Windows8のニュースを考える | iPhone De Blog

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2009年12月7日からスタート
iPhone3GSからiPhoneユーザのLEONがiPhoneやAndroidなどを中心にしたデジタル系ガジェット、IT関連ネタ、趣味のコントラバスやチェロを中心としたクラシックネタ、2022年から始めた自家焙煎に関する話や日常の話まで幅広く書いてます。

最近は地下鉄に乗ってもiPhoneやAndroidのスマートフォンを触ってる人が増えた。

老若男女、乗ってる乗客のかなりの人間が、画面を撫でている光景を見ると思わず笑ってしまう。

僕がこのブログをスタートした頃には殆ど見なかった光景だ。

まあ、社会が自分について来るのはわるい気はしない。

新しいWindows8)

そんな感じでスマートフォンやタブレットのユーザが予想以上に増えている時に、今朝のMicrosoftの新しいWindowsのニュースも中々興味深い。

既にネット上では話題になっていた様だが、新しいWindows8だ。

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明らかに、現在のスマートフォンやタブレットPCブームに乗り遅れた感のあるMicrosoftが巻返しを計ろうとしている様だ。

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新しいWindows8の場合は、従来のPC向けOS以外にスマートフォンやタブレット向けの低性能CPUの為のOSを用意するようだ。

まあ、確かにMicrosoftの焦りは良くわかる。

iPhoneやAndroidの存在)

例えば、iPhoneやiPadの場合、元々ハードとOSが一体となったMacの思想をそのまま受け継いでいるので、独自の世界があり、これだけユーザが増えれば、これまで数的には圧倒的にマイナーなPCだったMacユーザが逆に増える可能性も否定できない。

まあ、現状から言えばPCの場合はビジネスユースの量の方が遥かに多く、ビジネスユースではWindowsが圧倒的に多いので、余程の事が無ければパーソナルユースでもWindowsというのがこれまでの流れだ。


しかし、ここに来てGoogleのAndroidがシェァを伸ばしてきて、Microsoftも一層焦りが見え始めた。


Appleの場合は、独自の世界で囲い込むことでユーザーを惹きつけてきたが、Googleの場合は検索サイトから始まり、Gmailなど含めて、オープンでフリーを基本とすることでユーザを増やしてきた。

どちらかと言えば、過去のWindowsが安いDos/Vパソコンに乗って増えてきたように、今現在、様々なスマホにAndroidが搭載されるようになった。


ここで忘れてはならないのが、Androidの仕組みで、詳しく説明しないが、Androidは実はLinuxの上にAndroidが動く環境を載せて動いている。


Linuxと言えば、パソコンに少し詳しい人なら触った事もあるかもしれないが、Windowsと同じPCで使われるOSであり、サーバーなどでも使用されている。

つまり、Androidで動くアプリケーションと言うのは基本的にLinuxでも動く。と言うか動いている。

これがどう言う事かといえば、Android for PCというのを作ろうと思えば簡単に出来ると言うことだ。

Linuxというのはだいたい殆どのPCで動くし、低性能なPCでも動作するように作られているので、ハードとのマッチングに関してはそれ程困らないだろう。


又、今のAndroidのアプリケーションと言うのはハードがPCとなっても、CPUの性能が上がる為、悪い方向へは行かないし、ユーザーインターフェース云々はともかく、基本的には動作するだろう。

もし、Android for PCの載ったPCが市場へ出るようになれば、今の膨大なアプリケーションが呼び水となる可能性は高い。

例えば、僕もWindowsのネットブックPCを持っているが、最近はGALAXY Tabを使うことが多く、ガッツリ入力したい時や、少し凝った事をしたい場合にA4ノートを開くくらいで、必要性が無くなった。


もし、キッチリキーボードで動作するAndroidタブレットPCがあれば別段それでも十分だろう。

Microsoft自身も認めているが、最近では、クラウドと言う思想で、昔ながらにCDやDVDでソフトをインストールして利用するのでは無くインターネット経由でアプリケーションを使うと言う事も増えてきた。

そうなると、ブラウザがあれば他は必要ないと言うことになり、必ずしもWindows版のソフトをインストールして使う必要は無くなるということだ。


となれば、PCなんて何でも良くなる訳で、普段使っているスマホやタブレットと同じOSのAndroidが良いと言う事にもなりかねない。

これまでスマホで遅れを取ってこのままパソコンの世界まで侵食されてしまう可能性が高くなるとさすがに放ってはおけないと言うことだ。


Windows8は上手く行くのだろうか)


Microsoftの場合はパソコンの世界からスマホの世界へと言う事だが、果たして上手く行くのだろうか。

申し訳ないが、WindowsVistaの失敗以来、Microsoftの戦略というのはハズレが多い。

このWindows8と言うのはMicrosoftのプレゼンを見る限り、これまでのWindowsとはガラっと変わって、タブレット用のWindowsと言う印象が強い。

確かにタブレット用のOSとして考えれば今のAndroidよりは遥かに強力な印象だ。


しかし、これまでのキーボードとマウスと言うインターフェースのPCで見ると、ユーザインターフェースは指でスワイプする事で操作する物が多く、これをマウスでやるのは大変だろうと言う感じがした。

僕はペンタブレットを使っているが、Windows8の場合はマウスよりもペンタブレットの方が相性が良いかもしれない。

まあ、これだけ露骨にタブレット用を意識しているのも仕方のない話だろう。

これまで牙城としていたビジネスユースでも、Apple相手ならそれほど焦る必要は無かったはずだ。


iPhoneやiPadのアプリケーションの場合、Appleの制約が多く、開発技術も独自である為開発者の層が少ない。


一方、AndroidのスマホはAppleよりもオープンな思想で提供されている為、独自のアプリケーション開発もこれまでのWindowsアプリケーション同様、自由に行うことが出来る。又、開発する為のJAVAを使える開発者の層も圧倒的に多い。

JAVAと言うのはこれまで、サーバー関係の処理で使われて来たが、当然クライアントPCのアプリケーション開発だって十分可能だ。

そういう点でも、もしPC用のAndroidが出たとすれば、ビジネスユースの可能性が高い。


もちろん、欠点も無い訳ではない。

例えば、軽量なアプリケーションでは満足できたとしても、今のPCで行われているビジュアルな環境での複雑な処理に対応できるかと言えば、それはよりハードに近いアプリケーションの方が有利な訳で、OSの上に環境があるAndroidアプリケーションはWindowsのアプリケーションと比較した時に性能的に劣る可能性もある。

但し、それはWindows上でのJAVAアプリケーションと言う事だったので、もしかするとそんな事も無いかもしれないが、この辺りは、Windowsがハードと一体になったMacに対して持つデメリットと同じで、アプリケーションは出来るだけハードウェアに近い場所にいる方が有利なのは間違いない。

そういう点で、開発者やある程度のプロユースではWindowsやMac、その他パーソナルユースではAndroidPC(タブレット)と言う棲み分けが出来れば消え去ることは無いと思うが、今回のWindows8はタブレットを意識しすぎている感もある。

タブレット用OSとしてはそこそこ出たとして、果たしてこれまでのPCユースでは疑問が残る。

以前、Vistaがコケた為に、XPがいつまでも残ったが、もしかするとビジネスユースのユーザはWindows7のままで8に移行しないユーザが大半で、そのうち次のOSが出ると言う気がしてならない。

僕の場合も、恐らくWindows8の乗ったタブレットPCを手に入れる事があったとしても、仕事で使っているPCはWindows8へは移行しないだろう。

まあ、以前も携帯のプランで選択肢が増えると言う話を書いたが、ハードの世界でも選択肢が増えそうで、Windows8は今年の後半から来年と言う事らしいが、来年の今頃、どういう状態になっているのか非常に楽しみだ。