09/24 東京交響楽団 第102回 新潟定期演奏会 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

■ロビーコンサート
ホルン:上間善之さん、大野雄太さん、ジョナサン・ハミルさん、大和田浩明さん、阪本正彦さん、鈴木優さん、曽根敦子さん

開演10分前くらいにりゅ~とぴあのホワイエへ。いつも以上にお客さんが多いような...それでも、1st側の最前列に座って開演を待ちます。
プログラムを見ると「後半はお・た・の・し・み」という文字が(笑)。

さらに、ステージを見ると、後方に人数分のなにか衣装のようなものが準備されているのが見えます。なるほど、東響でホルンといえば、2年前くらい前までは紅白歌合戦をモチーフにした楽しい公演も開催されていましたけど、そういった趣向があるのだろうな~、と予想します(笑)。

時間となり、みなさん登場。ただし正面のステージには4名しかいらっしゃらないと思ったら、3階の階段の上がったところと、もう1箇所(私の場所からは見えない)と分かれて、ロッシーニの「狩のランデヴー」からスタートとなりました。

ただ、この曲のときに微妙に音が外れているように聞こえるところがあって、「東響さんにしては珍しいな、、、」なんて思ってしまったりしたのですが、お恥ずかしい話、演奏後のトークで一部昔ながらの楽器「ハンティングホルン」(といったと思いますが)を使っていたそうで...そりゃ普通のホルンではずすわけないよね、、、なんてちょっと申し訳ない気に。

その後はステージ上に7名揃っての演奏ですけど、前半は比較的普通?の曲ではありますが、なんといっても大和田さんのトークが面白い。まさに名調子です。曲の発表年代などに合わせた、新潟のネタを交えつつ非常に軽妙で笑いを誘いながらのトークです。さすがです。チャーリー犬和田さん(笑)の再臨という感じですね。

そして「お・た・の・し・み」の後半は、予想通り(笑)、皆さんキンピカの衣装を身につけて、昭和の歌謡曲シリーズ。大和田さんのトークもますます冴え渡りつつ、曲を展開していきます。

途中、今回のメンバの中で一番の若手でもある鈴木さんがご自身が生まれる前の曲のメロディラインを担当したりするのもなかなか面白い趣向でした。

またもちろんですが、ホルンから奏でられるやさしくも雄大の音色はさすがでございます。

座った場所的に1stのホルンの音が直接響いてくるのもまた面白いですし、右手をホルンに突っ込んで演奏するところをまじまじと見るというのもなかなかありません。
常にではありませんけど、時々手のひらの形を変えて、ちょっと響き方を変えているように見えるのもなるほど~、でした。

最終盤には劇場での公演を終えられた人もホワイエ入り口のところに並んでなかなかの大盛況。

ロビコンではもったいないくらいの非常に楽しい公演でした。

(りゅ~とぴあ ホワイエ 無料)


■本公演
東京交響楽団の皆さん

指揮:ヘルマン・ボイマーさん
トランペットソロ:マティアス・ヘフスさん
コンサートマスター:水谷晃さん

ロビコン後、古町6で街角パフォーマンスに行ったり時間を調整してから再び開演30分前くらいにりゅ~とぴあへ。

 

私は毎度のパイプオルガン脇の一番安い席です。まずは席を確認して座ると、チェンバロ調整の音が響いていました。

 

笠原さんの公演の際には公演前にこの音が会場に響いているのはもはや定番ですけど、オーケストラの公演でこれが聞けるのは意外と珍しい感じですね。(まあ、チェンバロがオーケストラに使われる機会自体がそんなに多いわけでもないですし)。

お客さんの入りはまあまあでしょうか。1階前方のサイド側に空席が目立ちますがまあこんなものでしょう。

まずは「新世界より」。普段でしたらメインにすえられるような名曲ですけど、この日は前半へ。演奏される機会も非常に多い曲ですけど、東響さんで聴くのもまたいいものです。さすがですね。

そして休憩後はお楽しみのトランペット特集(笑)。

まずは日本初演というケルシェックさんの「ラッパ達が鳴り響く」。

マティアス・ヘフスさんは3種類のトランペット(1つはホルンみたいでしたけど)を巧みに使い分け、手で音量というか音色をいろいろに変化させたり、非常に細かい指使いだったり、まさしく凄いな~、です。
また、この曲で特徴的なのはトランペットの別働隊の皆さん。トランペットだけで3人×3名の9名が参加しています。

最初は3箇所(オルガン脇の席から見て、1階左側、2階左側、2階右側)に分かれての演奏。指揮者のボイマーさんも時々背後を振り返るような感じでの指揮になりますね。
また途中では2階正面へ移動しての演奏。

そして最後には別働隊さんおよび、マティアス・ヘフスさん、そしてオケで普通に吹いていた2名の総勢12名がステージ最前に横一列に並んでの圧巻のパフォーマンス。
演出効果というか観ても、聴いても「お~すごい」となる演奏でした。素晴らしかったです。

ただ...私は座った場所的に別働隊の皆さんの位置も確認しやすいし、それはそれで楽しかったですけど、この曲はやっぱり普通の席に座ったほうがより楽しめるんだな~と思いましたね。
もちろん私が座った場所でも充分に素晴らしさは伝わってきますし面白かったですが、たとえば1階中央部に座っていれば、前後、左右のサラウンド方式、そして最後には12のトランペットを正面から受け止めることになるんですよね。これは凄かったろうな~、とは思ってしまいました。

アンコールとして12名のトランペットによる演奏も行われましたけど、かっこいいですねぇ....

また、曲終了後、一旦舞台袖へ→拍手に応えて再登場、、というのが何度かありましたけど、12名もいらっしゃると1回1回に結構時間がかかるのもご愛嬌ですね(笑)。


その後はヤナーチェクさんの「シンフォニエッタ」。
プログラムには前曲に続いて「バンダ(別働隊)」の記載があり、これがまた10名以上だったのでどこに配置されるのかな? なんて思っていたのですが、この曲はステージの奥の方という感じなんですね。さらにはソロを務めたマティアス・ヘフスさんも参加されていたようで。。。この辺は座った場所的に確認できないんですよね。

この曲もトランペットを始めとして金管の楽しさ満載の曲でした。面白かったな~。

今回の公演は前半と後半でまったく雰囲気が変わりましたよね。王道のクラシックに対して後半は、映画音楽かゲーム音楽の交響曲版(ドラゴンクエストみたいな)を聴いているような非常にワクワクしてきます。

 

おそらく、後半の曲は今回が日本初演ということからもわかりますけど、編成もかなり特殊ですしライブで聴くことができる機会は相当少ないと思うんですよね。貴重な機会でした。

素晴らしい公演でした。

追記ですけど「ラッパ達が鳴り響く」では、ハープも大活躍していたんですよね。普段ハープで優雅に指でポロンポロンというイメージがありますけど、この曲ではブラシというか棒みたいもので「ジャラジャラ」やっていたり、ハープっぽくない演奏方法をしているのも面白かったです。

(りゅ~とぴあ 1800円 会員割引)