天国まで | 吹けば飛ぶよな家具屋のおやじ

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天国までの100マイルという本がある。

映画化もされた浅田次郎の本。


自己破産した主人公が心臓病で重病の母親を

受け入れてくれる病院がなくて困っていたが、

千葉県のサン、マルコ記念病院が受け入れてくれる

と言うので100マイル(160キロ)中古車で

走っていく物語。


そしてそこには心臓病の名医がいるという。


浅田次郎が実体験したその病院こそ

鴨川の亀田総合病院であった。


まさか実在するとは思わなかったが、

ノーと言わない病院がこの世にあったのである。


最近知ったその病院は

医者の数が400人と言うからすごい。

医者不足の今、全国から勤めたくて応募が

殺到する。


本人、配偶者、子供、家族にもアンケートを

定期的に取っていて満足度を調査している。


そして、もう一度来たいという人が90%になる。

患者も医者もきたいと言うその病院の魅力は何なのだろう。


お客様(患者)の要望にノーと言わない。

その結果、病院にはお酒を飲める店があるし

ショッピングもできる。


入院した人が、親切なお医者さん、看護士さんの応対に

まるでホテルに泊って来たようだという。


そして、最上階の13階には霊安室があり、

明るい陽光が降りそそぐ、海の見える絶景の部屋がある。


終末を宣告された人がこの病院を希望するのである。

天国に一番近い部屋だとのことである。


戦前は小さな診療所であったという。

今日の姿になるまで、映画になるようなドラマが

あったことであろう。

ぜひ、ドラマ化してもらいたいものだ。


あくまでお客様中心主義を貫いた病院が

この日本にある、というだけで、

われわれ商人は大きな勇気と希望を持つのである。