前回からの続き・・・・第4話


「前回からのあらすじ!」


2001年に公開引受部の先輩からVCの投資先として紹介を受ける!


2001年末から2002年初めまで、上場案件2社携わっており、訪問遠のく!


2002年春 久しぶりに訪問したら、その創業者がVCへBOして、VCが80%取得し、実質経営権を支配し、創業者は非常勤取締役に、そしてVCの社長がその会社の社長を兼務していた。

事業はサイトを運営している会社で、その時点のPVが1億PVまでになり、そして、業績も数千万の経常利益が出る会社に変貌していた。


これだったら、上場できるかもと想い、早速社内手続きを再開した。アナリスト取材を入れ、上席同行した。

ある日、プレスリリースが発表され、その会社のVCの保有株をある上場会社に売却したと流れた。

株主構成は45%上場会社で、45%VC、10%が創業者となった。

事情を聞きに社長に面談しに行った。

社長は開口一番

「ごめん、正式なプレスリリース前だったため、言えなかった!それに、VCが80%も保有している会社は上場困難と判断したため、しょうがなく一部事業会社に譲渡した。」

小職は、

「当社は主幹事で検討してくれるのか?」と聞いた!

社長は、

「その上場会社は主幹事が○○証券なため、強烈に推薦してくる!そこに決定してしまうと、すべて支配されそうな気がする。2003年3月期を直前期でどうしてもIPOしたい!御社でできるなら考えてもいい!ただ、このままだと○○証券に主幹事が決定してしまうかも???」

小職は、

「やれるかどうか、社内で早急に検討します!」と言い、会社を後にした!


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前回からの続き→第3話


「訪問頻度」


2001年初頭に初回訪問し、継続訪問していたが、2001年末に1社、2002年初頭に1社上場した会社を担当してたため、6ヶ月ぐらい足が途絶えていた!


IPOを従事している企業部マンには、3通りのタイプがいた。


(1)サラリーマンとして評価されたいタイプ

社内で基本的には、主幹事獲得件数と上場時の引受手数料で評価されることが多いので、引継ぎ案件ばかりやる人間である。


(2)個人で会社に気に入られるタイプ

社内の評価を無視し、顧客にたって提案していく人間。将来の人脈作りも視野にいれる!


(3)(1)と(2)のバランス型のタイプ


当時の小職は(2)のタイプであった。個人のブランドを向上していけば、結果、会社に利益をもたらすという信念を持っていた。

正解はもちろん(3)である。


2001年末から2002年初頭の2社を上場させて、久しぶりに訪問した。

すると、ちょっとビックリ!

創業者は紹介者であるVCに株式を売却して、社長がVCの社長を兼務していた。今で言うMBOの変形版になっていた!

小職は創業者よりVCの社長の方が親交が継続的にあり、株式比率もVCが80%保有してて、IPOの意欲もあったため、これはいけると想い、急に訪問頻度が増加していった。


ただ、次の社長が小職にこういった。

「主幹事やるかどうか、早急に決めてくれ!」

直前期が2003年3月期で、まだ2002年の初頭であったため、小職はまだ時間があるのに、何で・・・よく理解できなかった!



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前回からの続き・・・第2話


「迷い!」



経営者の実直性は評価したが、いかんせん業績サイズが小さく、従業員規模もかなり小さかったので、少し温めて観察し、企業の成長性を確信してから社内手続きを進めようとしていた。

俗にいわれる「企業部マンホールド案件」にしようとしていた。


つまり、社内会議を仮に通したとして、公開引受部が担当しても会社側が対応できる体制がない場合、企業部マンが公開引受部の真似事をすることである。その後、会社側が成長すれば公開引受部に繋いでいく。


よく1社の会社をIPOさせる場合、小職は部下によく説明したことがある。

それは、ある会社を上場させる場合、30cmの定規を想像する。

1~10cmは企業部、10~20cmは公開引受部、20~30cmは引受審査部が、それぞれ主導権を握って、プロジェクトを薦めて行く。案件によっては、それぞれの幅が異なるし、30cmが50cmになったりする。

企業側はそうとは知らずに、主幹事証券というひとくくりで見て来る!

従って、企業側は主幹事証券として認めているも、実際は遡上に上がってないケースがある。


小職は基本的には、自分の直感でこれはいけると思っている案件は、当時かなりの頻度で訪問を繰り返していた。

ただ、社長はIPOはまだまだと言い、いつになっても公開準備に入ろうとはしなかった。

会社側がIPOに本腰を入れてくれないので、、小職もしだいに足が遠のいてしまった。



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Part2→初回


「出会い!」


2000年の楽天上場後に、あるベンチャーキャピタリストの出会いで始まったIPO劇場!

今回は、小職の失敗ケースのお話である。


2000年、某D証券のIT系企業の上場が続々とIPOしてきた。ラ○ブドア、サイバー○ージェント、楽○etc!

小職が在職している証券会社と某D証券との会社のブランドでは負けるが、一証券マンあるいは、一企業部マンとしては、負けたくないという気持ちで、日々の仕事に精進していた時代であった。


証券会社のリアルヒューマンネットワークからこの物語が、始まった!


ある日、公開引受部の先輩から、今度VCを立ち上げた面々と知り合いなので、同席して欲しいと依頼される。

面談日時に、先輩と浅草のあるマンションの一室に訪問した。

すると、リードVCの社長とある比較サイトを立ち上げた社長と面談した。会社概要聞いてビックリ・・・つい最近までは、有限会社だったのが、そのVCに増資してもらって、ようやく株式会社になったばかりで従業員も実質5名の会社であった。

正直、えっ、本当に上場目指すの????というのが第一印象であった。むしろ、今後VCからの紹介ルートを育てていこうと思った。

せっかく紹介をもらったので、2度目の訪問は1人で行った。

2度目の訪問の時に驚きともしかしたら化ける予感が働いた。

2度目の訪問は朝10時に伺ったときである。何と社長が泊まって、「おはよう、ちょっと待って!」と待たされながら、社長の歯磨きの音が聞こえてくる!その後、面談が始まった!


自分はサラリーマンだったので、主幹事を何社獲得するかが、1つの評価ポイントであったため、いきなり「当社で主幹事をさせて欲しい!」と直球で話をした。

社長は、IPOするしないというより、その会社のビッジョンとと業界動向の話をされ、同業種のヤフーや楽天というメディアに立ち向かう、熱い想いを語ってくれた!

小職は、社長が発したあるキーワードが、「これは行ける!」と感じた。

「ヤフーや楽天はある種デマートメント型のサイト運営会社で、当社はエンドユーザーに商品のナイスプライスを提示していく会社であり、上記の2社と違って、ブティック型のサイト運営会社である!」と説明してくれた。

営利企業というより、メディアとしてユーザーに支持されたいという想いである。


社長の日々の行動は、日中は電気街を飛び回り、夜は各種電気製品の値段をサイトにアップしていた。

この社長も小職より年下であったが、何か不思議に魅かれて行った!





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IPO実話Part1→全14話、ご愛読ありがとうございました。


今月は、Part2を連載さて頂きます!


Part1は、企業発掘から上場までの期間を連載させて頂きましたが、今回は企業発掘から挫折した実話をお届けしたいと思います。

挫折といっても、他証券会社に主幹事交代し、無事マザーズ上場し、その後東証1部までに行きました。


何卒、お楽しみを!


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