コントラバスを5度調弦仕様へ変える4 | iPhone De Blog

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iPhone3GSからiPhoneユーザのLEONがiPhoneやAndroidなどを中心にしたデジタル系ガジェット、IT関連ネタ、趣味のコントラバスやチェロを中心としたクラシックネタ、2022年から始めた自家焙煎に関する話や日常の話まで幅広く書いてます。

考えてみればチェロと同じ構造ならチェロの教則本が良いに決まっている。

ドッツアは内容が濃く、エチュードもガッツリ弾かないといけないので、これは5度の調弦のフィンガリングに慣れてからにする事にして、エチュードのバランスが良いピアッティのメソッドを使うことにした。

ピアッティの教則本に関してはここへ書いているが、既にハイポジションの前まではチェロで弾いているので復習の様になる。

http://ameblo.jp/iphone-fan/entry-11731604339.html

このメソッドを開放弦の移弦などがある最初からコントラバスで弾いてみた。

およそ半分ほど弾いた中で分かったのは、やはり今までのコントラバスのフィンガリングの124も取り入れた方が良いと言う事。

つまり、チェロの場合通常の1234(Closed)と拡張(Extention)の2種類を使い分ける様に、コントラバスも2種類のフォームを使い分ける方が良いと言う事だ。

124と1234の2種類を使い分けるとして、124のフォームは2-4間が半音と狭くなるフォームである為、通常のClosedに対して「さらに(半音)狭くする」と言う意味でDoubleClosed(DC)と自分の中で呼ぶことにした。

このD.Cを何処で使うかと言うところはまだハッキリ決まってないがザッと考えたフィンガリングシステムは以下の通り。

1)ハーフポジションはしっかり押さえられて音程も正確になるD.Cの124

2)シフトを行う場合や行った後の最初のフォームはシフトが正確になるので基本124。但し、長い上行スケールで、シフトの後続けて1234と4まで使う場合もある。

3)1ポジション以上に居る場合で隣り合う弦の範囲で動ける場合Closedで1234を使う。

4)C線は太いので押さえる場合、基本は124。但し、1ポジション以上の場合にスケールで上の弦へ上がらず1234まで使う方が良い場合は利用する。

5)弦を1本、又は2本跨ぐフィンガリングがある場合124を使う。

6)チェロで拡張フォームを利用するケースは124のフォームで1-2間でシフトを行う

7)シフトする場合は基本、1又は4でシフトする。

以下のDmのスケールだと1-24-0-1-24-0-124-0-134-41-0-41-1-0-41-1-0-42-1



チェロと比べるとシフトが頻繁に行われるがコントラバスならこのくらいは普通にやってる(笑)

例えば、下の楽譜などはこんな感じ(書き足りないフィンガリングもあるかも)



これはまだ書込してないが、意外にこう言う楽譜もそれ程難しくない。
特にコントラバスの不得意なアルペジオなどでは弦の間隔が広い5度調弦は威力を発揮する。



もちろん、下のCの音まで出せるのだからいうことは無い。

まだ系統立てて奏法のルール作りは出来てないが少し先が見えてきたかもしれない。

5度調弦に挑戦してみようと思えば、チェロの教則本を参考にして練習するのが一番で、コントラバスで一般的に使われるシマンドルよりも音楽性も高い教則本がチェロには沢山あるので音楽的な練習になるのも良い。

オススメはフィンガリングが新しいこのピアッティやサポージニコフで、ドッツアは悪くないが内容がハードなので途中でメゲル可能性もある。

この手の教則本はネットに沢山上がっているのでダウンロードして使うことが出来るのも良い。

先に紹介した青山さんのサイトには青山さんが考えたメソッドもあるのでそれで練習するのも良い。※基本的にはチェロの教則本の初級者版の様な感じだ。