昨日、


原油価格の最近の推移が、

70年代のオイルショックとよく似ていると

書きました。


そうなんですよ。


過去のインフレ率を考慮すると、


最近の7-8年間の原油価格の動きは、


70年代のオイルショック前後の動きによく似ている。。。

というか、価格の水準まで似ているのです。


つまり。。。  下のグラフの赤い線 を見て下さい。


70年代も、2000年以降も、どちらも


原油価格が急上昇するまでの期間は、

1バレル20ドル前後で落ち着いて推移していましたが。。。



6-7年の間に、急騰して、約100ドルまで上昇。



その後、下落しています。


注1 グラフは、年間の平均価格なので、

実際には、一時的には、もっと高い価格まで上昇しました。


注2 赤い線は、インフレ率を考慮して、当時の価格が、

現在のいくらに相当するかを換算しています。



戌渡根児の経済 ワンワン ポイント



そして、なんと言っても疑問は、


これからどうなるか、


です。




70年代のオイルショックの後、


80年をピークに  原油価格が低迷して、

世界中がオイルショックのことなど

すっかりと忘れてしまいました。


(これは実は、裏に壮大な陰謀があるのです!  その話はまたいずれ。。)



それでは、今後の10年20年は、

オイルショック後の80年代と同じように

原油価格の下落が続くのでしょうか?



当時と今との比較してみましょう。


検証すべきポイントがいくつもあるのですが。。。



戌渡の導き出した答えは、 「原油価格は下がらない」 なのですが、


皆さんも一緒に考えてみてください。




今日は、原油の発見(確認埋蔵量) に注目してみましょう。


下のグラフは、1930年代から現在まで

世界で毎年どれだけの原油が発見されたか、と

世界でどれだけ原油が消費されたかを

示しています。


よーく、このグラフを見てください。

濃い色の方が、発見量です。


薄い色と、その頭を結んだ黒い折れ線グラフの方が

消費量です。


戌渡根児の経済 ワンワン ポイント

グラフで一目瞭然なのは、


1980年ぐらいまでは(=30年も前です)  毎年の消費量よりも、


「毎年の発見量のほうが多かった!!」


しかし、その後は


「発見量は 消費量より少ない!!」


しかも


世界の原油発見


「1960年代がピーク!!!」


すでに40年以上もの期間、


どんどん技術が進歩して、


人工地震を起こしたり、

衛星写真からいろいろな情報を取り出して

最先端のコンピューターを駆使して

必死で探しているのに、


。。。最新技術を導入しても、 毎年の石油の発見は、


はるか40年も昔に


ピークは終わっているのです。



80年代は、技術革新で、もっと発見できるのではないかと

希望がありました。


そして新たに原油の産出を始めた国(イギリスやメキシコなど)が

アラブに対抗して、積極的に原油を輸出しました。


しかし、


例えば、1950年代には世界最大の原油輸出国であった

アメリカは、1970年に産出のピークを迎えており、

その後の多数の発見を含めても、ピークの数分の一の産出量しかありません。


80年代に発見されたイギリスの北海油田も、

ピークを10年ほど前に迎えており、急速に産出量を減らしています。


つまり、原油価格が下落した80年代は

新規の発見量も多く、また生産量も増加していました。


しかし、今回は、だいぶ違いそうです。

発見量のピークは40年前。

そして、「発見量」を消費量が追い抜いて、

すでに30年が経過しています。


そしてハバート曲線によると、

「生産量のピーク」 の到来と、


そして生産量が  「消費量」  に追いつかれるのは、時間の問題です。


すでに、その時期が来ているのかもしれません。


そうなると、


原油価格が下落することは

果たして可能なのでしょいうか?


現実的に起きることを期待しても良いのでしょうか?




原油価格高騰は一段落していますが、原油の消費量と、発見量を考えると、

今後の中長期の期間で、さらに価格が下がるのは、

難しいと戌渡は考えています。