ハーフェズ占い | 特派員ママ @イラン

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イランで、2人の子育てをするママのブログ。


シーラーズには、
詩好きなイラン人に一番愛されている詩人、ハーフェズの廟があります。




ここには彼を偲んでイラン人がやってくるほか、
外国人旅行客がシーラーズを訪れた際の、定番観光スポットでもあります。




庭園を進んで階段を上ると…






そのさらに奥にある、柱で囲まれた小さな建物の中央に
棺が置かれています。





日が暮れかかった夕刻に訪れましたが、
棺の周りには、ヨーロッパからの観光客がいっぱいでした。





その真上、天井の細工も見事です。






周りを囲む壁の中にも部屋があり、別の人の墓がいくつかあるようでした。





あと10分ほどしたら、お祈りの時間!

ハーフェズの棺(↓右)近くに、じゅうたんが敷かれていました。

が、誰も来る気配がない。。

観光客はイラン人ではない人が大半だったので、おそらく職員が使用するものと思われます。





イラン人も、いないわけではなく。

この廟に結婚前のカップルが訪れると結ばれる、と言われているそうで、
イラン人カップルの姿もちらほら見かけました。

若い男子らがだべっているのも見ました。

地元民は観光客価格(15万リアル・約500円)に比べて
相当に安く入れる(2万リアル・約67円)ので(払ってないかも…!?)、
晩夏の夕涼みには、ぴったりのスポットかもしれません。





ところでこの廟、出たところに、小鳥を伴ったおじさんが3人ほどいました。

これ、鳥に詩(占い)が書かれた紙を選ばせる、「ハーフェズ占い」です。

せっかくなので、やってみました。

一人1枚、2万リアル(約67円)。




たいがは小鳥を触らせてもらい、大興奮!





子どもたちの分はサービスでくれたうえ、
違うおじさんも、子どもたちを喜ばせようと、積極的に紙をくれます。


流れで他の観光客にもタダで渡したりして…。

おじさんたち、よく考えればコピーした小さな紙を渡しているだけで
(日本のおみくじだって同じですが…)、

なんかもう、お金を稼ぎに来ているというよりかは、
人と触れ合うほうがメインのボランティアのような雰囲気で、笑いにあふれていました(笑)





ちなみに私のは、これ。

上の太字がハーフェズの詩からの引用で、その下に占いが書かれています。

占いによると…

もう一人の子供を授かるとのこと!
また、多くの人に妬まれるので気をつけろ、
チェシム・ナザールを身に付けろ、とのこと。

 (→チェシム・ナザールについては、
    「イランのお守り」、「人から妬まれた時には…」をご参照ください)




しかし、他のおじさんがくれたものも含めて、全部内容を確認してみると。

他のものにも、子供だの妬みだの、
同様のことが書かれているものが散見されました(^^;

イラン人はよっぽど、人からの羨望への怖れがあるようです…。

でもって、お祈りをちゃんとしろだの、貧者に施せだの、
話がイスラムの教えにつなげられています。

多少楽観悲観の度が違ったり、表現方法に変化はあるものの、
基本的には同じような流れでした。






ちなみに、シーラーズにはもうひとつ、有名な詩人の墓があります。

こちら、サアディー廟。


でも、大通り越しに見たこの姿に満足し、
目の前の、シーラーズ名物を提供するお目当てスイーツ店にさっさと入り、
結局サアディー廟を訪れることはありませんでした(笑)


というわけで、明日はそのスイーツのご紹介です^^