bam製チェロケースのバックパックシステムの紹介 | iPhone De Blog

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2009年12月7日からスタート
iPhone3GSからiPhoneユーザのLEONがiPhoneやAndroidなどを中心にしたデジタル系ガジェット、IT関連ネタ、趣味のコントラバスやチェロを中心としたクラシックネタ、2022年から始めた自家焙煎に関する話や日常の話まで幅広く書いてます。

自分はコントラバスもチェロも基本は車移動なのですが、場合によっては車で行けない時もあります。

 

8月に大阪でチェロアンサンブルの練習があった時はさすがに新幹線で移動したのですが、チェロを担いで歩くって中々重労働です。

 

一応、両肩に掛けるベルトはあっても下の方に下がって歩き難いので一層疲れます。

 

その時一緒に移動していたチェリストがチェロケースに取り付けるバックパックシステムを使っていて、かなり楽だと言われていて、少し興味が湧き、普段、車から練習場への移動程度であればそれ程重要性を感じてませんでしたが、オプションとして使ってみるのも悪くないと思い探してみました。

 

彼の使っているものは後付でケースを加工して取り付ける物でしたが、自分のケースはフランスのbam社製なので専用の物はないかと探したらあっさり見つかりました。

 

ここは自分が6年ほど前にbamのケースを購入したショップです。

 

 

ただ、高い笑
 

他に無いのかと探したら、半額くらいの価格で販売しているサイトを見つけたので、思わずポチりそうになったのですが、良く見るとこれが怪しい!

どうやらフィッシングサイトの様で、商品記事の内容がメルカリの出品記事の様なので調べてみると、まんまコピーでした。

このメルカリに出ている物は既にSOLD OUTしてますが、それをあたかも販売している製品の様にしてました。
 

会社概要を見ても所在地が一致している実在の会社の名前が掲載されていますが、その会社を調べると業況はこの様な音楽関係の物を取り扱っている様な会社では無く、どうやら勝手に使われているのかもしれません。

 

その証拠にこの実在の会社のドメインとフィッシングサイトのドメインも問い合わせ先ドメインも全く違う物となっている様です。

 

良く調べると、サイトの名前を少し変えて、異なるドメインでこの様なサイトが幾つかある様で、そのサイトが扱っている楽器関係のカテゴリにこれが含まれていました。

 

価格だけを見るとどの製品も非常に安い価格となっているので魅力的ですが騙されない様にして下さい。

 

と言う事で高い弦1セット買ったと思って笑サウンドシンフォニーさんで購入しました。

 

見た目は背中から見ると普通にリュックサックですね。

上に取り付けられているカラビナフックと下のベルトでチェロケースに取り付けますから、これは普通のリュックと違う所ですね。

 

自分はkarrimorのリュックを持ってますが、基本的には本格的なリュックのシステムと同じで、肩のベルトの長さ調整の他、上下位置が変更出来る胸のベルトと幅広く腰を包むベルトがあります。

 

背中の部分もチェロの荷重を分散して和らげるクッションが入っています。さすがチェロケース専用です。

 

腰ベルトの右側にはポーチがありbamのロゴが入ってます。

 

正直、このポーチ、自分のiPhoneSEすら入らないので、スマホは入らないと思います。小銭や切符を入れたりと言う用途でしょう。

 

チェロケースが当たる部分はメッシュとなっていました。

ここがメッシュとなると通気性が良くなるんでしょうか。
 

山歩きする訳でも無いので1時間も2時間も背負わないと思いますから、イマイチこのメッシュの利点は良くわかりません。

 

バックパックの横はジッパーがあって収納出来る様になっています。

但し、B4サイズの楽譜は幅の関係で入らない様でA4は入る様です。

自分の場合、この部分を使う事は無いと思います。

 

上部にあるカラビナフックと下にある両サイドのマジックベルトでチェロケースに固定します。

 

バックパックのみで重さを量ると1キロちょいあります。

うーん。まあしっかりした作りの製品なので、これだけでも結構重たいんですね。

 

固定するとこの様になります。ちょっとカッコいい?

 

下の部分のマジックベルトをこの様に、肩ベルトの取り付け部分に通してケースに固定します。

マジックベルトは恐らく自社のケースの幅やこのフックの位置を想定して折れる様に長さや幅を決めている様です。

 

カラビナフックも同様にこちらへ掛けます。

 

手順さへ分かれば、肩ベルトを外してこれを取り付けるまでに1分程度もあれば取り付けられます。

 

逆の場合は何故か1分半でしたが、このカラビナフックを掛ける方が簡単で、外す時はフックの部分を手で押して外す必要があり、やや手間取ってしまう様です。

 

まあ、簡単に外れない様には出来てるので仕方ないですが、何れにせよ、取り付け取り外しにそれ程時間は掛かりません。

 

上から見ると分かる様に、この背中側に1キロ程度のものが装着されますので、チェロが入ってない状態だと簡単に後ろへ倒れるので注意が必要です。

 

チェロ本体その他を全て出してケースだけで量るとトータルで5.5キロ弱あります。
これにチェロ等が入ると相応の重さになりますね。

 
担いで見ると自分の腰にしっかりチェロの重さが伝わりながら、チェロが垂直に立つ様な状態となります。
 
普通の肩ベルトだと、重さが肩に斜め下方向へ掛かりますが、このバックパックシステムの場合、肩の方は上から下と言うよりも後ろへ引っ張られる様な感じで重さが掛かりますね。
 
その為、腰ベルトと胸ベルトで身体へ固定すると身体との一体感が増して、肩付近は後ろへ引っ張られ、腰の方は後ろから押される形で腰に重さが掛かる様になっています。
 
だからと言って軽く感じるか?と言われれば相応の重さはありますが笑、(腰ベルトの位置に腰が来ますので)チェロを担ぐ高さが高くなるので歩く時も楽でしょう。
 
勿論、その分、チェロの頭の高さが高くなりますが、170センチの自分が担いだ場合、日本家屋の部屋の出入り口は普通に通る様です。
 
装着してみてすぐに気がつく欠点としてはチェロを仰向けで車に積むのは難しいと言う事と、空のケースが倒れやすいと言う2点ですね。
 
恐らく、自分の用途ではあくまでオプションで車を使わない場合ですが、普段から公共交通機関で移動されている方もいらっしゃると思いますので、ネットを探してもあまり詳しい情報が掲載されていないので紹介してみました。
 
この構造から分かる様に、bam社以外のケースでも背中中央に肩ベルト取り付け用の金具が装着されているケースには使えるかもしれません。
 
但し、書いている様に、上にあるフックは通常の肩ベルトであれば上へ引っ張られる様な方向に負荷が掛かると思いますが、このバックパックシステムを使う場合、ケースの背中に対して垂直方向に力が掛かる様になります。
 
当然、この金具を固定している構造やケースの材料等が弱い場合、この部分が破損する可能性は充分あります。
 
先のチェリストが使っていた後付の物はチェロケースのネック部分に両側から固定する様になっていてケースに対して負荷分散する様にされていました。
 
bamのケースの場合、背中の固定部分は写真で見るように上下2箇所合計4箇所のビスで固定されていますのでこの場所はかなり上部に作られていると思います。
 
このバックパックシステムは基本的にはbam専用と言う事で理解していた方が良いかもしれませんし、他のケースに流用される場合は自己責任でお願いします。