今日は譜面台の話し。
オーケストラのコンサートへ行くと舞台には必ず譜面台が置いてある。
場合によっては指揮者の前だけ机(指揮台)が無い場合もあるが、この場合は「暗譜」と言って、あのオーケストラの沢山のパートがある長い曲を全部覚えてるのだからたいしたもんである。
只、それでも暗譜は本番の時だけで、場合によっては完全に覚えてるかどうかは怪しいのも居るが、なんせ本番中。少々間違えても、オケの中では「あ、やりやがったな(-_-;)」と思われるだけで、そう言うのは、後から評判が悪くなって、業界から消えて行く。
もちろん、プロのオーケストラの奏者だと自分のパートを全部暗譜していると言う猛者も多いが、とりあえず楽譜は置いてある。
横道に逸れるが、指揮者なんて楽器を弾く訳でも無いし、前に立って手を振ってれば良いから楽だろうなんて思ってたら大間違い。
確かに、アマチュアのオーケストラの場合はそれに近い指揮者も多いが、プロの指揮者、それも名前の通った指揮者に限って言えば、「あ~一握りの優秀な人間しか出来ない仕事なんだな。」と思わせる事が多々あるのは間違いない。
その話は又、機会があればするとして、今日は「譜面台」の話し。
あの譜面台は管楽器の場合、基本的に一人1本だが、弦楽器の場合はステージも狭い為、基本は二人一組。
昔は楽譜そのものが手書きで貴重だった為、いわゆるベンチの様な物に座ってもっと沢山で見て弾いていたらしい。
現代は、とりあえず二人一組でこれを「プルト」と言う。例えば、オーケストラの1stヴァイオリンが5プルトと言うと、合計10人の奏者となる。奇数の場合、例えば9人とかの場合は「4.5(プルト)」と言う人と「4(プルト)半」と言う場合があり「半」の人は一番最後の列で一人で譜面台を見る事になる。
ちなみに、プルトと言うのはドイツ語で「Pult」と書き、元々「譜面台」や「机」の意味だ。
プルートと長く伸ばす人も居るが、これだと、ミッキーマウスの愛犬か、僕らの年代だと鉄腕アトムに出てきたロボットの名前になって「Pluto」となり、綴りが全く違う。
さて、この譜面台に置いてある楽譜は非常にページ数が多い。これを裁くのが「裏」の仕事だ。
「裏」と言っても怪しい者ではない(笑)
続く。。
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