正座 | 直さんの独り言

直さんの独り言

50歳代前半に早期退職をし,ど素人が始めた「珈琲かぶとむし」も閉店し、今は新しいライフスタイルを模索中です。

部屋の灯りを全部消して家族揃ってみたテレビ番組は確か鷹匠を扱った番組だったと記憶している.小学校低学年の時だった.学校から帰ると玄関の庭に大きな木枠梱包された物があり,それがテレビであることは一目で解った.取り付けられるまでのワクワク感がつい昨日のことのように思い出される.それまでは夕方や日曜の朝になると近くでテレビを据え付けている二箇所の家に町内の子供たちが集合して見させて頂いたものである.一軒は駄菓子屋さん,一軒は漁業協同組合の一室だった.懐かしい思い出である.

 

当時は勿論白黒テレビでブラウン管は14インチだった筈.それを大きく見えるようにブラウン管の前に設置するレンズも販売されていた.しかし,それを付けると正面からは良く見えるが斜めからは画面が歪んでよく見えなかった.テレビの品質も今とは格段の差があり,時々というより今で言うと頻繁に画面がユラユラ動き,その度に本体側面についているつまみを調整したものである.

 

家族で揃ってテレビを見た時の感動を忘れてはいけない.なにしろ正座をして見たのだから・・・今朝の新聞のコラムを見て,懐かしく記憶が蘇った.特別見たいとは思わなくてもついついテレビを付けてしまう今の生活は戒めなければいけないと思った次第である.