大阪へ通いながら、新しい道での修行。
船井家具研究会でも、新しい道でもたくさんの友人ができた。
それはありがたい友であった。
まだこの章ではホームセンターで苦しんでいるところであるが、
家具店では思いもよらない事として、万引きがある。
こんなに万引きがあるのかと思うほどあるのである。
近くの中学生、高校生がジャンジャン万引きするのである。
当ホームセンターは多層階のため、余計ある。
東急ハンズのようなお店なのであるが、東京ではないので
逆効果であった。
ある日、お店のゴンドラのコーナーを曲がったとたん、
ポケットにカセットテープを入れる高校生にばったり。
またポケットから出して置いていったが、お互いに
びっくりして、私もしばらく問い詰めるタイミングを失い、
逃げる高校生を追いかけなかったが、置いていけばいいというもんではないので
ハッときがついて、追いかけたが、
表に出て自転車で乗って逃げて行った。
私も頭に来て追いかけて行ったが、その逃げ足の
早いこと、とてもかなわなかった。
そういう中で、万引きを絶対許さない社員がいて
よく捕まえた。
そして学校や親に通報するのであるが
私の前で親がこどもを殴ったり、修羅場が展開するのである。
いつしか各中学校の先生や、校長先生とも
顔見知りになったが、困った問題であった。
万引きがいやでホームセンターをやめたわけでもないが
やめたときには、万引きから解放された瞬間幸せな
気分がしたものだ。
家具屋は素晴らしい。
持っていこうとしても持っていけない重たい物や
長いものばかりである。
そんな中、セキチューやカインズホームの大型ホームセンター
が吉井町に出店するという。
いよいよ追い詰められてしまうこととなった。