元日の朝、車のスイッチを入れたところ、
明けましておめでとうございますと車から言われてしまった。
そう言われるとなぜか新年の空気が違うのである。
年末とはなぜか空気の味さえ違って感じる。
変なもんだなあ。
年末の紅白歌合戦は前評判が年配者向きでなく知らない横文字の出場者ばかりが多いといわれてきた。
したがって、マスコミの言うとおりに見ないことにした。
初めてのことである。
そういう人が増えて居る。
それも聴取料を取るべく若者を増やそうというNHKの戦略だという。
しかしながら、ビデオは撮っておいた。
改めて見てみた。
どうにも聞くのに耐えられない歌手やグループは最初の部分を聞いて飛ばしながら2時間で見た。
音楽は感性であるから人によっては美しいものも僕には耐えられないものもあるのである。
僕にもKポップはいいという感性がある。
翌日のネットで篠原涼子がいいというコラムがあった。
確かに良かったが、他に僕の心をゆさぶった曲があった。
福山雅治の桜坂である。
実は僕は福山雅治は評価していなかった。
龍馬伝は良かったが、歌については心揺さぶられる事はなかった。
まあ最後だから聞いてやろう、我慢しながら聞いてやろうと思って聞いていた。
しかしながら聞くうちにだんだん心揺さぶられる事になっていった。
今まで気にもとめなかった彼の声がこの上なく最上の声として僕の中で変化していった。
終わると僕はメモをしてネットで又聞こうと予定した。
果たして白組が勝ったが、これは最後に歌った福山雅治の功績が大であろう。
こんな事は美空ひばりが悲しい酒を歌って会場の空気を美空色に染めた以来のことであった。
いやー、今まで無視していてごめんなさい。
会場の空気を変えた福山正治、引き込まれてしまった。
ありがとうございました。