STRADPETのエンドピンとブリッジクリップを手に入れてみました | iPhone De Blog

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STRADPETは最近、弦楽器関係の安価なアイデアパーツを作っている中国のメーカーです。

 

自分が手に入れたのはこの穴開きエンドピンと駒に装着するブリッジクリップです。

 

 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

昨今、エンドピンも物によっては3万近いものがありますが、これはAmazonで8,650円!

時期によっては割引クーポンも付いてます。

自分はクーポンとAmazonのポイントで7,000円で手に入れました。

 

この価格なら駄目でも、ま、良いかで済みますからね笑

 

ちなみに、このエンドピン、理由は分かりませんがチタンと書いておいてステンレスだったりする様で、元々自分のチェロ仲間から、こんなエンドピンがあります。と見せて貰ったのですが、それは穴が開いてても結構重さがあって、これはチタンじゃないよね。と言う事で一致しました。

 

自分は穴開き構造に興味があったので、ステンレスでもチタンでも良かったのですが、これはチタンの様で非常に軽かったです。

写真じゃ分かりにくいですが、これはチタン合金の丸棒に対して長孔を90°で貫通する様に交互に開けているエンドピンで、エンドピンはパイプ状の物ではありません。


その為、軽量ですが、90°の貫通穴同士は非常に接近している為、強度はそれ程強く無さそうです。
それでも簡単に曲がる様な代物ではありませんでした。

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又、先端は、そのうち別売りする予定だったのかネジ込み式となっていて交換可能の様です。

細かいところですが、先端の部分にOリングが入っているので収納している状態でエンドピンの先端から楽器に対して衝撃が少なくなるように気を使っているのは良いですね。

 

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音色はチタン特有の明るい音色で、穴開き効果だと思いますが、音が広がる感じで良く響きます。

自分がメインで使っているアルフェコ(鉄とアルミの合金)は実音は良く出るのですが、ビブラートを掛けた時に音が下向きとなって地味な音になるのに対して、これは音が上向き(ビブラートを掛けた時に高い方が良く聴こえる)で広がる感じなのでオーケストラよりもソロやチェロアンサンブルの1st等の方が音が立って良いと思いました。

 

オケの場合はあまり音が立ち過ぎるよりも程よく溶け込む方が良いのでアルフェコの方が合うと思いますが、この価格でこれだけ効果があれば言う事はなく、今後はアルフェコとこのチタンの2つをシーンによって使い分けるつもりです。

 

 

もう一つはこれ

 

 

このパーツはこれまで無かったアイデアの物ですね。

 

 

 

装着前

 

装着後

 
ちなみに装着は駒の溝に合わせて乗せるだけですが、A線等に貼ってある駒皮は剥がないと装着出来ません。
 
このパーツは弦と駒の間に挟む事で、弦の振動のSN比を良くする物と考えて良いでしょう。

通常、弦は駒の上に直接(皮は溝の保護程度の役割しか果たしてませんので音響的には無視)乗って振動を伝えています。
 
弦の振動は実音以外にも様々な帯域の振動(弦そのものの金属的なノイズや弓を使う事で発生する擦過音等)が含まれていますが、これらがそのまま駒へ伝わり楽器で再現されます。
 
一方、このチタン製のクリップは弦と駒との間に挟む事で、ノイズ成分的な振動を伝え難くするフィルターの様な役割を果たすと共に、弦と駒との接触面積を増やす事で駒に対してより大きく弦の振動を伝える働きをします。
 
つまり、弦が直接乗っている部分の駒の厚みよりもクリップの方が厚みがある為、駒に対して横方向へ回転させる力を弦が発生させる場合、直接駒へ乗っている状態と比べてクリップを使っている方が力が大きくなる=駒の振動が大きくなる=音量が増えると言う事です。
 
又、駒は魂柱が近いA線等は横ではなく、縦方向(指板とテールピースの方向)へも振動しますが、爪の様な形状により直接乗せているよりも駒に対して、こちらも大きな力を発生する事になります。
 
これらにより信号成分(実音)が大きくなると共にノイズ成分が低減しSNが良くなると言う事です。
 
当然、駒の溝が削れる事も防いでくれますし、こちらも数千円程度ですが、予想以上の効果でした。
自分は全ての弦へ装着しましたが、特定の弦のみ使うと言う使い方もアリかもしれません。
 
このSTRADPETはこの他、チタンの穴開き軽量テールピース等も製造している様ですね。
 
こちらはややお高いですが、自分もワイヤーテールピースと言う殆ど重さがないテールピースを使っている様に、軽量のテールピースは弦の振動に対し負荷とならない上、穴開き効果によってこのテールピースそのものが良く振動してくれる構造の様に思われます。