ドキュメント・KAI70(1)異界への扉編 | ランニングのれんしゅう大好き!になりたい49歳

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こんにちは!れんしゅう大好き!ですおねがい

 


 

ようやく気力・体力が回復してきました笑い笑い笑い

ハムストリングにまだ微かな筋肉痛を感じるけれど、レースを確かに走り切った名残だと思うと痛みも愛しく感じるグラサンハート

 


KAI70は私にとって一体なんだったんだろう?

レースに向けて無我夢中になっていた半年間だったけれど、終わってみるとあっけなく、不思議と達成感さえもなくてからっぽになってしまった自分だけが残ったという感触ドクロ

 


回復の途上、色んな人のYoutubeでMt.FUJI100、KAI70のレースレポート動画を見た。「そうそうこんな風景だった」なんて思い出し追体験をして記憶の補完を計ってみたけれど、やっぱり実際自分がどうだったのか?という記録を残さないと、あの形容しがたい体験が自分にとってなんだったのかはわからない気がするもやもやガーン

 

 

 

今回のKAI70レポートは時系列の記録と

まとめとして、今後このレースに参加される方へのお役立ちに繋がるような記事を残そうと思う富士山

 

 

とても長くなると思うけれど、ご興味があればお付き合いくださいお願い

 

 

レース前日(受付)2025.4.25

 

実際、レースに慣れていたならレース当日に移動して受付をしてそのまま走るという選択肢もあった。



私が住む地域と会場はおおよそ2時間半。行けなくはない距離。けれどもはじめてのウルトラロングトレイル、気持ち的な態勢を整えるためにも時間が必要だった。


 

日本で一番大きなトレイルレースだけあって、運営側からの宿泊ツアーやバスツアーなどの案内は丁寧で、私はその丁寧さに乗っかり宿泊と駅と会場をつなぐ巡回バスのセットツアーを申し込んでいた。

 


あとは現地への移動をどうするかだった。最寄り駅はJR河口湖。当初、電車での移動を考えていた。それしかないと思っていた。ところが100マイルクラスに参加するというラン仲間が、日野から高速バスに乗れるということを教えてくれたのだった。

実際調べてみると確かに新宿発の高速バスが日野にも停車するということがわかったので、バスで移動することに決めた。

 

 

 

異界への扉

 

長らく多摩地域に居住しているが、日野から高速バスが出ている話は聞いたことがなかった。


モノレール甲州街道駅を下車すると、ガードレールに「バス停こちら」という布が掲示されていた。


怪しい。


矢印に従って歩いて行くが、バス停らしきものはない。Googleマップを確認すると場所はあっている。焦りを感じながら周囲をくまなく見回すと、高速道路に向かう作業用のような鉄階段に「バス停こちら」と小さく掲示があった。生い茂る草の中にひっそりとある鉄階段をカンカンと登りきると重そうな鉄扉があった。






 

 

鉄扉をあけると、なるほど確かにバス停があった。高速道路脇に設置されているバス停。高速道路という非日常空間にバス停という日常空間がぽっかりと浮いている。バスを待つ客たちはみな一様に不安そうな顔をしている。はたして自分の望みのバスは来るのだろうか?頼りない気分になりながら、コンビニで買ったチョコプレッツェルを食べながらバスを待った。

 

 

 

河口湖駅は海外客でいっぱい

 

予約していたバスは30分近く遅れて到着した。バスの乗客は8割方インバウンド客だった。いったん乗り込んでしまえばバスは電車よりも快適で、安心してうとうとできた。





河口湖に近づいた頃、富士山が顔をのぞかせる。乗客たちはいっせいにスマートフォンで撮影を始めた。私もつられてスマホを向けた。河口湖駅に到着するが、巡回バスの停車場はまるで見当たらない。

 



あたりを歩き回っていると、「50k」とバックプリントされたTシャツを着た男と、いかにもランナー然とした女が地べたに座ってコンビニ弁当を食べているのに気が付いた。レース参加者ではなかろうか?



すいません、MF100の参加者さんですか?」と声をかけたら男の方が焦ったように「I don’t know.」と答える。インバウンド客だった。

 



河口湖駅は日本人よりも海外客が多く目立った。駅周辺の店は英語での客寄せのコピーが基本で、海外客を狙ったものだとわかる。ふと昔訪れたネパールを思い出した。
 



巡回バスの停車場を観光局で聞いて確認し、途中で以前大問題になっていた富士山ローソンを見て写真を撮った。撮りたくなる気持ち、よくわかる。

 

 





指定された停車場には既に何人か並ぶでもなく立っていた。何もない大きな空き地。カラーコーンに大会事務局を表す印がついていたのでたぶんここだろう。ほどなくして先ほどの男女が現れた。


「ほら、あなたたちもレース参加者じゃないか」というような顔で彼らに笑顔と目くばせをする。彼らもバツの悪そうな照れ笑いをしながら目くばせを返してきた。

 

 

 


 

富士北麓公園|EXPO

 

巡回バス乗車30分くらいで、翌日のスタートエリアとなる富士北麓公園に到着した。


FUJI100 、KAI70と書かれているゲートの前で記念撮影をした。








ゲートをくぐると様々な店が軒を並べている。何か忘れ物をしてもここで調達できるだろう。




 

この日17時にスタートする100マイルの選手を何人か見かけた。


その時点でスタート2~3時間前だった。スタート会場はここではない。おいおい大丈夫か?という気持ちもあったが、畏敬の念の方が上回る。


グッドラック

 











大きなモニターには去年のレース映像が壮大な音楽と共に流れており、否が応でも気持ちが高まる。私も明日…!



⚠️うっかり見ると出場したくなるから注意が必要⚠️


エキスポでTシャツが買いたかったが、レディースサイズにあたる「S」はネット販売で早々に売り切れたのだという。どうしてもおみやげが欲しくて同じ柄の手ぬぐいを購入した。それから、荷物をまとめるために大きなトートバッグを購入した。今回、山用のザックを荷物運搬用に用意したのだがかえって嵩張っているような気がして気に入らなかった。だからといって大きなトートバックが役立つかというと、かえって邪魔な感じにもなったようにも思う。




 

 

 

 

受付会場までゆるやかな坂を上る。受付でビブスと記念Tシャツとタオルをもらう。






歩いて来た道を戻る途中、ラン仲間のRさんと遭遇した。彼女はボランティアスタッフとして100マイル選手にデポバッグを渡す仕事があるという。




 

今日の目的はこれで終了。


気持ちに余裕が生まれたのでキッチンカーでランチをとる。ピザ・マルゲリータ、とても美味しかった。

 




ホテルに向かう巡回バスは1時間に1本、しばらく待った。待つ間に誘導員の女性が話しかけてくれた。

曰く、トレラン選手の体型はおしなべてシュっとしているが、がっしりしている人も中にはいる。しかしそれでも脚だけはシュっとしているのだそうだ。

 

 

 

【追記】



会場の自動販売機の水や麦茶はのきなみ売り切れでした