全国の商店街では、
自治体の補助金を使って様々なイベントを行っています。
一番「一般的」なのは
ステージを組んで、
そこで地元の子供達の音楽やダンスの披露。
地元の有志が出し物を披露。
その脇では福引が行われたり、
商店街の役員や奥さんたちが焼きそばなどの屋台を運営。
街によっては金魚すくいやスーパーボールすくいなども行われます。
お金のある商店街は、
有名人を招いてショーを行います。
確かに地元の人にとっては楽しいイベントだと思います。
とっても盛り上がります。
でも、
商店街は儲かるかと言うと全くの逆で、
儲けを考えない値段設定のお陰で飲食店にお客様は入りません。
小売業やサービス業は店主がイベントに行っているので売り上げが上がりません。
イベントがきっかけでお客様が増えるかと言うと、
翌日には元の閑散とした商店街に戻ってしまいます。
そんなイベントなど、
止めてしまえば良いのです。
「昔からやっている」と言うのは続ける理由になりません。
「地域貢献」が理由ならば、
日頃の商売でお客様に喜んでもらえば良いのです。
そう言った意味で、
国立旭通り商店街で行うイベントは、
前出のものと全く異なります。
素人の作る焼きそばなどの露天はありません。
でも地元の飲食店が自慢の料理をお弁当にして販売します。
値段は高くなりますが、
全て「プロ」が作ったものですからレベルが違います。
お客様の満足度も高くなります
それで料理を気に入ってもらえれば、
その後にお店を利用してくれるきっかけになります。
ステージを組んで歌や踊りを披露しますが、
高いお金を払ってゲストを呼ぶわけではありません。
当日は多くの人が来場しますが、
各お店は共通フォーマットのポスターに自店の自慢の商品、サービス、料理などを記入したものを掲示して、
ご来場の人が通りのお店の特徴が一目で分かるようになっています。
お店によって「差」が出てしまうかもしれませんが、
頑張るお店ほど効果が出る公平な企画です。
地域住民には事前にパンフレットを配布し、
お買い物をすると人力車に乗れたり、プレゼントをもらえるなどの特典があります。
これによって各お店の販売促進に繋げています。
街を人力車が走りますが、
ただ走るだけではなく商店街のお店を紹介しながら走るので、
乗車した人は商店街の魅力を知ることが出来ます。
また、別の通りも走るので、
「イベントをやっているよ！」と言う宣伝効果にもなります。
＊他にもいろいろあるのですけど割愛します。
今までの商店街のイベントとは一線を画すものですが、
皆で「お客様に喜んでもらい、お店も儲かったり、知名度をアップするには何をすべきか？」
と言うテーマに沿ってアイデアを出し合って、
こんな企画が出来上がりました。
こんな今までとは違うイベントなので、
日曜日と言う書き入れ時ではあるのですけど、
是非、近隣の商店街の方には視察に来ていただきたいって思っています。
もしかしたら街を元気にするヒントを得られるかもしれないのです。
