09/23 [演劇] 新潟大学人文学部 齋藤研究室 演劇発表会「鐘が鳴るとき」 | いぽぽぽぱんぱのブログ

いぽぽぽぱんぱのブログ

主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

新大人文学部 齋藤研究室の皆さん

正直、事前情報等はまったくなかったのですが、2~3日前にツイッターでこの公演情報が流れてきて、

・日程的にもこの日は夕方までだいしホールで公演があるし、
・部活動とかサークルではなく、研究室としての演劇発表会というのにも興味をもち、
・料金も当日料金のみで500円と気楽に見れますし、、、

というところなどから、だいしホールでの公演後しばらく時間調整してから、会場のえんとつシアターへ。

正直、お客さんがどれくらいくるのかというのはまったく想像できなかったのですが、ほどほどという感じでしょうか。まあ当然ですけど、大学のお仲間さんが多いんでしょうね。

開演まで配布されたプログラムを確認しますけど、どうやら毎年開催されているのでしょうか。既に開催回数は2桁とのことです。

以下、実際に公演を観た感想などをつれづれに....演劇素人の戯言なので、ちょっと失礼なこともあるかもしれませんがご了承を。


・この研究室はもちろん「演劇」に関することを研究されているとは思うのですけど、具体的にどんなことを研究しているのかな~、と。当然ですけど、こういった実技的なことがメインというわけではないんでしょうけど。でも、実際「演劇」の俳優を目指す人が、それを目的で大学に行くっていうのはあんまり聞かないですしね(笑)。

・物語は1時間をちょっと越えるくらい。脚本から照明、音響、演出(は担当の教官さんのようですが)もすべて研究室内で行うというのはなかなか大変だと思うのですけど、本当にご苦労さまでした。

・ストーリー的には、、、、もうちょっと工夫の余地があったかな、と。終盤はちょっと「無理やりまとめた感」がでていましたね(汗)。今回の研究課題としては「二人もしくは二つのグループによる対決を描く」ということになっていたようですけど、やっぱり社会派というか人情ドラマというのを描ききるのは難しいんだろうな~、と。

・キャラクタ付けもかなり大げさなくらいに描き分けていました。比較的普通の主人公に対して、男勝り、高飛車、マジメ、天真爛漫、ちょっと不思議、など、わざとらしいくらい異なる性格の登場人物たちですね。

・会話の進行だったり、動作による感情表現も非常に典型的というかなんというか、、、たとえば「驚いたときには、演劇とか漫画ではこういう動作になる」的な感じで非常にわかりやすい表現方法が多用されていたように思います。

・全体的に純粋にエンターテイナーというよりは、「研究としての演劇発表の場」ということなのか非常に「演劇らしい演劇」という印象でした。王道というかなんというか。

・開演前は知っている方なんているわけないと思ったのですが、お一人なんだか見覚えのある方が。。。。なんとか思い出すと、新大落語研究会のコントライブにも出演されていた方でした。なんだかびっくりですね(笑)。

・出演者の皆さん、セリフまわしとか、会話をするときの体の向きとか細かいところまで気を使われていましたね。お疲れ様でした。

 


改めて、こういったことが大学の研究室の研究発表が、たとえば大学の構内での発表会ではなく、一般の客を対象にした公演が行われている、ということがなにより一番の驚きでした。ひょっとしたら宣伝とか経費とか演劇公演トータルのマネージメント面も含めての課題なんでしょうかね。なかなか貴重な場というかオリジナリティあふれる研究だな? と思いましたね。

(えんとつシアター 500円)