相変わらず雨がすごい!
特に、ここ二日間位、明け方に酷く降る為その音で目が覚めてしまう。
出掛けたくは無かったが、そろそろ毛換えの時期でもあるし、日曜は室内楽の練習もあるので毛換えに出した。
ちなみに、僕が持って行ってるのはココ
。
何と、アメブロにブログが立っていた(笑)
聞いてみると、何でも営業の子が入って色々やってくれているらしくて、その子がブログも更新しているらしい。
この人とも、もう何十年来の付き合いだが、確かに福岡では僕が一番信頼している楽器職人さんだ。
去年、「店を引き払って田舎の鹿児島で漁師をするかもしれない。」なんて事を言ってた時は、毛換えはどうしようかと思っていたが、今日聞くと後3年位はやると言っていたので、3年と言わず何年でもやって下さい。と言って預けてきた。
夕方には仕上がるらしいので帰りに引き取る事にして、丁度出た序に「山笠」を見てきた。
短時間で山笠をパっと見るなら天神がオススメだ。
飾り山笠は福岡では中洲近辺と天神近辺。それ以外と言う感じで配置されていて、時間が無い人は天神の3箇所が早い。
新天町と言う商店街にある飾り山、ソラリアプラザと言うビルの中にある飾り山、少し離れた所(徒歩数分)の大丸のアーケード下(天神1丁目)にもう一つと言う感じだ。
写真はソラリアの中の物。
ソラリアは「山小屋」(飾り山笠は普通、下の他の飾り山の様に小屋の中に入っている)の中に入って無い為、周りの照明の光の関係できらびやかで、雨が降っても関係無いし、何処か一箇所なら、ここが一番オススメだ。
2枚あるのは、正面(表)と見送り(裏)と言う前後があるからだ。
ちなみに横から見るとこうなっている。
山笠の場合、この正面と見送りは人形師が異なる為、「裏」とは言わずに見送りと言う。
さて、どちらが正面か分かるだろうか?
実は、このお札があるのが正面だ。これは新天町の物だが、上のソラリアの物にも同様の物があるのが分かる。
そして、裏にはこの毛がふさふさした物が取り付けてある。これは大丸の下の物。
新天町の見送りはちびまる子ちゃんだが、この下の方にもしっかり付いている。
山笠の場合、この様にアニメのキャラが見送りで使われている場合も何箇所かある。
実はこれは僕は名前を知らない。丁度、ヤマ(山笠)の近くに法被を着た当番が居たので聞いたら、その人も知らなかったので恥ずかしい話では無い様だ(笑)
調べると「赭熊(しゃぐま)」と言う物らしい。
『赭(赤)熊とは本来赤く染めた白熊の毛で払子(ほっす.禅僧用具)などに用いますが、山笠では普通白色を使い山小屋に山を飾り据えた時、見送り杉壁添いの内側中央部に差し立てて飾ります。非常に高価な物です。 』と言う事らしい。
さて、この山笠の台座の付近にもコネタが。
台座の下の真ん中辺りに枡の様な物が下がってるのが分かるだろうか?
この中には、箱崎浜で採った、身を清める海砂(汐井(しおい))が入っている。
そして、この台座にある「紋」は、フィナーレの追い山がスタートする、櫛田神社(実は、「博多祇園山笠」は、櫛田神社右殿の素盞嗚大神「スサノオ」へ奉納する祭だ!)の紋だ。
そして、この紋が「キュウリの輪切り」に似ている事から、山笠関係者は「きゅうり断ち」をするらしい(これは僕は関係者では無いので実際のところはどうかは定かではないが(笑))
法被は各町内によって色々なデザインがある。まあ、普通着る事は出来ないが、こんな物があるので着たい人はここで記念撮影(笑)
これはソラリアノ中にあった山笠の紹介パネルの写真だが、明治3年頃の最古の写真と言う話しだったが、人と比べてもその大きさが分かる。
そして、これが実際に走っていたらしいから益々驚きだ。
小型化は文明開化で、電線が増えて来た為らしく、昔は高さが変わる物や電線をたくし上げる係り等も居たらしい。のんびりした時代だ。
さて、今日は、あまり紹介されない飾り山笠の細部を紹介してみたが、これで貴方もプチ山笠博士かも!?
明日の早朝はフィナーレの追い山だが、あまり雨が激しくない事を祈る。