先日、購入した(高かった)エンドピンストッパーKaNaDeは大と小の2つが入っています。
扱いとしては、小さな方は持ち運びがしやすい様にと言う物だそうですが、残念ながらこのサイズだと(私の場合)エンドピンストッパーとしての役割を果たしません。
詳しく言うと、エンドピンを刺して弾くとエンドピンの先端方向へ転倒してしまうのです。
原因の一つはエンドピンを長く出している為で、それで(私の場合)と書いたのですが、エンドピンをあまり出さない人は問題無いのかもしれませんね。
KaNaDeの場合、ブレーキ素材となる樹脂材料を音響特性を考慮して配合した物だそうですが、使ってみると、音響特性が大と小ではやや違う様です。
小さな方は大きな方と比べるとやや明るい音、大きな方はチェロだとやや締まった音になる様で、KaNaDeの効果から言うと大きさに効果が比例する印象です。
そりゃ、使っている材料の量が違うのですから、特性も違うのは当然だと思いますが、大きな方はコントラバスにピッタリで、もちろんチェロでも使えます(このサイズだと転倒しません)ので、今まではチェロとコントラバス両方で大を使ってましたが、この小さな方も効果が無い訳では無く、問題は使っていると転倒する=エンドピンストッパーの役に立たない。と言う点。
どうしようかと思っていたら、某チェリストが東急ハンズで加工して貰った板に入れて使っていると言うのを読んで、自分でも作ってみる事にしました。
自分の場合、ある程度工具はあるので、材料を調達すれば良いだろうと思い、ホームセンターへ行くと直径10cmの小洒落た加工がしてある板を発見しました。
10cmと言うのはKaNaDeの大と同じ大きさです。
これを使えば使えそうだと思い、これと、穴加工用に使うホールソーが500円で売っていたのでそちらも購入しました。
KaNaDeには最初から追加の滑り止めのシートが数種類添付されていますが、この滑り止めシートがそのまま使えそうです。
取り敢えず、穴位置を取って、ホールソーで穴あけを開始しましたが、クランプ等は持ってないので、手持ちでボチボチと言う感じで開けたので30分くらいは掛かりました。
クランプがあれば、ガーッと一気に行けたのですが仕方ありません。
加工途中
やっと空きました。。メチャ大変でしたね。
KaNaDeの小は5cmでホールソーのサイズも同じサイズなので、そのままでは入りません(笑)
振動があったり、落ちたりしない様に、(軽く)叩き込んで入る程度に、キツめに紙やすりで中や縁を仕上げて、最初から付いているゴムから取り出して挿入(圧入)しました。
滑り止めシートは付属している物を利用。サイズもピッタリです。
最後の仕上げは板の風合いをそのまま残す為、蜜蝋ワックスで仕上げました。
KaNaDe大と同じ大きさですが、重さはかなり軽いですね。
これで転倒する事無く、小さな方も使える様になりました。
正直付属の滑り止めシートは余程ツルツルで綺麗な場所でないと滑りそうなので、これも付属していたシートの上で使うと良いでしょう。
実際にチェロで弾いてみた印象ですが、周囲の木材が影響しているのか分かりませんが、単体よりもやや音が丸くなった印象です。
このサイズならコントラバスでも使えそうですが、大と小と違いがあるのか興味深いですね。
結果的にKaNaDeとダブルの効果になるのですが、アルフェの10mmとKaNaDeの大では「過ぎたるは及ばざるが如し」と言う所なのかもしれませんが、やや効果が有り過ぎる印象で、楽器の振動まで影響するのか音が締まり過ぎる(響きが減る)為、KaNaDeとの組み合わせの場合、チェロでは8mmの方がバランスが良い印象でした。
一方、コントラバスだとアルフェの10mmとKaNaDe大が丁度良いのですが、今回作ったアダプタ付きの小の場合だとアルフェの10mmでも良さそうな印象ですが、何れにしてもチェロに関しては自宅での評価なのでアテにならないと思います。
やはり早く広い場所に行って比較してみたいものです。