自殺相談 最多7万件を考える | iPhone De Blog

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2009年12月7日からスタート
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今朝の朝刊の一面はこれだった

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http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/263395


以下は上記の引用

日本いのちの電話連盟によると、自殺関連の相談は、統計が残る1988年の7146件から毎年増加し、2010年は約10倍となった。

全国統計を年代別でみると、30、40代は、それぞれ全体の25%の約1万8千件。

30、40代が50%超を占める割合は10年前と変わらないが、関係者は「仕事に恵まれず、自立できずに悩む30、40代男性の長時間の深刻な相談が増えた」(福岡いのちの電話)と口をそろえる。

ある九州の相談窓口では、40代男性が「勤め先の自動車部品会社の操業が週1回程度に減った。収入が激減し離婚した。死んだ方がいいのか」と悩みを打ち明けた。

別の30代男性は「大卒なのに働き口がない。消えたい」と話したという。


こうしたSOSに、社会としてどう対応するかが重要になっている。


警察庁によると、2010年の自殺者は3万1690人で、1998年から3万人台で推移。

年代別でみると、30代が4596人(うち約7割が男性)で、10年前と比べ911人増加。

これは、10歳で区切らず60代以上とした985人増に次ぐ急増ぶり。

40代は347人増え、5165人だった。』


毎年3万人以上の自殺者があるのは知っていたが、その倍以上もの相談があるとは知らなかった。

つまり、自殺したい人間はもっと居るのだが、結果的に半分となっているのか、もしかするとここへ電話をしなかった3万人+7万人=10万人の人間が自殺したいと思っているのかわからないがものすごい数には違いない。


誰かに話すことで解決することもあるかもしれないが、経済的な問題と言うのは中々解決出来ない場合が多い。特に、中高年の自殺の原因の殆どはそれでは無いだろうか。

実は、この様な問題は日本だけではない。

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アメリカも貧困層が増加している様で、上記の記事の要旨は以下の通りだ。


『米国勢調査局は13日、2010年の米国の貧困人口が4618万人で、統計をとり始めて以来の過去52年間で最多となったと発表した。


貧困人口の増加は4年連続。

全人口に占める貧困者数の割合は15・1%で、3年連続で上昇し、1993年以来の高水準とななった。

今回の調査では、4人家族で年収2万2314ドル(171万円)以下の世帯を貧困層と設定しているが、昨年の貧困人口は、約4360万人。

人種別では、黒人の貧困率が27・4%、ヒスパニック系が26・6%、アジア系は12・1%、ヒスパニックを除く白人は9・9%。

家族構成別では、母子家庭の貧困率が31・6%(09年29・9%)と突出し、父子家庭では15・8%(前年同率)。

18歳未満の貧困率は22%で、09年比で1・3ポイント上昇。


又、全米の世帯の年収の中央値(年収を低い順に並べた時にちょうど真ん中にくる年収)は4万9445ドルで、09年より2・3%減少。

医療保険未加入者は4990万人(16・3%、前年同率)であり、統計には、金融・経済危機にみまわれ、高失業率が続くなかでの厳しい生活ぶりが反映されている。』

アメリカの場合、学生の夏休みと言うのは重要な仕事の季節だが、失業率の悪化はここにも影響し、仕事が無く、稼ぐ手段が無いためにティーンエージャーが「麻薬取引」などに手を出すと言うことも増えているらしい。

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今年は16~19歳の若者1670万人のうち、仕事に就くことができたのは約25%。2000年には45%が仕事に就いていたということなのでアメリカの労働市場が悪化しているのは明らかだ。

日本へ話を戻すが、仮に勉強してそれなりの大学へ行けば安心か?と言うとそう言う訳でも無く、先の新聞の関連記事で、(僕の地元の)国立大学を出たが、職場について行けずに退職して、その後は就職できない。と言う話が載っていた。

この場合は、本人の問題なのかもしれないが、親から言われるまま、ひたすら勉強だけして大学へ行っても、社会の適応能力が無かったり、打たれ弱かったりすれば、最終的に社会に出て通用しないと言う、現実の厳しさが待っている。

会社の上司も先輩も皆、自分の事が精一杯で、新人の面倒なんかみてる余裕は無い。
寧ろ、出来る新人は自分たちの存在を脅かすので叩かれる可能性もあるかもしれない。

考えれば、社会に出て通用するしないは、特に不況とは関係ない。

僕だって若い頃は似たようなもんだろう。

只、昔は、まだ上司や先輩が余裕があったので、そんな僕でも育ててもらったのでそれなりの仕事が出来るようになった。

そう言う意味で、今の若い世代は可哀想だ。

僕も大学オーケストラなどへ出掛ける時は、そういう社会性も含めて指導しているつもりだが、多少なりとも役にたっていれば良いのだが。