こんにちは!れんしゅう大好き!です
「れんしゅうブックス」オープン!
れんしゅう大好き!は、本を読むのが好き。
特にランニングに関する本や冒険に関する本をよく読みます。
そんなわけで・・・
「読むランニング」ってことで本を紹介するコーナーを作りました!
それがれんしゅうブックスです
以後よろしくお願いします
今日ご紹介する本は2冊
『乙女の地球の走りかた』凡竜 /2024 芳文社
『バリ山行』松永K三蔵 /2024 講談社
『乙女の地球の走り方』
さあ、冒険を楽しもう
"地図読み"から"アドベンチャーレース"出場を目指す、少女たちの青春録
帯を見て書店で購入!なんのレビューも読まずに2巻同時購入したよ。
1巻では青梅の御岳山、2巻は伊豆大島を舞台にしてるのも惹きつけられた理由のひとつ。どちらも私にとってランニングや山行で思い出深い土地です
1巻では地図読みに関する技術的なこと、2巻ではロゲイニングの楽しみかたについて触れられていたので、実際に地図を読みながら行動してみたい~と思わせてくれました。コンパス、欲しい!
主人公が好きなメロンパンって御岳山ケーブルカー上がってすぐに売られてるメロンパンかな。
レモネードもおいしかったよ~
伊豆大島も大切断面私も行った~!バウムクーヘンみたいだったよね!
はじめてのレースは伊豆大島マラソンだよ!
なーんて身近に感じながら読みました。
で、それ以上に気になることが2点あって・・・
登場人物たちは女子高校生の皮をかぶった中年なのではないか?という点
御岳山でも遭難のリスクはありますよ!という点
女子高校生=中年説はもう端々にあふれてて、女子高校生だと思って読むと?と思うことも、これは中年の皮をかぶっているのだとと思って読むとすんなり入ってくるよーん
例えばさ、高価なトレランシューズをすぐに買ってみたり(友達から金借りてたけど。それもどうかと思うぞ!)、車乗り回してたり、女の子3人で船に乗ったり。経済に裏打ちされた行動力がすごいんだよね。
親はどうしたのかとも思っちゃった!ていうのは野暮だよね
あと、物語の冒頭で御岳山で遭難しかけそうになるエピソードがあるんだけれど、これはほんとに洒落にならないな~と思っててヒヤヒヤした
以前ね、私が御岳山に行ったその日に高齢のハイカーの男性が行方不明になり、後日遺体となって発見されるという痛ましい事件がありまして。私と同行の仲間たちにはその男性かと思われる人影に心当たりがあり、捜索チームに情報を提供したという経験があるんだよね。だから余計に遭難に対して人ごとだと思えないのかもしれないんだけれど。
でもってさ、先日5月の奥多摩のまだ見つかっていない女性のこともあるし(本当に早く見つかってほしい、捜索チームの動向をずっと見守ってます)遭難のリスクを軽くカジュアルに描かれてたのをみてドキッとしちゃったんだよねー。
と、気になる点もあったけど!
アドベンチャー系の漫画って初めて読むから、
この作品はすごく貴重!
描いてくれたこと、出版してくれたことに感謝だよ~~~~
でね、一方で遭難するかも?!というヒリヒリした感じを物語化したのがこの作品
『バリ山行』
芥川賞を受賞した作品なので、知っている人も多いのでは?
これは是非、トレイルやる人に読んでほしい作品です。ビジネス小説としても読めます
六甲山を地元にされている方にはぜひともおすすめ!
土地勘があればより楽しく切実に読めるんじゃないかな。
通常の登山ルートではないルートを自ら地図を見てルートを作りゆく登山、それをバリという。
道なき道を行く孤独感と焦燥感、手入れされていない山に呑まれて途方にくれる感じ。
でも進まなきゃいけないというただそれだけのシンプルな気持ちはランニングにも繋がると思います。
読後、大きな冒険をなしえたようなぐったりした疲労感が味わえますよ!
こちらは「乙女の~」と違ってちゃんと年齢も経済力もおっさんが主人公なので、余計なことを考えないで読むことができます。
これもまた地図読みが出来たら!というモチベーションにはつながりますが、それ以上に私たちが知っている山は人の手が入っている山なのだなという認識にもつながります。
小さくはない自慢
このイラスト描いてSNSにあげたら作家ご本人からコメント頂いたんだよー
めっちゃ嬉しかった!
てな感じ~~!
今回の本はランニングというより山中心になっちゃったね!
れんしゅうブックスは不定期開店、またのお越しをお待ちしてます~!
ではまたね
れんしゅう大好き!でした