちに応えたいだけで対応すると、選手の未来を潰すかもしれない。
ただ単に選手が希望してるからと無理してプレーしているのを黙認するのは無責任だし、
もし無理して悪化した場合、希望した選手だけの責任ではなく、メディカル、チームにも責任はある。ただ、悪化した場合の口先だけの責任論は何の意味もなく、不利益は全て選手が負う事になる事実を、私も選手も共有出来る事がスタートラインになると思ってます。
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早期復帰出来る可能性のあるケガの一つは足首の捻挫。誤解を産まないように再度言っとくが、この場合の早期復帰とは傷が癒えた訳ではないが、我慢出来る範囲まで痛みが減ったから無理してプレー出来るレベルの事です。
最初はかなりの腫れで歩けなかったケースが数日で腫れが激減してプレー復帰出来たケースはあります。
足首捻挫の早期復帰のカギは、いかに腫れさせないか?腫れをいかに減らすかだと思います。
色々な治療を試し数年前にこの治療の効果に気づいてからは、足首の捻挫の方が来院したらこの施術を勧めている。
しかし、捻挫後なるべく早く(受傷後48時間以内)でないと効果が少ない。更にこの施術は時間がかかる(数時間)し、医療機器が必要になります。
更に、圧迫しながらアイシングを自宅で行なって頂きます。アイシングは出来るならバケツに氷を入れて10分~20分を繰り返します。
また寝る時は背屈制限が起こらないように固定して、足を心臓より高くして寝てもらいます。
受傷したらなるべく早く圧迫する事も重要です。テーピングやバンテージが無ければタオルやハンカチでもいいと思います
この施術後、望んだ試合には出て、試合後も練習を休まず復帰する選手もいた。しかし、試合には出れたがその後なかなか改善せず、パフォーマンスがなかなか上がらず結局長期離脱した選手もいました。
休んできちんと治す事が第一次選択です。
後はリスクを確認して選手本人が判断する事が大切です。
足首捻挫 早期復帰の為に当院で行なっている事
1受傷後48時間以内
2医療機器が必要
3治療に数時間必要
4受傷後なるべく早く圧迫して欲しい
5背屈制限をなるべく起こさないように固定して寝る
6無理をして復帰すると悪化して治癒が長期化するリスクある
7子供は早期復帰は基本させない。腫れが減るので施術は行います。
8ドクターによる診察を受ける
9リスクを理解した上で選手が最終判断をする