デジタルの発達と自己責任 | 靴の一歩堂店主のブログ

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デジタル化が進み便利な世の中になりましたが、

その分「自己責任」の範囲が広がり、

自分にのしかかってきたような気がします。

 

私が勤務していた印刷会社では、

初めの頃はお客様から頂いた原稿をオペレーターが活字にし、

デザイナーがレイアウトをして組み合わせ、

印刷物にしていました。

そこには「プロ」の仕事が存在していて、

もしも間違いがあればプロが責任を負いやり直しをしたものです。

 

今は素人がソフトを使って簡単に原稿作成もレイアウトもできてしまいます。

印刷会社はそれを印刷するだけなので、

費用は劇的に安くなります。

でも、下手くそな文章でも、誤字脱字があっても、分かりにくいレイアウトでも責任をとるのは自分です。

 

そんな訳で、

今は素人が作った稚拙なものが、

「プロが作りました」と言う顔をしてたくさん流通しています。

その結果、

印刷物の効果が無くても責任を取るのは自分です。

 

 

ネット通販での買い物も、

飲食店での注文も、

自分の責任でしなくてはいけなくなりました。

店員さんに

「どれがお勧めなの?」

「私に合っているのはどれだろう」

って相談しながら注文ができないので、

仮に注文後に良くないと思ってもお店を責めることはできないのです。

 

デジタル社会って、

自分の判断力や責任が求められる社会なのかもしれませんね。