本来人間のライフサイクルであるが、
商品にも業種、業態にもライフサイクルがある。
本日は業態のライフサイクルについて。
三越百貨店がその昔激安店であったことは
ご存じだろうか。
江戸時代、三越呉服店はかけ売りが当たり前の時代に
現金掛け値なしで大評判の激安店として革命を起こした。
そして、昭和にデパート化して大きくなったが、
スーパーの出現で苦戦となった。
やはり、流通革命と称してダイエー、イトーヨーカドーなどが
激安で大いに伸びてきたので、デパートはブランド化したのである。
GMSもいまはライフサイクルが終了して大苦戦。
ユニクロ、ニトリ、ヤマダ電機などカテゴリーキラーの
出現で、あれこれ業態を工夫しているが決め手はない。
ライフサイクルが終了して役割が終了したら
一体どうすればいいんだろうか。
歴史は繰り返す。
ユニクロも海外ではブランド化を図り
今や高級品である。
国内でも10年前は安さで猫も杓子もユニクロで
恥ずかしかったが、今やヒートテックも
他社のほうが安いものが多い。
今やユニクロのほうが高くても当たり前、
物がよいと消費者は思っている。
ブランドができてきたのである。
これが怖いのである。
高くても当たり前、
どんどん売れる。
この罠にはまってしまうと、
ユニクロを破るカテゴリーキラーが出現するのである。
これは江戸時代から繰り返している歴史である。
ニトリもやがてブランド化していくような気がする。
そんな気がするある日の物思いであった。