ゴルフ系サラリーマン 上咽頭がん闘病日記 -4ページ目

ゴルフ系サラリーマン 上咽頭がん闘病日記

2021年3月、首のしこりが急速に巨大化
上咽頭がんの宣告からはじまる闘病日記です。

 

みなさんこんにちは

 

 

前回は人生ではじめての抗がん剤治療と上咽頭がんの戦友との出会いなど綴らせて頂きました。

心配していた抗がん剤の副作用ですが、いろいろと出そろってきます。

今日はその初回投与後の1週間の体調変化などを綴っていきます。

 

7/16

投与翌日、熱はなし、吐き気なし、倦怠感なし、副作用らしきものはまだ感じない。湿疹もまだ出ていない。

一旦断った17日開催の会社のゴルフコンペに急遽参加をお願いした。

抗がん剤治療はこのままで済む甘いものではないと思うけど、元気なうちにできることはしたい。

子供をプールに送る帰りのコンビニでスーパードライ2缶買ってきてしまった。夕飯の晩酌がないとどうも夕飯って感じがしない。ご飯だけだと5分で食べ終わってしまう。

できることはできるうちにやっぱりやっておきたい、放射線で味覚障害になる前に。

 

明日の山梨は34℃になる予報。くれぐれも無理せずにゴルフを楽しもう。近年記憶にないくらい早い梅雨明け。今年の夏は抗がん剤の夏になりそう

     

7/17

ゴルフ当日の明け方に37.4℃の発熱。カロナール服用した。なんとか熱は下がったが頭が痛い。ゴルフはなんとか決行。

ゴルフ場で入社以降初めて部のメンバーの皆に会うことができた。

というのも、上司も含めて採用面接からその後に至るまですべてzoomでの対応。

上司へも実際に初めて顔を見て今のがんの治療の状況を伝えることができた。

今日のゴルフは散々だったが(抗がん剤つかれ?単なる運動不足?)いずれにしても今日で完全にゴルフとは一旦お別れだ。

治療を終えて体力が戻って、放射線の影響などが癒えてゴルフしたいと思う気になればその時はその時で。しばしのお別れだ。

ゴルフよ、いままでありがとう!

妻や母親には抗がん剤翌々日のゴルフは心配されたけど、無事に帰ってくることができた。もう無理をすることもないし、しない

     

7/18 前日のゴルフの疲れか、日曜日は一日中寝ていた。具合が悪いとまでは言えないが食欲がなく、夕飯もうどんを食べただけ。昼間5時間寝て、さらに夜から普通に朝まで寝た。

 

7/19 ここのところ妻の体調がすぐれない。胃や肺、骨など色々な場所が不調とのこと。休みをとって総合病院にて診察を受けに行ったが心電図とっただけらしい。これじゃ何もわからず意味ない

 

7/20 熟睡できているが昼間も眠い。食欲あり、左側の肩甲骨が痛い。伸ばす方向よってはずきりと痛む。顔に赤み(湿疹の前兆?)が出てきた 吐き気はない

 

7/21 良く寝られている 左側肩甲骨が痛い これは抗がん剤パクリタキセルの副作用のようだ。もらった副作用ガイドブックに載っていた

 

7/22 左肩甲骨の痛みは解消(ガイドブックに書いてある通り一時的なもの) 左右の手のひら、指先に赤み、皮膚の奥に湿疹、強いかゆみを伴う

 

7/23 前日からの左右の手のひら、指先、足の指先に激しい痒みに発展 まるで手のひら全体を蚊に刺されたかのよう キンカン いよいよ皮膚の副作用症候群が本格化してきたか

 

7/24・25・26 断続的に手足にかゆみありキンカン塗りまくり キンカンは2日で半分以下に減った  

東京オリンピックを観まくり 

 

妻のメンタルが毎日コロコロ変わる 鬱になっているのか。外で何をいわれてるのか。ベランダや非常階段などの表に出ていつも携帯をいじっている。

 

この頃はまだ抗がん剤治療への恐怖、副作用などビビっている状態で細かく記録していましたが、

回数を重ねるごとにもうどうでもよいわとなり、8週間後の最終回までは惰性で通院&抗がん剤投与していたと思います。

 

次回は2回目以降に発眼した副作用、特に脱毛について綴っていきます。

 

 

 

 

 

みなさんこんにちは。

 

ようやく一通りの検査が終わり、がんの治療を開始することができました。

今回はがんの治療開始の様子を綴っていきたいと思います。

人生で初めての抗がん剤投与、副作用、全身脱毛、体調変化などの様子を綴っていきます。

 

 

2021年7月15日 導入化学療法の抗がん剤投与がスタート

前日はたっぷり睡眠を取ることができた。

この4ヶ月くらいみるみる大きくなっていく巨大しこりに悩まされてきて不安だった

6月10日に総合病院を受診してから大学病院、がんセンターと瞬く間に病院の規模がステップアップし早約1ヶ月、今まで検査ばかりだったがようやく実際の治療にこぎつけることができた

 

この病院行脚の1ヶ月の間にも首の腫瘍は大きくなっている気がするし、遠隔転移がなかったと分かったPET-CTの検査日から10日経過している間にも遠隔転移する可能性はないのかなど

検査ばかりでがんそのものへの治療に入れないもどかしさをすごく感じていた。

 

不安な抗がん剤治療のスタートではあった。

ただやっとこの首の腫瘍に一撃を加えられると思うと、抗がん剤スタートすることが半分は嬉しくもあった。

 

病院につくとまずは採血。そこそこの人数がすでにいたが10分くらい待つ間に採尿を済ませ、採血の順番が来た。

研究用の採血の提供に同意していたのでそれ用に一本追加で合計3本を採血し終え頭頸部受付に。

 

ところで、妻が見つけた5Yearsというがん患者のコミュニティサイトで友達申請をした「いずみん」さんとは今日同じ日に抗がん治療ということがわかったので、

お互いの服装を伝え合いタイミング合えば挨拶させてもらうとうことにしていた。頭頸部内科の前で服装通りの男性を見つけたの声をかけた。

ニットキャップと長袖シャツにジーンズと言ういでたちのいずみんさんは今日が2回目の抗がん剤で私よりも1週間前の7/8に抗がん剤治療を始めている。

年齢同じ、同じ上咽頭がん、病院同じ、治療法も同じ。趣味もゴルフで野球も好きとのこと。時間割の関係で長い会話はできなかったが挨拶とこれに至るいきさつなどをお互いに説明した。

 

この1週間はそれほど吐き気や倦怠感の副作用はなかったようだが発熱があったそうだ。そして湿疹が顔に出ていた。

上咽頭がんは少ないがんで、なかなか同じ治療をしている人と治療開始と同時期に知り合うことができるものではない。いずみんさんとはお互い情報交換し励まし合いながら治療を終えられるよう今後も交流を続けていく。

 

さて、時間が来たので外来での抗がん剤治療の受付を済ませる。

1時間後のスタートということで11時開始。それまでの時間をラウンジでPCを開きつつ時間をつぶす。

 

そして11時ころから抗がん剤投与開始。

担当看護師さんは23、4歳くらいの女性。とても優しく受け応えてくれる。

何か聞いても本当にあたりよく親切に答えてくれる。

点滴を受ける抗がん剤は3種類、吐きどめ+抗アレルギー剤+抗がん剤3種+生食水とで終わる合計5時間投与コース。

初回のみ近親者の立会いが必要とのこと、母親がきてくれた。

色々話したのであっという間に時間は経過した。あと最初に投与する吐き止めは結構眠気がくる。

次回はこれを使って寝てしまおう。

 

 

こんな感じで体調の変化もなく、心配していた吐き気にも襲われす無事に初回の抗がん剤治療を終えたのでした。

 

次回は初回抗がん剤投与後の体調変化について綴っていきます。

抗がん剤の副作用は投与した翌日以降に徐々に牙向いてきました。

 

     

 

みなさんこんにちは。

 

前回PET検査の結果、首より下の身体には遠隔転移はなさそうとの一時見解となったことを綴りました。

今回は実際の治療方針について、医師たちのカンファレンスの結果を綴っていきたいと思います。

 

2021年7月7日 

病院へは妻が一緒。

まずは胃カメラから。前にも検診のオプションでやったことがある。

あの吐き気をもよおす悪名高き胃カメラ検査。

 

胃カメラで食道から胃にかけてがんなどの病変がないかをチェック。1時間ほどで無事に終了。

上咽頭がんはすでに食道や胃に病変を併発していることも多いらしく、これを確認するために実施。

幸い食道と胃には特に病変は見つからなかった。

 

11時からはさらに妹と母親が合流。頭頸部内科の先生から今後の治療計画と前回の検査結果を聞く。

PET検査は医師たちのカンファレンスでも遠隔転移はないという判断でOKという結論とのこと。

 

治療方針について

7月15日から8週間連続での導入化学療法(3種類の抗がん剤投与)の提案を受ける。

この導入化学療法はまずがんを小さくし、将来の再発・転移の可能性がなるべく低くするというもの。

しない場合は直で放射線治療に入るが、しない場合に比べて治療成績の向上(再発や転移極小化)が期待できるという。

 

この方法を様々な情報から事前に研究していたので納得して受け入れた。

導入化学療法が終わり次第、放射線+別の抗がん剤投与を入院して実施する 

前半は通院での抗がん剤投与で、後半は入院x3回+通いでの放射線の組み合わせでの療法。

 

初回の抗がん剤治療の開始日は7/15ということで予約を取った。

 

上咽頭がんの治療日記やブログを拝見しているが、いったん根治しその後の経過観察中に再発してしまう方が結構多いように思う。

その方達の治療法は導入化学療法を経ずに即入院しシスプラチン+放射線という治療方法だ。

導入部分の抗がん剤治療がない分、私が選んだ治療方法に比べて治療費用も低く抑えることができ治療期間は短い。

ただ根治後短い期間で再発を報告をする方が4人いた。その方たちは導入化学療法をしていない。

 

上咽頭がんは再発しやすく悪性度が高い。この再発リスクを下げる可能性がある治療法が導入化学療法とのこと。

私は迷わずこの治療法を選んだ。

やっと治療法とスタート日時が決まった、ほっとしたと同時にこれから始まる困難をまだ自分のことと思えない。

 

がんは自分には縁のないものと思い今まで生きて来たので、いきなりがんと言われても健康時と全く体調も変わらないためピンとこない。

不幸にもがんで亡くなって芸能人や著名人の方の訃報もやはり人ごとに感じていたし、がんに対する理解もほとんどなかったと思う。

治療が進むにつれて自分は本当にがんになってしまったんだと自覚することが多くなるんだろう。

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。

次回は抗がん剤の治療開始の様子を綴っていきます。

 

 

 

 

 

みなさんこんにちは。

 

前回の投稿ではがん専門病院での初回の診察での今後の治療についての説明までを綴りましたが、

今回はその2日後のPET-CT検査とその結果についてを綴っていきます。

がんを初めて患った人はほとんどの方が治療前にまずこのPET-CT検査を受けることになります。

この検査で現時点でのがんの大きさや広がり、遠隔転移の有無など身体全体へのがんの広がりがあるかを

調べるとともに、これによって今後の治療方針の大枠を決定することになります。

今日はこの検査についてと遠隔転移の有無について綴っていきます。

 

2021年7月5日 

まずは13:00から放射線科の医師との問診&ファイバースコープで鼻の奥の患部の写真撮影 

カルテもしっかり連携されており、この病院のそれぞれの診療科や部署がチーム連携していることがわかる

放射線科の先生は若く、とても物腰柔らか優しい話し方をする 今までの経緯や頭頸内科で話した内容を伝えた。

かねてから指摘されていた遠隔転移の疑いの部分を見てもらったが、これは血管じゃないかなぁとの意見、どのみち今日PETやってわかるんでといった感じ。

 9月3日に再度放射線科の予約をし、次のCT-PETを行う場所へ移動。

 

PET-CT検査 

PET検査の受付を済まして、待つこと数分で名前を呼ばれた。

これからPET造影剤(放射性フッ素をブドウ糖に添加したもの)を点滴で左腕から入れていく

PET検査に使う薬剤は放射性物質であるため厳重に管理されおり、特別な機械で点滴に送り出していく。

機械から延びた管が点滴用に作った左腕の点滴注射につながっている

 

マシン(加速器)を動作させて作ったと思われる放射性フッ素付のブドウ糖を点滴経由で投入 

2-3分で終わり、1時間の安静タイムをリクライニングチェアですごす

その後はCTの機械とほぼ同様な装置の半円形のドームの中に横たわりじっと待つここと15分ほどでPET-CT撮影は終わった

 

PET-CTが終わった時点でいったん頭頸部内科にて診察を受けるため受付へ。

20分くらいして番号が呼ばれたので診察室へ行くとS先生とE先生の体制で前回と同じ。

さっきやったPET-CTの画像がもうカルテに連携されており、すでに先生は結果検討を終えたとのこと。

 

先生のモニタに映し出されるPET-CTの画像。

CT画像と同様に頭部から体の方へ断面画像が連続して表示される。

原発部位の上咽頭部分(鼻奥のドン付き部分)はモヤモヤとカラーで着色した部分とはっきり着色した部分とが混ざるかたちで腫瘍部分がカラーに染まって表示されている。

また近くのリンパ部分にも数カ所カラーで光っており転移している

原発部位はそれほど大きくなっておらず浸潤や拡張も見られないのでT1という判定

 

そして首の一番大きなしこりの部分はまるでパッションフルーツの実のように真っ赤に色づいており、このしこりがまさにがん細胞の集合体で急増殖したものなんだと突きつけられた。

 

また何もないと思っていた首の右側のリンパ節にも小さく転移が認められた。

首の大きなものだけではなく数カ所のリンパ節転移が認められたことに驚く

 

問題の遠隔転移疑義の箇所へPET断面画像は進んでいく。その場所らしき部分で画面が止まるとCT画像で白く写っていた部分が前に撮ったCT画像と同様に写っていることが分かった

 

そこにはがん細胞の証拠を示す色の着色はなかった。結果としてはその疑義部位は奇静脈という血管が映ったものだったようだ。放射線の先生の見解的中!

不幸中の幸いにも遠隔転移はないとの判断だが、一応診療科横断のカンファレンスにかけて意見を聞いた上でそのフィードバックを次回くれるとのこと。

 

すぐに妻、母親の順でPET-CTの結果については電話して伝えた。二人とも安堵し喜んでくれた。

 

その後MRIの撮影 ヘッドフォンをつけてMRIの機械の中へ。30分くらいかかった。それぞれのパートで2分かかりますとか、3分かかりますとかお知らせしてくれるので助かる

このセットを15セットくらいこなして30分くらいで撮影を終えた。なんの音かわからないがすごい音パルスの照射という感じ 音がなっている間は熱を感じた。

MRIが終わりこの日の予定は終了。

 

 

次回は詳細説明を7/7に聞きにきます。その内容を綴ります。

 

みなさんこんにちは。

 

前回の投稿に続いて、がん専門病院での今後の治療についてのおはなしを綴っていきます。

まさか自分ががん専門病院にお世話になり、その門をくぐることになるとは、といった感情を持ったと思います。

病院にはたくさんのがん患者さんと思われる人とその付き添いの人を目にし、

この国にはがんを患った人がこんなにも多いのかと思い知らされるのでした。

 

以下、先生からの今後の治療方針についての説明になります。

 

以下、日記からの転載

 

検査を終えての問診で、最後に治療方法についてのプリントを2通もらう。

それに基づき今後の可能性のある治療方法について説明を受ける。

 

①遠隔転移がない場、②転移がある場合

 

①遠隔転移なしの場合

根治治療を目指して治療が始まる。導入化学療法という抗がん剤治療の初期フェーズがあり、それを実施した後に最終的には放射線での治療をすることになる。

 

②遠隔転移ありの場合

根治治療ができない。

この時点で遠隔転移しているということは高い確率で身体中に腫瘍細胞が飛び散っているということ

それらをいかに抑えて腫瘍増大、転移を防いでいくかというアプローチでの治療になる。

すなわち放射線は実施せずに一生抗がん剤を投与し続けてがんの発生や大きくなることを抑えながら余命を稼いでいく治療

同一抗がん剤での効果の継続は少ないらしく、その都度次の一手を考えながらがんをコントロールしていく

 

②はつらい。もう一生がんと付き合っていかなければならない。

 

抗がん剤の副作用は過酷だ。

放射線やらないで済むなら遠隔転移でもいいかなと思ったりもした

     

次回はMRI、PET-CTで遠隔転移の有無を確認するための検査予約をして病院を後にした。

 

父親が実家に顔を出せというのでその足でそのまま実家へ向かうことにした

両親には今日のやった内容、7/5のPET検査内容について説明し、いつも通り食事してお酒を飲んだ。

自分はマイナス思考は意味がないのでやることやるしかないと割り切って考えていると話したところ、私がは落ち込まずにいることが父親としては助かったという言葉。

 

次回はPET検査の内容と結果(遠隔転移の有無)について綴っていきます。

 

 

 

みなさんこんにちは。

 

大学病院での細胞診の結果、上咽頭がん(リンパ節転移)との診断が最終的に確定し、

今後の治療方針の決定や治療は設備の整ったがん専門病院にかかって行うということで、

紹介状を書いてもらうことになりました。

今日は紹介状を手にがん専門病院に初めてかかった時の日記を綴ります。

 

2021年7月2日 12:30の予約。

実家の地元に近く、今まで何度となく前を通ったことがあったので土地勘はあった。

病院に着いて駐車場に車を止めて病院内へ。初診カウンターで紹介状ととともに問診票を記載し受付をし呼ばれるのを待つ。

その後程なくして呼ばれ、診察券をもらい指示を受けた

 

紹介状と一緒に持参したCTの画像データを提出する。

取り込まれたデータはすぐに私の電子カルテに取り込まれて医師が表示可能な状態となる

電子カルテを中心として病院のオートメーション化は本当に進んでいる。

 

その後頭頸部内科の外来受付の場所を確認しその場所へ向かい、受付を済ませる

待つ事10数分、番号が呼ばれて指定の診察室に入るよう指示された

そこには二人の医師が待っていて、メインで担当するS先生と補助のE先生。

S先生は30代で見た目も若い。E先生は最初は補助の事務方かと思ったがれっきとした先輩中堅医師

 

メインはS先生で、E先生は補助役、フォロー役に回っているイメージ。

ちょうど操縦を副機長に任せている機長のような感じ。といってもE先生も40代前半くらいで若い

 

今までの経緯を一通り話し、紹介でここに至った内容を話す

CTの画像を見つつ、医大の腫瘍専門医師の指摘した縦隔リンパ部の白い点について、同様に疑いは拭いきれないとの意見。

次回PET-CTとMRIを撮って遠隔転移の有無を調べましょうとなった

 

今日は胸部レントゲン、血液検査、尿検査、心電図、バイオ研究についての同意書署名、感染症検査(肝炎、HIV)同意書署名、がん治療においての近親者やさまざま情報の聴取、を順次済ませた。

 

最後の心電図を終えるまで2時間くらいかかり、最初の頭頸部内科受付に戻り検査を終えたことを伝える

しばらくして呼ばれ、最初のS先生、E先生からさっきやった血液検査内容について説明を受ける。

15分前に取った血液検査の数値がすでに電子カルテに到着しており表示された。

なんと早いことか、さすが研究センターと兼ねた病院である。ここまで早いのは検査が全て病院内で迅速に行われているからなんだろうと感心した。

 

血液の数値には検査を受ける上で問題はないものの、総合病院での血液検査内容と同様に肝機能の数値に飲酒の傾向が出ておりこの点について改善しましょうとのことは言われた。

 

HIVや肝炎にも(ー)の表示、感染はしていない。胸部レントゲンにも怪しい影などは写っていない。

 

次回は治療方針についての説明を綴っていきます。

 

みなさんこんにちは。

 

今日は細胞診の結果+大学病院からがん専門病院への紹介のいきさつについて綴っていきます。

この頃の自分のメンタルですが、半分覚悟していた「悪性リンパ腫」の宣告から「上咽頭がんのリンパ節転移」

という予想外の結果を受けて、

同じ病気の方のブログなどを読みあさっていた頃だと思います。

 

放射線治療、抗がん剤治療、転移、再発、予後など。

自分に起こりうるすべての可能性をブロガーさんの生の声から想像して不安と恐怖におののいていた頃です。

死ぬのか?治療の過酷さは?治療の後遺症は?

再就職したばかりの仕事はどうなる?就職したばかりの会社になんていえばいい?

休職して入院?まだ試用期間なんですけど。。

 

以下、日記の転載になります。

 

6/30(水)は15時の予約。妹が母とともに車で来てくれその車で大学病院へ向かう。

道中の会話ではなるべく仕事を長く続けてから治療に入りたいことや、就職したての事情があるのでなんとか仕事を続けながら治療したいなどと母や妹に説明するも

命には代えられないとのことでまずはしっかり治すことを妹から進言される

 

今回の医師は耳鼻科の中でも腫瘍に精通した医師とのことで今回の鼻最深部分の細胞診の結果とCTの内容から今回のがんの確定診断を行う。

 

まず鼻の奥の組織の細胞診の結果、上咽頭がんであることは間違いないということで確定。

 

CTの断面画像をマウスのドラッグ機能を使い次々に頭から内臓のほうへ移動し読み込んでいく。

腫瘍に精通しているということもあり、素人にはわからないCT断面画像に写った怪しい部分はすぐにわかるそうだ。

 

首より下のCT断面を見ていくと縦隔部(左右の肺に挟まれた器官の部分)に写っているちょっとした白い点の部分でマウスをスクロールする指が止まった。

 

「うーん、これはもしかしたら遠隔転移しているかもしれない。この白く映っている部分。これはPET-CT撮ってみないと何とも言え無いけど、別のリンパ節への遠隔転移の疑いがある」

 

遠隔転移していたら根治治療は目指すことができないそうだ。

首まわりのリンパ節転移でとどまっていれば根治治療が目指せる、という説明を聞かされる

 

がん治療では当たり前のことなんだだろうけど、遠隔転移がある場合はがんの根治が期待できないことを今回初めて告げられて妹も母親も私のそのショッキングな説明からただた聞いているのみ。

追い打ちの言葉で、「この病気をあまくみない方がいい」という言葉を宣告され、一同意気消沈してしまった。

いくつかの質問を準備してきていたしっかりものの妹も聞くことも聞けず一同意気消沈して家路に着いた形となってしまった。

 

いずれにしてもPET-CTとMRIを撮って遠隔転移の有無を精査するしかないとのこと、この医大ではPETの設備がないとのことで外部での検査になる

この時点で国立がん研センター病院に紹介状書いて、PETからを含む治療はがん研でやるということでもいいとのことなので、そうするとなぜか妹が即答

 

現時点でT1N3Mx とのこと。

(原発部位は小さい、リンパ節転移6cm以上、遠隔転移は未確定)

すでにリンパ節転移ありなのでStageは4で確定

遠隔転移の有無で治療法が変わるという。

インフォームドコンセント(医師による説明を書面に落としたもの)に署名して医大病院を後にした。 

 

家では妻が泣いていた マンション前で妹が抱きしめている絵は忘れられない

その翌日、用意された紹介状を受け取りに医大病院へ。

受け取り次第すぐにがん研センター病院に予約の電話。頭頸部内科で予約を取るように言われていた。

 

予約係の女性からは紹介元医大病院に確認を取った上で折り返し電話をもらえるということになった。

 

そしてがん研センターの初受診日は7月2日(金)と決まった。

 

こんなわけで上咽頭がんが確定し、いよいよがん患者という立場に私もなってしまったわけです。

次回はがん研センターでの初回の診察について綴っていきます。

 

 

 

みなさんこんにちは。

 

今日は大学病院での細胞診の結果とがんの診断がつくところまでのことを日記転記で綴っていきます。

いよいよ「がん確定」へまっしぐらという感じです。

 

以下、日記転載です。

 

6月25日の夕方、固定電話からの見慣れ無い番号が携帯へ着信。出ると予想通り医科大学病院の医師からだった。

年末のコロナ陽性宣告も電話でだったがそれを思い出した。

 

医師は意外と早く結果がでましたので明日来られるようであれば来てくださいとのこと。

きっと結果は良くないものだったのだろうとすぐに悟ったと同時に、この手の話は電話口では結果を説明してくれないことが多いと他の人のブログなどで聞いていたので

私は細かいことは尋ねず、すぐにいけると言うことだけを伝え電話を終えた

妻が不安げな顔をしてこの電話のやりとりを聞いていたので、終話後に病院から結果が出たので来てくださいと言われたこと、明日の土曜日の午後に行ってくることを伝えた。

 

26日(土)、車で病院へ向かった。土曜日の午後は予約のある患者のみの日なので前回よりもずっと人が少ない

程なく番号で呼ばれ、医師が待つ診察室に向かう。鼻の奥の細胞診の際に切り取った後の痛みと、首のしこりに針を挿して細胞組織をとった後の傷は大丈夫ですか、のやり取りから。

 

数日後に鼻奥に詰め込んだガーゼが出てきたがついていた血の色が真っ黒で気持ち悪かったが切除部分の痛みはない。首のしこりは太い注射針を刺されてかしゃかしゃされた後は少し痛みが残ったがそこまでのものではなかった。

ほどなくして首のしこりの部分の細胞診の結果が出たことを告げられる。

 

生検の結果はクラス3bという結果。50%以上の確率で悪性腫瘍との結果。

ただ、一番驚いたのはこの細胞診の結果、しこりで確認された異形細胞はリンパ球細胞が異形化したものではなく、いわゆる普通の固形がん、すなわち上皮がん細胞の異形細胞が確認されたとのこと

よって当初疑われた悪性リンパ腫説は否定された。

 

え?悪性リンパ腫ではないの??じゃなんなのこの首の腫れは??一瞬がんではなかったとの言葉を期待した私は馬鹿だった、

間髪入れずに医師は100%ではないがと前置きした上で、鼻の最深部の腫れが原発部位のがんで、それがリンパ節に転移したものではないかと説明した。

 

その鼻の最深部は上咽頭と呼ばれる部分であることから、上咽頭がんの可能性が高いと説明される。

鼻の細胞診の結果は今回まだ出ていないので確定ではないが、ほぼそう考えていいのではないかとのこと

 

治療方法は抗がん剤+放射線になるということ、この部位のがんは放射線がめっぽう効くということ、詳しくはPET-CTを撮ってがんの広がりや転移の有無や進行度をみて決める必要がある等の簡単な説明を受ける

 

この時点で妻と実家の母親に上咽頭がんになってしまったこと、それが首のリンパに転移していることを電話で説明。次の受診日に妹と母親がついてきて説明を一緒に聞いてくれることになった。

 

次回は大学病院→がんセンターへの転院までのいきさつを綴ります。

 

 

みなさんこんにちは。

 

今日はCT画像を撮った総合病院から大学病院を紹介され、大学病院での診察の内容を綴っていきます。

 

以下、前からつけていた日記からの転載になります。

(突然です、ます調ではなくなりますがご了承ください)

 

2021年6月21日(月)

妻の車に同上し途中駅まで送ってもらいそこから電車に乗り9時には病院の最寄りの駅に到着。

病院は意外と大きく、外来受付の場所がどこかわからない。やや遠回りしてしまい、やっと病院内受付へ。

大学病院にかかるのは初めて。多くの患者が診察の受付を待っている。規模の全体像は見えない。

多くの診療科が軒を並べており大病院らしさを思わせる。

月曜早々に多くの人が来院している。たまたまこの日に初めてここにきたがこの病院のいつもの日常なのだろう。

 

耳鼻科だったが、次々に予約を持っている患者が呼ばれていくが大学病院の耳鼻科なのでかかっている人たちの症状もきっと街中の耳鼻科とは深刻度や症状が違うのか、

一人一人の診察時間が20分はかかっているのではないだろうか。なかなか待っている患者数が減らない。

11時を過ぎてようやく自分の番号がディスプレイに表示され、ようやく後二人待てば自分の番。2時間少しかかりようやく呼ばれた。

 

私を担当した医師は30代中盤くらいの耳鼻科の医師。白衣ではなく黒いTシャツのような服に医療チームの名前が入ったような服姿。

紹介状や前の病院で電子カルテに読みこまれたCT画像のデータを見つつ自己見解を述べる

悪性リンパ腫の可能性がある。いずれにせよこのしこりがなんなのかを確定させるためにも今日首のしこりの組織をとって生検に。

ふとい注射針をしこりにぶっ刺し、組織を吸引する。それを注射から採った組織を試験管のようなものに移し検査に回した。

 

続けてに鼻の中をファイバースコープで診るとのこと。

左の鼻からするするとファイバーを遠慮なく最新部まで挿入していく

 

「あーなんかこの部分に腫れがあるぞ」スコープをその場所にフォーカスする。

モニタの角度が悪くこちらからは見えない

「この部分はアデノイドと言ってリンパ組織の一部分、この部分の腫れがちょっと怪しいなぁ、この部分も今日やらないとどのみち後日生検になちゃうんでここも切りとって生検しよう」と突然宣言。

 

心の準備もできるか否かのタイミングでスコープの先についている小さな断片を切り取るためのハサミでパチン!

いやな痛みが走る。合計3箇所から切り取った小さな肉片の断片がガーゼの上に乗った。

 

生検の結果が出るのは2週間かかるとのこと、次回の予約をとって止血用に最深部につめこまれたガーゼの違和感を感じながら病院を後にした。

この日、生検に出す組織をとっただけなのでまだがんと決まったわけではなかったのだが、医師の悪性リンパ腫との自信を持った宣告が気分を劇的に下げてくれた。

 

また鼻の奥から切り取ったパチンパチンと切ったときの嫌な痛みで一人で電車で帰る気分には到底なれず、朝と同様に妻にひろってもらって帰宅することにした。

目立つ首のしこり部分のみならず、新たに鼻の奥の部分に病変が見つかったと言うことでさらにがんが現実化したように感じ、気持ちは大きく沈んでしまった。

 

今日の内容を妻に話す。妻もこの辺りからがん濃厚であること認識するようになってしまい、さまざな心配からくる不眠、食細が進んでいき、一気に痩せてしまった。

 

次回は生検の結果からのがんの宣告までを綴ります。

 

みなさんこんにちは。

 

今日はようやくかかった総合病院での診察について、CTスキャンの結果についてを綴ります。

 

CTスキャンから1週間後、CTの検査結果、血液の検査結果を聞きにいきました。

99%何らかの悪性腫瘍を覚悟していました。

ですが心のどこかでがん以外での問題だったことを期待する自分がいました。

 

先週診てもらった同じ先生にCT画像をモニターで見せてもらいながら説明を受けます。

自分を3か月間やませていた首の左部分に他の部分との境界が明瞭な大きなしこりが黒く不気味に写っていました。

(CTの写真を貼っておきます)

 

それ以外の部位については目立ったものはなさそうとのことでした。

首のしこりの最長部分は5.3cm 血液の数値については炎症を示す数値の上昇はなく、どうやら炎症が原因でのリンパ節の腫れではないとのこと。

 

耳鼻科の先生の意見ももらったが細胞診(生検)を実施して判定するしかないということ、この病院では生検(細胞診)ができないということもありこの先は大学病院での診察をすることになりました。

 

紹介先に提出する紹介状は午後には発行できると言うことで一旦帰宅し再度紹介状とCTの画像データをCD-ROMにしたものを受け取ることにしました。

 

早速大学病院に電話し、耳鼻咽喉科の予約をとるつもりでしたが予約は6月28日までいっぱいとこと。

普通外来でも順番待ちで受診できるとのことで早速6月21日の午前に大学病院に行くことにしたのでした。