シーラーズには、
詩好きなイラン人に一番愛されている詩人、ハーフェズの廟があります。
ここには彼を偲んでイラン人がやってくるほか、
外国人旅行客がシーラーズを訪れた際の、定番観光スポットでもあります。
庭園を進んで階段を上ると…
そのさらに奥にある、柱で囲まれた小さな建物の中央に
棺が置かれています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141101/11/iranmama/74/73/j/o0580038613115613378.jpg?caw=800)
日が暮れかかった夕刻に訪れましたが、
棺の周りには、ヨーロッパからの観光客がいっぱいでした。
その真上、天井の細工も見事です。
周りを囲む壁の中にも部屋があり、別の人の墓がいくつかあるようでした。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141101/11/iranmama/8d/11/j/o0580038613115614235.jpg?caw=800)
あと10分ほどしたら、お祈りの時間!
ハーフェズの棺(↓右)近くに、じゅうたんが敷かれていました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141101/11/iranmama/0d/59/j/o0580038613115614236.jpg?caw=800)
観光客はイラン人ではない人が大半だったので、おそらく職員が使用するものと思われます。
イラン人も、いないわけではなく。
この廟に結婚前のカップルが訪れると結ばれる、と言われているそうで、
イラン人カップルの姿もちらほら見かけました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141101/11/iranmama/e2/76/j/o0580038613115614618.jpg?caw=800)
地元民は観光客価格(15万リアル・約500円)に比べて
相当に安く入れる(2万リアル・約67円)ので(払ってないかも…!?)、
晩夏の夕涼みには、ぴったりのスポットかもしれません。
ところでこの廟、出たところに、小鳥を伴ったおじさんが3人ほどいました。
これ、鳥に詩(占い)が書かれた紙を選ばせる、「ハーフェズ占い」です。
せっかくなので、やってみました。
一人1枚、2万リアル(約67円)。
たいがは小鳥を触らせてもらい、大興奮!
子どもたちの分はサービスでくれたうえ、
違うおじさんも、子どもたちを喜ばせようと、積極的に紙をくれます。
流れで他の観光客にもタダで渡したりして…。
おじさんたち、よく考えればコピーした小さな紙を渡しているだけで
(日本のおみくじだって同じですが…)、
なんかもう、お金を稼ぎに来ているというよりかは、
人と触れ合うほうがメインのボランティアのような雰囲気で、笑いにあふれていました(笑)
ちなみに私のは、これ。
上の太字がハーフェズの詩からの引用で、その下に占いが書かれています。
占いによると…
もう一人の子供を授かるとのこと!
また、多くの人に妬まれるので気をつけろ、
チェシム・ナザールを身に付けろ、とのこと。
(→チェシム・ナザールについては、
「イランのお守り」、「人から妬まれた時には…」をご参照ください)
しかし、他のおじさんがくれたものも含めて、全部内容を確認してみると。
他のものにも、子供だの妬みだの、
同様のことが書かれているものが散見されました(^^;
イラン人はよっぽど、人からの羨望への怖れがあるようです…。
でもって、お祈りをちゃんとしろだの、貧者に施せだの、
話がイスラムの教えにつなげられています。
多少楽観悲観の度が違ったり、表現方法に変化はあるものの、
基本的には同じような流れでした。
ちなみに、シーラーズにはもうひとつ、有名な詩人の墓があります。
こちら、サアディー廟。
でも、大通り越しに見たこの姿に満足し、
目の前の、シーラーズ名物を提供するお目当てスイーツ店にさっさと入り、
結局サアディー廟を訪れることはありませんでした(笑)
というわけで、明日はそのスイーツのご紹介です^^