西尾で城&企画展ぶらり | みののかみのブログ アメブロ版

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美濃国出身・在住のみののかみが日々気付いたこと・感じたことを書き出すもの也

史跡および日帰り天然温泉の訪問記が殆どと成り候

今年の夏にかけて、
東海地方や近畿地方の博物館・美術館の

観に行きたい企画展があちこちであり、

開催中の企画展から行き始めている。

愛知県西三河地方でも

企画展が始まったところが数箇所あり、

西尾市岩瀬文庫「昔むかしのSDGs」

高浜市やきものの里かわら美術館

「ヤマザキマリの世界」展は

6月中の開催期間中に早く訪れたかった。

 

今日は朝8時半過ぎに

デイサービスの送迎車に乗る母を見送り、🚐

愛知県西尾市へ向かった。🚘

当初は名鉄電車西尾駅まで乗車して

西尾市内も高浜市内もすべて

鉄道+徒歩で移動しようと考えていたが、🚊🚶

天気予報で気温30℃以上の好天と確認して、🌞

観に行こうと予定していたどの施設も

駅から片道徒歩10分以上かかるため、🚶💦💦

熱中症に罹る恐れがあると懸念して、

クルマで西三河地方まで走ることにした。🚘

愛知県三河地方以遠へ行く際のパターンで

小牧インターから東名高速道路を走り、🛣️

豊田インターで下りて知立市へ南下して

西尾市へ愛知県道12号線を走った。🚘

鉄道利用は自宅から所要3時間と見ていたが、

クルマでも途中の下道で何箇所か混雑して

西尾市街地まで3時間かかった。

 

西尾市街地で、西尾市岩瀬文庫へ行く前に

立ち寄りたかった場所があった。

それは西尾城跡の西にある温泉施設で、

以前は「小京都の湯」と言っていて、

今回も入浴に寄りたいと昨日確認したら

「茶(さ)の湯」と名前が変わっていた。

違うスーパー銭湯になったのなら

なおさら入浴に行きたいと思って、

今回は西尾市街地に到着したらまず

「茶の湯」へ向かった。🚘♨️

県道から大きな看板を見て入ると、

裏道のさらに先のショッピングモール

「おしろタウンシャオ」の裏手に

「茶の湯」の建物があって、♨️🏢

おしろタウンシャオの裏手の駐車場と

「茶の湯」の駐車場は共用だった。🅿️🚗

おしろタウンシャオの構内からは

大回りのうえ幹線道路に遠いので、

西側の県道に直接出入り出来る場所が

駐車場兼用で設けられていた。

クルマを停めて建物に入ると、

下足箱の先に液晶パネルの受付機械があり

希望の利用方法をタッチして行くと

有人受付に出すバーコードの受付票が出て、

それを持って有人受付の前へ進むと

受付機械で希望した入浴タオルを渡され、

下足箱の鍵に付いた認識用タグを

入場ゲートのセンサーにかざして

ゲートのバーを進めてくださいと言われた。

入浴料金は最後にまとめて精算とのことで、

受付票はそのまま持って脱衣室へ行った。

この入場と料金精算のシステムは

「小京都の湯」と違うと思ったが、

浴室へ入ると設備は変わっていなかった。

日本一の抹茶産地の西尾だけに、

抹茶の入浴剤を入れた浴槽もあったが。🍵

浴室ではサウナ以外ひととおり浸かって、

身体を温めて心地良く退出した。

また岩盤浴は入っている時間を取れず

今回は行かなかった。

 

「茶の湯」は西尾城跡に近いが、🏯

城跡を見に行くより先に

今回の目的地の西尾市岩瀬文庫へ行く。

城跡の見える交差点から

県道を1kmほど北へ走って接近して、

西尾城跡や「茶の湯」から歩いたら

結構時間がかかったと思った。

西尾市岩瀬文庫の駐車場は

隣の西尾市立図書館とすべて共用だが、

まだ充分に空きはあった。🅿️

西尾市岩瀬文庫の企画展の

「昔むかしのSDGs」は、

主に江戸時代のリサイクル社会の

史料書籍を展示した企画展で、

鉱物資源の乏しい日本、それも

鎖国で海外から資源の輸入が無かった

江戸時代の日本で高度に発達した

SDGs社会の様子を紹介していた。

江戸など都市にはリサイクルや修理の

専門業者がたくさんいて、

日用品はほとんどボロボロに

使えなくなるまで業者の修理を経て

使い切ることが当たり前だったのだなと、

そしてそれは昭和時代までは

日本に少なからず社会のシステムとして

確実にあったと記憶していたと思った。

「もったいない」という言葉とともに

世界でも稀に見るほど高度な

SDGsのシステムが日本にあったことを

再認識させてもらえる企画展だった。

西尾市岩瀬文庫は明治41年(1908年)に

西尾市街地の商人の岩瀬弥助が

収集した古書などをもとに

私立図書館として開設したのが始まり。

戦後に市立に移管されて現在に至り、

膨大な蔵書の展示で毎年ワンテーマの

企画展を開催している。

これまでにも城郭の古絵図など

面白いと思ったテーマの企画展は

度々観に来ていて、

今回のSDGsも江戸時代史の

欠かせない一面として面白いと思った。

 

この企画展を観に来て、

西尾城内の西尾市資料館企画展

「大給松平のお殿様と転封

 ー西尾までの道のり-」

を開催中と知った。😲

期間が6月23日までで、

西尾に今日来ているのならば

是非行かなければと思って、

この後城跡の公園へ方向的に戻る形で

西尾市資料館へ向かった。🚘️🏯

10年前に、西尾城跡と一緒に

西尾市資料館も訪れていたが、

年月が経っていたので

再訪も良いかなと思った。

歴史公園の駐車場にクルマを停めるが、

満車に近い駐車状態で、

なんとか1台分空きを見つけて

駐車出来た。🅿️🚘️🈵

そして駐車後に歴史公園内を一回りして、

城内の姫ノ丸に建つ

西尾市資料館へ行く。🚶

資料館内はこの10年の間に

全面リニューアルしていて

見学しやすくなり、

西尾城と城下町の復元ジオラマも

新しく出されていた。

城下町の南西隅に西尾城があり、

その北と東に広がる城下町も

総構の堀で囲んでいた様子がよく分かる。

また資料館内は、

企画展の専用スペースも出来ていた。

今回の企画展は

江戸時代後半に西尾藩主を務めた

大給松平氏本家が明和元年(1764年)に

西尾にやってくるまでに日本各地を

転封して回っていた様子を紹介していて、

発祥地の三河大給(愛知県豊田市)から

上野館林、肥前唐津、志摩鳥羽、

山城淀、伊勢亀山、下総佐倉、出羽山形、

そしてここの三河西尾、さらに分家の

美濃岩村や遠江浜松の各城郭・城下町の

古絵図を展示し、転封に関わる

記録書類もいくつか展示されていた。

江戸時代の大名の転封と言えば、

平成31年(2019年)に上映された

映画『引っ越し大名』で、

越前松平家分家の松平直矩の主従が

播磨姫路→豊後日田→陸奥白河へ

転封した様子が描かれていて、

その引越し奉行に任命された

家臣の片桐春之介(星野源さん)が

記録簿を記入しながら実務作業を

次々進めていたシーンを覚えている。🎞️

今回の企画展で映画『引っ越し大名』の

色々なシーンを思い出した。😃🎦

また今回の企画展で取り上げられた

西尾城主の大給松平氏の本家は

松平(徳川)氏の最も古い分家で、

譜代大名の代表格として

歴代の当主がたくさん幕閣を務めた。

8代将軍徳川吉宗時代に

勝手掛(経済担当)老中として

享保の改革の実務面を担当した

乗邑(のりさと)は、

西尾に入封した乗祐(のりすけ)の父親で

(下総佐倉→出羽山形城主)、

乗祐も寺社奉行と大坂城代を務め、

さらに乗祐の息子の乗完(のりさだ)から

乗寛・乗全(のりやす)まで3代続けて

老中を務めていた。

乗全は大老の井伊直弼の政策に

すべて同調していたため、桜田門外の変で

井伊直弼が暗殺されると失脚して

一万石減封のうえ隠居させられた。

 

貴重な江戸時代ものの企画展を

現地西尾で知って観られて良かった。😂

西尾城跡にはこれまで何度も来ていたが、

大給松平氏の企画展を観られて

西尾市資料館へ来て良かったと思った。

 

時刻は午後1時を回っていて、🕐️

そろそろ昼食を摂りがてら

碧南・高浜方面へ行こうと思った。

高浜市やきものの里かわら美術館

「ヤマザキマリの世界」展を観に行く前に

碧南市の藤井達吉現代美術館で特別展

「春陽会誕生100年 それぞれの闘い」

を開催中なので、高浜へ行く前に

碧南へ立ち寄れたらと思った。

西尾市から矢作川の下流を渡り越せば

碧南市域に入るので、

西尾市街地からまっすぐ西方向へ走り、

矢作川を越えて名鉄碧南駅方向へ

クルマを走らせた。🚘️