前回からの続き・・・第2話


「迷い!」



経営者の実直性は評価したが、いかんせん業績サイズが小さく、従業員規模もかなり小さかったので、少し温めて観察し、企業の成長性を確信してから社内手続きを進めようとしていた。

俗にいわれる「企業部マンホールド案件」にしようとしていた。


つまり、社内会議を仮に通したとして、公開引受部が担当しても会社側が対応できる体制がない場合、企業部マンが公開引受部の真似事をすることである。その後、会社側が成長すれば公開引受部に繋いでいく。


よく1社の会社をIPOさせる場合、小職は部下によく説明したことがある。

それは、ある会社を上場させる場合、30cmの定規を想像する。

1~10cmは企業部、10~20cmは公開引受部、20~30cmは引受審査部が、それぞれ主導権を握って、プロジェクトを薦めて行く。案件によっては、それぞれの幅が異なるし、30cmが50cmになったりする。

企業側はそうとは知らずに、主幹事証券というひとくくりで見て来る!

従って、企業側は主幹事証券として認めているも、実際は遡上に上がってないケースがある。


小職は基本的には、自分の直感でこれはいけると思っている案件は、当時かなりの頻度で訪問を繰り返していた。

ただ、社長はIPOはまだまだと言い、いつになっても公開準備に入ろうとはしなかった。

会社側がIPOに本腰を入れてくれないので、、小職もしだいに足が遠のいてしまった。



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