デフレに苦しむ日本経済。
昨日はデフレ状況を確認する
「情報ソース その1」 のお話をしました。。。
http://ameblo.jp/inuwatari/entry-10626592308.html
今日はその2をご紹介します。
その2はストレートに
「GDPデフレーター」 を公表しているHPです。
「デフレーター」 というぐらいですから、 もろに デフレの指標 といってもいいと思います。
ページの名は 「今週の指標」
http://www5.cao.go.jp/keizai3/shihyo/2010/0531/957.html
発表元は、内閣府
どことなくほのぼのとした名前ですね。
小学校時代に 「今週の当番」 とか 「今週のやくそく」
なんてのがあったなー、 と思い出しました。(笑)
内容は毎週いろいろな統計などを取り上げ、日本及び世界の経済の
現状を分かりやすく(専門的過ぎずに)解説しています。
そして、各省庁が発表している内容を、データの分析で、
淡々と批判しているように見えるところもあるような、ないような。
(戌渡的にはそれが好きです(笑) 。。。が、
「それならもっと政策提言を!」
とも 言いたくなります。)
。。。脱線しました (・・。)ゞ
この 「今週の指標」 の 目次
を見ると
デフレーターの分析は、GDPの発表にあわせて
3ヶ月に一回発表されています。
最近の発表は5月31日。
ということは 次回は8月終わりか9月初め。
そろそろ次回が発表されそうですね。
5月31日の内容を見てみましょう。
http://www5.cao.go.jp/keizai3/shihyo/2010/0531/957.html
(ちょっと面倒かもしれないですが、PCでアクセスされている方は
こちらを参照しながらブログをお読みいただけるとさいわいです。)
見ると、見出しがまず、
「GDPデフレーターは4四半期連続で下落し
過去最大のマイナスに」
つまり、デフレは、過去最悪!
ということです。
詳しく見てみると。。。
図1の GDPデフレーター (前期比の方ではなく 前年同期比)
まずこれを見てみましょう。
一番右側=最近の状況は、 GDPデフレーターの急落 です!!
景気とデフレの急速な悪化状況 を表しています。
2001年から2004年までは
マイナスながら、マイナス幅が徐々に水面(ゼロ近辺)に浮上して
2007年には(元気よく?!)プラスになりました。
これは、この時期の(輸出中心の)景気回復を反映しています。
そして、2006-7年には「ミニバブル」とも言われた時期もありました。
2008年のリーマンショック後、景気の急落に伴って、
デフレーターも急落。
今年の1-3月期には 前年比-3%と 史上最悪!!!
の水準に落ち込んだのです。
そして図2では寄与度 つまり、GDPデフレーターの動きの要因が分かります。
輸入・輸出の要因は、為替や原油価格の影響が大きいですので、とりあえず無視すると、
消費デフレーターがずっとマイナス要因であることが分かります。
この数字からは、景気が悪いので、生活防衛に必死な庶民 と
それに適応して生き残りに必死の企業の姿が浮かんできます。
つまり雇用が不安定な国民が支出を抑えるので、
企業は価格引き下げの努力をする
それが、継続的にデフレの要因になっている
。。。ということです。
そしてもう一つは、公需(公共需要)デフレーターも、ほぼ一貫してマイナスです。
つまり公共工事などの、公的な需要が ずっと削減されてきたことも
デフレの大きな要因です。
菅総理大臣は、昨年の副総理時代から、デフレからの脱却を力強く繰り叫んでいますが、
実質的に何もやっていない、
というよりは、デフレを加速させる方向に政府は動いています。
公共需要の動向が、一貫してデフレ要因として
日本経済に暗い影を落としていることがわかります。
そして、この資料の中で、もう一つ注目していただきたいデータは、
図6のGDPギャップです。
これは、非常に簡単に言えば、
デフレから脱却するためには、
需要がどれだけ不足
しているかを示すデータです。
1995年からのグラフがありますが、
ギャップがプラスになったのは、1997年の一時期と、
海外のバブルのおかげで輸出(=外需)が絶好調だった
2006年から2008年にかけてだけです。
それ以外は、ずーっとデフレになる需要不足状態が続いていた
ことを示しています。
そして最近のデータを見ると、
現在の日本経済は、約6-7%程度のGDPを増やす努力をすれば、
デフレから抜け出すことができることが分かります。
現状のGDPは約500兆円ですから、
6%として 30兆円の増加 が必要なわけです。
これを公共需要で実現するには、経済効果の乗数 があるので、
12-13兆円の実質的な公的な需要が追加されればデフレからの脱却が可能です。
菅総理は、昨年秋(副総理時代に) 国会で乗数効果について
質問されて、役人に助けてもらいながらも、 乗数効果を説明できず、
経済オンチを露呈しました。
そろそろ、景気と乗数効果を考えた、 正しいデフレ対策を
実行に移して欲しいものです。