こんにちは。
立体美容外科の1人院長、チョ·ヒョヌです。
多くの方が、顔面輪郭病院を訪れる際、
小さくて細長い顎が欲しいとおっしゃいます。
ここでほとんどの方が
誤解している部分があります。
それは、エラの手術をしたからといって、
Vラインになれるわけではないということです。
まず、エラ手術(長曲線切除術)は
耳下のエラから前顎の骨直前まで削り
顔を細長くする手術です。
際立っていたエラ骨を縮小したので、
側面から顔が小さく見えるのは当然ですが、
一番重要なことは!! 正面効果です。
エラ縮小術をするだけで
正面効果があると思うのは大きな勘違いです。
次の例をご覧ください。
患者さんは正面から見た時
細長く見えることを望んでいました。、
CT写真の正面を見ると、
エラが角ばっているのかはよく分かりませんね。
反面、側面の写真を見ると
このような姿です。
耳下のエラが、ほぼ90度ぐらいに見えています。
理想的な角度は120~130度程度だと思いますが、
これを基にシミュレーションをしてみると、
このような姿です。
確かに細くしなやかなラインです。
この患者さんの正面効果はどうでしょうか?
シミュレーションの正面写真を見ると
先にお見せした
手術前の写真じゃないですかって?
はい、違います。
エラの骨を切った後の写真ですが、
本当に手術前の写真と似ています。
これが、エラの手術をしても
正面から見た時に
Vラインにならないという理由です。
人のエラ骨は、
先ほどお見せした患者さんのように
エラ骨が正面からは見えない方もいて、
外側に広がっている(flaring)方々もいます。
例えば、患者さんのように
骨が巻き込まれた場合であれば、
エラ骨をたくさん切り取っても、
正面からの変化はほぼありません。
それでは、外に広がっているエラの
側面は上の写真と同様、
角が綺麗に削れています。
それでは正面を
一度見てみましょう。
<手術前>
<手術後>
最初の患者と違って
正面からも小さくなったのが
見えます。
そのため、エラ手術を行う際は、
骨がどのような形なのかを把握して
手術を進めることが非常に重要です。
それではエラ骨が巻き込まれている場合は
どうしたらいいのでしょうか?
正面効果のために必ず行うべき手術が
外側皮質骨切り(外側皮質シェービング)です。
ここで皮質骨切りが何か、
どのような効果を持つのかをご紹介します。
皮質骨切りとは、
顎の側面部分のボリュームを
小さくすることで、
3重になっている骨構造のうち
外側の1層だけを取り除き、
側面だけでなく正面効果を高める方法です。
エラ骨は、骨を切ると
外側皮質と内側皮質が露出しますが、
写真で説明します。
二重の骨が見えますよね。
この骨の外側部分が外側皮質です。
患者さんによって違いますが、
3から5ミリ以上の厚さです。
両方合わせて、ほぼ1cmは
絶対に顔の割合で少ない量ではないですよ。
この部分を切り取るのが外側皮質骨切りで、
切り取らずにシェービングすることを
外側皮質シェービングと言います。
実はこの手術の効果は本当に大きくて
骨が巻き込まれている方や
耳の下のエラ骨が大きくない方が
エラ手術を行う際に、角はほとんど切らず、
皮質骨切り(シェービング)をメインに
手術を行うことが多いです。
私はこの皮質骨切りを
エラ手術の花だと思っていますが、
多くの方々がこれを見過ごしています。
外側皮質骨切りは、
エラ手術で非常に重要な部分です。
正面からVラインになりたいのなら
必ず必要な手術です。
顔面輪郭手術をされた
患者さんの症例を見たら、
見た目にもVラインになっているのが見えます。
もちろん、
耳下の角が正面からも見えていたから
小さくなった方もいますが、
赤い表示部分の変化を見ていただくと、
飛び出した外側皮質が減って
Vラインに見えるのです。
それだけ外側皮質骨切り
(外側皮質シェービング)が重要です。
ここで
外側皮質骨切りと外側皮質シェービングの違いが
気になると思います。
これも申し上げたいことがたくさんありますので、
次のコラムに続けて説明させていただきます。
結論的に、安定的な手術を行う際、
外側皮質シェービングだけでも
十分満足度の高い結果を得ることができます。
人によって皮質の厚さが異なるので、
皮質を切除する量は個人によって異なります。
過度な皮質切除術は、
エラの神経損傷を誘発する恐れがあるため、
熟練された専門医に手術を受けた方が良いでしょう。
今日は角張ったエラが
手術をするからといって
すべてVラインになるのではなく、
外側皮質切除術がエラ手術において
どれだけ重要な役割をするのかについて
お話ししました。
必ず本人のCT写真を見て分析して、
本人に合った手術をすると
良い結果が得られるでしょう。
ありがとうございます。