コロンブスの卵 | 靴の一歩堂店主のブログ

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コロンブスは大勢の人の前で

「この卵を立てられる人はいますか?」と言って、

誰も立てられないのを尻目に、

卵の一部を割って立ててしまいました。

 

それを見た多くの人は「そんなのだれがやっても簡単にできる事じゃないか!」って言ったそうですが、

「初めに誰かがやらなくては、誰もそのやり方に気が付かない」と反論したそうです。

 

これにはいくつかの蘊蓄が含まれていると思います。

一つは「最初に何かをするのは偉大な仕事」と言うことです。

やってみると誰でもできる事でも、

最初にやるのはなかなかできることではないのです。

 

それと、

新しい仕組みの開発って、

難しい論理や高度な技術に裏打ちされたものではなく、

発想の転換で簡単にできるものがあるってことではないかと思うのです。

 

一歩堂のような小さな靴屋とか

国立旭通り商店街のような郊外の、しかもメインストリートに面していない商店街が元気になるには、

こうした「コロンブスの卵」のような発想が大切になってくるような気がします。

 

商店街では、

「ご来店のお客様に他のお店を積極的に紹介する」と言う仕組みを実行しようとしています。

「えっ、そんなサービスは何年も前からあって、小さなお店の常識だよ」って言われます。

確かに、一歩堂でも「この辺で食事をしたいけど美味しいお店ある?」って聞かれて、

近くの美味しいレストランを紹介することが年に数回あります。

別のお店のチラシやパンフレットを置いているお店もいっぱいあります。

でも、お客様から聞かれていないのに、

こちらから積極的に他のお店を紹介する商店街など聞いたことがありません。

これが誰でも簡単にできるけど誰もやったことのない「コロンブスの卵」なんです。

 

夏には商店街の有志が一斉に打ち水をして好評を得ましたが、

これも「いつもやっていることだから、今更やる必要があるのか?」と言われましたけど、

実際に一斉に打ち水をしている商店街などほとんどありません。

誰もが簡単にできることだけど誰もやっていないから、

ニュースとして新聞やテレビで紹介されました。



実は一歩堂では、

誰でもマネできるけど、どのお店もやっていないサービスがあります。

(すみません。これは秘密です)

これが好評なんです!

 

お店や街を発展させるのって、

大げさに考えずに、

簡単なことから始めるのが成功の秘訣なのかもしれません。

 

でもね、

誰でもできることを発想の転換で最初にやるのって、

本当に大変なのですよね、、、