皆さんは気が付いていますか?



選挙結果のこと


例えば、ついこないだの7月の参議院選挙。


与党: 民主党が大敗、社民党も議席を減らして、国民新党にいたっては当選ゼロ。


野党: 自民党が議席を10以上伸ばして、みんなの党も一挙に10議席増。



ということで、

与党が負けて、野党が勝つパターン。




ここまでの選挙を振り反って見ると。


2009年去年の総選挙 は 与党の 自民と公明が負けて  野党の民主党が大勝


2007年の参議院選 も  与党の 自民と公明が負けて  野党の民主党が大勝  


2005年の総選挙も完全な例外ではありません。

    小泉さんがうまかったから 与党  自民は勝ったが、 与党の公明も 野党の民主は横ばい。 

                      負けたのは  選挙直前に与党 自民党を離党した

                    「古い自民党体質(?)」 の無所属議員


                  つまり負けたのは、小泉さんが「ぶっ潰す!」という言い方で

                  古い与党体質と烙印を押した、出て行った人達の新党。

                  そして、世界バブルのおかげで、景気も持ち直していましたから、それもラッキー。

つまり、2005年の総選挙で小泉さんが勝ったのは、上手な選挙戦術で

  離党した旧自民議員を 「あいつらが与党だ」 と責任転嫁して 「自民党は改革」 したふり、

  そして、海外のバブルのおかげで景気が回復していた、  おかげでした。


2004年の参議院選挙は  与党の 自民と公明は横ばい  野党の民主党が勝った 


2003年の総選挙は  与党の 自民と公明議席を減らして  野党の民主党が議席を大きく伸ばす 

こうやってバブル後の 景気の悪化・低迷期 の国政選挙を見ると、

与党が負けるパターンが続いています。

そして、勝ったのは消去法的に

与党以外の希望を持たせてくれる (新しさのある) 政党でした。


つまり まったく異なった原理の、共産党や社民党は、公明党すら 負け続け、

国民の与党批判の受け皿にならない。


。。。というのが、過去10年以上続いた選挙での 国民の選択


ここからが、面白いというか、

政治家の皆さんが、もしこのブログを読んでたら、注意を払って欲しいのですが、




景気の良い/悪いは、失業率に敏感に反映し


有権者の幸せ = 与党支持率


     にストレートに直結します。



今回の参議院選挙で 菅 民主党が負けたのは、


確かに菅さんが消費税問題を、下手な形で取り上げたから

ではありますが。。。


最初に消費税を提案したのは自民党。 その自民党が勝ったのはなぜでしょう?



それは、やはり菅批判・与党批判。

国民はもともと消費税を喜んで受け入れる訳ではないのに、

議論を避けて、批判をかわしながら、消費税を導入しようとする

菅氏の姿に、政治家のずるさや、裏切られた感覚を感じて、反発したからでしょう。


そして、与党批判: 景気の悪化の打開により

失業率の改善や、 雇用不安の解消など、 

与党にもかかわらず、 

国民を、現状の苦しさから救ってくれるような  政策がない

期待が持てないと思われたからでしょう。





米国でも、あれだけ熱狂的に迎えられた

オバマ大統領が、支持率の低下に危機感を募らせています。


それも、リーマン・ショック後の景気回復がなかなか進まず

失業率が改めて上昇しているからです。




民主党は、まだまだ素人集団で、

菅民主党が財務省の財政削減路線に洗脳されたままでいる現状では、


失業率の改善は見込めません。

景気の回復も、期待薄です。


次回の総選挙(最長3年後 衆参同時になるかも) も、

失業率の改善がなく、景気が低迷し、雇用不安が続くようなら、


新しい政策への期待が持てないならば、


誰が民主党の党首になろうとも、

選挙の結果は ほぼ予測がつきます。


残念ながら、景気を回復させ、失業が減らない限り

総理大臣が短命で入れ替わり、



与党が負ける選挙結果  になると、


戌渡は予測しています。


選挙のたびに  政治家が叫ぶ約束。。


「国民を元気にしたい」

「地元を元気にしたい」

「地域経済を活性化したい」

「中小企業を元気にしたい」

「若い人を元気にしたい」

「お年寄りを元気にしたい」


あなたも聞いたことがありませんか?



さて、それで。。。政治家達の言うほどに



「国民は元気」になっているでしょうか?




つまり、政治家の 「元気にしたい」 という

掛け声は「元気」ですが、


その結果、当選した政治家たちが実行したことで、

国民は約束どおり 「元気になったでしょうか?」




その答えは、今の日本の状況が 雄弁に物語っています。


失われた20年、デフレ、高止まりする失業率が、

政治家の掛け声が、あまり(ほとんど? または、 まったく) 

実現していないことが分かります。



それはなぜでしょうか?



戌渡の見るところ、 


「政治家が問題を認識していない」  あるいは


「本当の問題から目をそむけている」


のではないか、と思われます。



それでは、本当の問題


「国民が元気になれない」  本当の問題 とは何でしょうか?



その答を出すには、どうなれば国民が元気になるかを

考えることが ヒント になるのではないでしょうか?




私自身を振り返ってみても、


「元気なとき」 とは、先行きに不安が無く、安心して暮らしていられる

そんな状態だと思います。


また、少々困難があっても、

期待する結果が見えているとき、

元気に、勇気を持って、前進することが出来ます。



しかし、今の日本。 周りを見渡すと、

景気の悪化や、デフレが続いて、

いつでもリストラの不安があり、


昔なら収入が増える期待があったものが、

期待はなかなかもてない。


業績の不安定な状態で、失業や収入減少のリスクなど、

いろいろな不安があり


とても安心できない。



楽しいことをして元気が出ても、それはそのときだけのことで、


日々の 仕事や、生活に直面すると、

不安感や悩み、将来のリスクをいかに避けるか。。。

に意識を向けざるを得ません。



これでは元気になれません。



国民の気持ちを大きくまとめて、一言で言えば、



「失業の不安をなくして欲しい。」



つまり、これから就職する若い人にとっては  

    「希望を持てる就職をしたい」 「就職した企業で安心して働きたい」


既に働いている人にとっては、

   「景気の先行きに安心感が持てて、今いる企業は大丈夫だと思える」


定年間近な人にとっては

   「定年まで安心して働ける」 「定年後もちゃんと年金を受け取れる」


既に年金生活に入った人にとっては、

   「自分の年金を支える次の若い世代が、元気に働いて支えてくれる」


そういう状況が実現すれば、国民は元気になるでしょう。


現在5%強でしかも上昇中の失業率

   失業を減らせば、税金を納める人が増えるわけですから、

   税収が改善します。


   失業が減れば、収入を得る人が増えるわけですから

   物が売れるようになり、企業の業績も回復します。。。

   


長くなりそうなので、この辺で結論。


小手先の補助金や、手当てではなく、

景気を良くして欲しい。



目先の補助金などでは、 政治家も 一時的に人気が取れても、

永続性はありません。

元気になった国民が、

将来に希望を持てる。


そのとき始めて政権政党が支持されるのでしょう。



新しい成長産業を伸ばして欲しい。

そして、本気で失業を無くして欲しい。


学校を卒業する若い人が、希望を持って就職できるように。


そんな経済、社会の実現が


国民を元気にするのです。


政治家の皆さん。

そこを本気で考えてください。

「プルサーマル」をご存知ですか?



プル    は プルトニウムのこと

サーマル は サーマル リアクター つまり 原子力発電所の原子炉のことです。


これをくっつけた「プルサーマル」は


「プルトニウムを、普通の原子力発電所で燃やしてしまいましょう」


という意味です。



なぜプルトニウムを燃やすのかといえば、

原子力発電では、燃料としてウランを燃やす(核分裂)のですが、


いろいろな反応の中で、プルトニウムが出来てしまうのです。

だから使用済み核燃料の中にはプルトニウムがそれなりの量入っているのです。


プルトニウムは核爆弾の原料にもなるので、そのままだと、

テロリストの標的にもなりかねません。


そのままにしておいて、危険な状況を招くよりは、

燃やして燃料として使ってしまえば安心。。。ということです。



ここまでは、分かりやすいですよね。


それじゃ、なぜ、原子力発電所を持つ自治体は

ウランを燃すのは良いけれど、

プルトニウムを燃やす

「プルサーマル」に反対するのか?


それは 「プルトニウムは危険」 だからなんだそうです。



核爆弾の原料であれば危険。


普通のウランはよいけれど、

「だからプルトニウムはいやだ!」

そういうことのようです。



ところで、


プルトニウムで発電すると危険??  


それって本当にそうなのでしょうか?




戌渡は、大学では電子工学を学びました。

そのときに、専門外でしたが 「原子炉工学」 の単位を「遊び」でとったので、

原子力には かなり詳しいのです。(笑)



ウランを燃料として燃やす 「普通の原子力発電所」 ですが、

プルサーマルをしていなくても、すでに



かなりの電力はプルトニウムを燃やすことで

作られているのです。


「ええええーっ!!??」


「それって、電力会社がこっそりやってたの?」


「いや、そうじゃなくて、もともとそういう設計なのです。」



新しい燃料は、入れたばかりのときは中身はウランだけなのですが、

核燃料は、原子炉の中で、数年間にわたって燃料として使用されているうちに


最初は3%程度入っていた燃えるウラン235は、ほとんど燃え尽きてしまうのです。


燃え尽きた後は、燃えカスで、

役に立たない燃えない燃料か???


と。。。いうとそうではなくて、


燃料棒の中の のこり97%の燃えないウラン238が、プルトニウム(239)に変化して、

そのプルトニウムが燃料として燃え続けるのです。


その調子で、どんどんプルトニウムになって、燃えてくれればよいのですが、

ウランが分裂してできた、いろいろな放射性物質がたまるので

ある程度のところで、燃料としては使い物にならなくなります。

だから使用済み。。として取り出すのです。


つまり、「プルサーマル」を 「許可」するとか、「反対」とか

新聞記事になっていますが、




実際には!  原子力発電が始まった当初から、

プルトニウムが燃えることによって作られた電力を

我々は使っているのです。




それを「プルサーマル」と名前を付けて、

どうする こうする といっているうちに、


なぜか大問題になって、許可するとかしないとか。

そういうことになってしまったのです。



地元の反対も、初めは 「なんとなく怖い」 から反対していたのですが、

説明されて、納得したけど、納得するのががシャクだから(?)

プルトニウムの化学毒性や、


核拡散防止やら、理論武装して。。。

さらに問題に。


結局、なんとなく怖いが、どうやら、まあいいだろうになってますが、

電力会社が事実を隠しただの、なんだのでごちゃごちゃして。。。。



まあ、とにかく、

実際には、すでにかなりの電力が 「プルトニウムで発電されている」

この事実は、忘れてはいけませんね。


ここから学べることは。。。



「小さな問題は名前を付けると、大きな問題になる。」





つまり、口裂け女は、名前がつかなければ、

単に 「なんとなく怖い話」 だったのが、


「口裂け女」  


という絶妙の名前がついたので、


日本中の子ども達を

パニックに陥れる大問題になったのです。



おしまい。



メディアだけでなく、

こういう有名な人までが、メディアにかかれたことを

そのまま右から左に、自分の意見のように主張する。


きちんと歴史と、経済学の理解があれば、

間違っているのは、メディアの主張だということが

分かるのに、そもそも理解していない。


なぜ経済学者が、ディフォルトはないと分析するのか、

なぜ発行されたものがこれほどまでにスムーズに消化されるのか、

それをきちんと理解も分析もしていない。


まったく困ったことです。



。。。ただし、この記事で大前さんが主張している全体の話、

「日本の政府も、個人も危機管理が非常に甘い」

という話は、賛成です。


それに付け加えるなら、


独自の情報収集と、

独自の情報分析

独自の判断

そして独自の戦略・行動


         とても弱い。


(大前さんご自身も、マクロ経済の独自の情報収集と、独自の(正しい)情報分析をしていれば、

メディアと同じ間違いを犯さないのだろうと思うのですが。(笑))



以下、大前健一さんの記事へのリンクと引用です。


http://president.jp.reuters.com/article/2010/07/19/1BEE1E4A-8FD6-11DF-AAA2-49BF3E99CD51.php


「たとえば「国債」の問題。私がデフォルト(債務不履行)の危険性を何度警告しても、「そんなことはないでしょう」と経済学者までもが言う。暴落のリスクを承知しながらズルズルと乱発、消化し続けている。」






大学の経済学の教科書などとして


ジョセフ・E・スティグリッツ氏の著書


「スティグリッツ入門経済学」

「マクロ経済学」

「ミクロ経済学」

そして有名な著書

「スティグリッツ公共経済」


などを手に取ったことのある方も多いでしょう。

(戌渡は古い人間なので、大学時代にはまだ日本では出版されてませんでした。)

Wikiの「スティグリッツ」 の項目へ



スティグリッツ氏は、クリントン政権に参加、世銀の要職も努め、

その過程で各国の金融市場の整備や、経済政策の支援などにも造けいが深い。



そのスティグリッツ氏が


なぜ、IMFを手厳しく批判しているのでしょうか?



経済学者の本は、専門用語が多く、また内容も複雑なので、

一般の読者にとって、論旨を汲み取ることが難しいことがありますが。。。



著書  「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」 や

     「フリーフォール」  のなかで、


IMFを含む国際機関は、アメリカ の価値観で運用されており、

新興国の発展よりは、債権国としての貸付資金の回収を

重視する(ような)行動が多いため、

新興国が経済危機に陥った場合に、


失業の悪化を放置し、経済回復を阻害するような


財政再建策を提案する傾向があると、


指摘しています。



さて、IMFによる最近の日本の消費税引き上げの話、皆さんはどのように受け取られましたか?