記事の下部に『二へ』とか『最終へ』などといったリンクが貼られている場合があります。

これはauone当時に使用したもので、アメブロには対応しておりません。

次の記事に飛ぶには、一番下にあるアメブロ用のものを御利用ください。

ちなみに、編集しながら自分の書いた物を読んで泣いてます(笑

とりあえず、テーマ作成から初めてます。

まずは山崎シリーズから移動開始。

つくね亭の熊、先生シリーズ、ボキンちゃん、都伝隊、ああ懐かしい(笑


アメブロにして正解だったなと思うのは、

同じテーマにまとめておいて、更新順の表示を選ぶと、順番通りに記事が読める点。


auoneはわざわざリンク貼ってましたからね。

さて、もう少し頑張るか。

というわけで約束の時が再開したんですが。

それに伴い、カテゴリー分けをやらにゃあならんなと。

これが難儀ったらありゃしない。

6000近くある記事をだな、ちまちまとカテゴリー分けしてると、なんだか自分がひよこの選別師になった気分がするぞ。

誰だよこんなに沢山の記事を書いたバカは!

俺だよ!

そうか。


しかしまぁよくも毎日毎日こんなに書いたねぇ。

がんばるよ、がんばってカテゴリー分けるよ。


ちまちまちまちまちまちま

くるりと丸まり、銀色の鞠となって飛び込んでいく。
速い。僧兵達は風を感じるぐらいしかできない。

何人かは鋭い反応を見せるのだが、薙刀は空を斬るばかりだ。
油すましが撒き散らした油雨は、薙刀の柄に深く染み込んでおり、構えることすらできなくなっていた。
一頻り飛び回った先生は、速度を緩めて猫の姿に戻った。
ここぞとばかりに僧兵達が殺到する。にも関わらず、先生はいつもの調子で油すましに訊ねた。
「準備はいいですか」
油すましの方は既に腰が退けている。
「い、いつでもどうぞ」

先生が尻尾を大きく振った。
と、稲妻のような青い光が尻尾から放たれ、僧兵に向かっていく。

光は、先ほど先生が飛び回った跡を正確になぞっていく。それだけではない。
恐るべきことに、光が触れた僧兵は体内から炎を噴出して燃え上がった。

「どうだどうだ!こってり油雨の本当の恐ろしさを思い知ったか!」

油すましは腰が退けたまま胸を張っている。まことに妙な格好だ。
が、とにかく良い仕事をしたのは間違いない。

こってり油雨は足元を悪くし、武器を持ち難くするだけが能ではない。
本来の目的は、揮発した油を敵の体内に蓄積させることにある。

先生は飛び回りながら、自らの体毛を僧兵達に植え付けていったのだ。
青い光は体毛を通じて、蓄積した油に火を点けていく。

全ての僧兵が火柱となって峠道を照らした。
その炎は先生を照らし、銀色の体を紅く染めた。

「おお怖っ。己らの行く先は判ってる。長州藩に肩入れするつもりだろうが、こっから先は通行止めじゃい」
返事の代わりに薙刀が構えられた。先頭の一人が向かってくる。
まるで平地のように上り坂を駆けてきた。

「待て待て待て。待てっちゅうに、お前らの相手はわしやない。
こちらにおわします先生……。あれ?先生?先生、どこですかな?」

慌てふためく油すましの前で、走り寄ってきた僧兵がゆっくりと倒れた。
その背中に銀色に光る猫が一匹。

「ああ先生、そんなところに」

「油すまし。用意はいいですか」

「いつでも」

軽やかに油すましの肩に飛び乗ると、先生は静かに僧兵に言った。
「貴方達は既に人ではない。容赦しませんよ」

その言葉を合図に、油すましは空中高く徳利を放り上げた。
いかなる妖力か、徳利は一点で静止し、中の油を霧雨のように辺りに撒き散らす。

「これぞ奥義の一つ、こってり油雨」
「もう少し格好良い名前にしたらどうですか」
「せ、先生それは無いですよ」


呑気な会話のやり取りの間に、斬りかかれば良さそうなものだが、
僧兵達はその場から動こうとしない。
動きたくとも動けない。
徳利から湧く油は、僧兵達の足元を油の海に変えていた。
砂利道ならば多少の踏ん張りは効いたかもしれないが、僧兵達が選んだのは車石が敷かれた道である。
油に塗れた石は氷のように滑り、立つことすら容易ではない。
が、僧兵達は油すましが思いもつかないような手段をとった。


仲間の一人を切り殺したのである。
吹き出る血潮は、人間のとは異なり真っ黒であった。
黒い血潮はたちまちのうちに粘り、僧兵達の足場を固めた。

「あらま。えぐいことするなぁ…戻れ、徳利」
「こってり油雨、あっさり破られましたね」
「む。こ、これからですよ先生。とりあえずお先にどうぞ」

では、と言い残し、先生は大きく跳躍した。