子供のケガで運動を中止しないといけない理由 | 芝浦田町スポーツ整骨院はり治療院・新浦安しんもり整骨院はり治療院ブログ

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代表は元サッカー日本代表の中村俊輔選手のトレーナー。スポーツのケガ・腰痛・肩こり・手足のしびれなど、プロアスリートへの施術を皆様にお届けしています。

スポーツトレーナーの仕事で一番難しい(嫌な)仕事

 

スポーツしている方の役に立てたらと、サラリーマンを辞めて今の仕事につきました。

しかし、現実はそんなに甘くなかった。

それは、とてもやりたくない仕事が、重要な仕事だと経験の中でわかってきたからです。

 

私の中では、スポーツトレーナーの仕事で一番難しい(嫌な)仕事は、選手に練習中止を提案しないといけない場面です

 

ー誰も望まないことだから

選手、指導者、保護者、メディカル誰もスポーツの中止を望んでいません。

当たり前です。プレーするために日々辛い練習をしている訳なので。

自分が選手だったら止められたくないし、現に今の自分も止めたくない。

生活もかかっている選手もいます。

 

ー休むか?休まないか??は難しい

痛みがあるときに、休むか、休まないか?どれくらい休むか?を判断するのは、非常に難しいです。

個人差が大きいし、どんなに検査をしても、完全に病態がわかるわけではありません。

つまり、限界があるということです。

しかし、先人の研究やこれまで自分が経験した症例から、休んだ方がいいケースやどのくらい休んだらいいかということが、ある程度わかっているケガもあります。

しかし、それを誰が伝え、選手に納得させるかが重要で難しいことだと思います

 

ーなぜ休みを提案しないといけないか?

それは、これまでの経験から、無理をして更に悪化させて長期にプレー出来ない、更には競技を辞めてしまう選手や子供を見ているからです。

一時的に休んだとしても、結果その選手の喜びになると判断できるケースがあるからです

 

ー誰も望まないことだから自分がやらないといけない

もっときちんと説明し止めてあげていたら、あんなに悪化しなかったのにという経験は少なくありません。その苦い経験は、頭から離れることはない。

誰も望まないことだから、自分がちゃんと伝えないといけないという思いが強くなります。

プロとして当たり前の仕事なんですが・・・・

 

ーなんでも休めばいいというものじゃない

痛みがあったら何でも休めと言っているわけではありません。

ケガの状況を見極めながら、休んだ方がいいケース、休まなくてもいいケースの判断ができるのが優秀なトレーナーであり、選手に必要なトレーナーだと思います。

勿論、ドクターの検査・診察が前提になります。

試合のタイミングや選手の置かれている状況にもよります

 

ー最後は選手自身の判断

画像検査や痛みのチェックなどは、重症度を知る上で非常に重要な情報ですが、

未来を予測することは限界があることは知らないといけません。

ですから、現在考えられる状態やリスクを誠実に伝えることが重要だと私は考えてます。

最後は選手の判断です。選手の人生なのですから。

リスクも踏まえた上で判断をしてもらう方が、未来が好転すると思います。

 

ー小中学にも自身で判断させていいのか?

リスクを承知した上で、無理をすることはありだど思います、その選手のアスリート魂の方が勝る場合もあります。

しかし、小中学生は別だと思っています。体が未熟だし、周りからの期待に応えたい気持ちが強い年代であり、客観的に自分で判断する力は弱いと思います。

そこは周囲の大人が、止めてあげないといけないと私は思います。

勿論、そんなことがないように予防できるに越したことはありません。

 

ー子供達には楽しくスポーツをやり成長してほしい

プロになって欲しいから、子供達の怪我をきちんと治したいわけではありません。

どのレベルの子も、大きな怪我なく楽しくスポーツをやって欲しい。

辛いこともあるだろうが、その子の未来に役に立つと思うから。

 

ージュニア世代の怪我が重症化してしまったケース

小中学生の怪我が重症化し長期化すると、本当に辛い状況になります

性格が暗くなる子や、ふさぎがちになる子、投げやりになる子など、懸命にリハビリしている姿でさえ、見たくない光景です。

周囲の大人が、そういう子が出ないようにしてあげないといけないと思います

そのようなケースを知ることも重要だと思いますので以下に挙げます

(本人 保護者には許可を得て掲載しております)

 

小中学生サッカー 腰椎分離すべり症から1年かけて復帰