なぜ戦争を始めたのか?なぜ戦争に負けたのか? | 靴の一歩堂店主のブログ

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77年前の今日、

日本は戦争に負けました。

 

今から考えたら、

勝てる見込みの無い戦争になぜ突入したのか?

初戦は勝っていたのに、

なぜボロボロに負けたのか?

色々な人が色々な説を述べています。

 

その中で私が個人的に「これが正解なのではないか?」と思った説を

今回ご紹介したいと思います。

 

実は「アメリカと戦争をしたら勝てるわけがない」と思っている陸海軍の幹部は相当数いたようです。

いや、そんな考えの人がほとんどだった。

ところが「アメリカと戦争をしても勝てません」と本音を言うと

「今までさんざん予算をかけてきたのに、いまさら勝てないとは何事か!」

「アメリカに勝てないなんてお前は臆病者か!」

と言われてしまって、

自分や陸海軍の立場が悪くなってしまうので、

その「立場」を守るために公の席では「勝てません」と発言する人がいなかったと言うのです。

 

実際に内輪の会議では

「どうしてもアメリカに勝てない。

戦争するなんて馬鹿げている」

って意見が多数派だったそうです。

 

でも、公の席で「アメリカに勝てないから戦争は止めましょう」って自分から言わずに、

誰かが「戦争は止めましょう」って言うのを待っていたそうです。

そうしたら自分や組織の立場は守られますからね。

 

みんな自分や自分が所属する組織の立場を守ることが目的となってしまって、

「国民や国土を守る」という組織の本来の目的を見失ってしまったのです。

 

戦争に負けた理由も同様です。

多くの人は「アメリカの物量に負けた」って言っていますが、

決してそうではないと思っています。

日本軍の作戦ミスなんです。

 

考えてもみてください。

アメリカの人口は日本の倍ですが、

アメリカはヨーロッパでも戦争をしていましたから、

兵力に関してはあまり差が無いのです。

(日本は中国でも戦争をしていましたから、同じなのですけど)

日本軍は自分の手柄になる作戦には積極的ですが、

戦争に勝つための戦いには消極的だったと私は思っています。

(私は軍事の専門家ではありません。あくまでも個人的な感想です)

 

これって現代に通じるところがあるような気がしているんです。

 

政治の世界はもちろんですが、

経営にも通じるのです。

 

自分や組織の立場を守ることが目的となってしまうと、

おかしな経営になってしまいます。

お客様を利益を得るためのものと捉えてしまい、

大切にできなくなります。

 

先ずは本当の目的は何か?

を考えて戦えば、

仮に負けたとしても、

こんなひどいことにはならなかったのではないかと思うのです。

 

一歩堂は今も苦しい戦いを強いられています。

でもね、

本来の目的を見失うことはしないようにしたいと思うのです。