最近、積極的に書くネタが無いのに加えて仕事も少し忙しくなって来たので更新頻度が下がってしまった。
夜は夜で、やがて、怒涛の師匠「来九州」月間が始まって、マスタークラス含めてレッスンを受けたい曲が5曲程あるので練習が大変だ。
良く、ソロの本番前や公開レッスンの前に思うのだが、1曲を通して弾く時期になってくると、プロの集中力と言うのはたいしたもんだと思ってしまう。
先日の友人もそうだが、一旦ステージに出て演奏を始めてからの集中力と言うのはすごいな。といつも思う。
アマチュアの場合だと、例えば、その曲の特定の箇所を何度か練習すれば、その部分は弾けるにしても、頭から通すとやっぱり思う様に弾けない場合が多い。
勿論、プロだって演奏途中でのミスは多々発生する。
特に弦楽器は確実に「音程」が取れる楽器では無いので、それなりの長さの曲を弾けば何処かで外す事はある。
只、ある程度のレベルになると、そんな程度では崩れない。
こんな話を書いてるのは、今日ラジオで「ブレインジム」と言う脳トレの話を聞いたからだが、体操で緊張感等を減らす事が出来るトレーニングらしい。
ネットでググったら、その関係の教室が沢山出てきた。
以前、アレクサンダーテクニークと言うのを聞いた事があるが、プロの演奏家でも取り組んでいる人居て、そう言う悩みは、必ずしも我々アマチュアだけの話しでは無い様だ。
どうやったらそう言う精神になれるのか聞きたいもんだが、僕の師匠に言わせると「身体に沁み込むまで繰り返し練習するしかない。王道は無い」と言われ、ソビエト式?練習法と言っていたが「マッチ捧を10本並べて、1度上手く行ったら左から右側へ移す。何れかのテイクで間違ったら右側へ移した物は全て元に戻して1からやり直し。」と言う練習方法の話をしていたが、時間と気力が無きゃ出来ない練習方法で、「我が師」らしい答えだった(笑)
プロの演奏家になる場合、殆どは音楽大学へ行くが、僕は音大の一番の成果はやはり「演奏試験」だろうと思っている。
一定の期間で曲を仕上げて先生や同級生の前で弾く。と言う事を繰り返す事で、演奏家としての精神力も鍛えられるのであろう。
当然、大学へ入る段階で、そう言う経験を積んでるんだし、その上、プロのオーケストラへ入る時はこれまた厳しいオーディションがあるし、コンクールへ出るレベルの人々は又それなりにメンタルの葛藤があるだろう。
只、それ以前にヴァイオリンやピアノ等は物心付いた位の頃から人前で弾いてるんだから、バスや電車に乗ってるのと同じかもしれないので、そう言うのは例外としても(笑)そう言う意味では、アマチュアでも、いわゆる「場数」を踏むと言うのも一つの方法だろう。
僕の尊敬する、やはり日本でもトップクラスの奏者から聞いた話だが、同様の質問をしてみたら、色々な状況で曲を弾いてみるのも良いかも。と言う話をしていた。
色々な状況とは、疲れてる時、リラックスしてる時、朝起きてすぐ、運動してすぐ、風呂に入ってすぐ等、自分の身体や頭が色々な状況の時に曲を弾くと言う事らしい。
これは同僚のトランペット奏者から聞いた話だと言っていたが、管楽器等はここ一番と言うところでの緊張感は弦楽器の比では無いだろうから察するところだ。
まあ、風呂上りに人前で弾く事は無いにしても(笑)、確かに、公開マスタークラス等は、その場所へ行ってアップも無しでいきなり楽器を弾かないといけない。
順番が後の方だと、余計にその時間が多い。僕はコンクールは出た事は無いので分からないが多分同じだろう。
そこで、近年、そう言う状況が近付いたら、楽器を弾く前に、痛めない様に少し指や身体等をストレッチした後、チューニングだけして、パっと通す練習をしている。
要するに本番に近い状況を作って弾いてる訳だ。
まあ、これが散々なんだが(笑)、いきなり通すと意外な場所でヤバい場所を発見するし、良い練習になる。
何だかとりとめの無い話になったが、それでは良い週末を!