おとといのブログで為替介入を

「グッド・サプライズ」と

ほめたのですが。。。


http://ameblo.jp/inuwatari/entry-10649395030.html



翌日(つまり昨日)の朝刊を見て


ほめ言葉を、 半分取り消そうと決めました。 (笑)




予想を裏切るタイミングで、介入をする

これはグッドです。



ですが、ほめられないことは2つあります。


1. 為替水準を口にするおバカちゃん


為替の介入は  お化け になるのがよいのです。


つまり、いつ出るか分からないと、

怖がらせておけば、 何もしないでも

勝手に怖がって、投機するほうも慎重になります。


それが、 「82円を割り込ませない」 とか、

「85円がめど」 などと

(仮に、おおっぴらに公表しなくても、)

コメントするだけ、 話が漏れるだけでも

不安心理を引き出せず、


ある意味  失敗です。


めどとする水準が分かってしまえば。。。


つまり、お化けがどこで出る分かってしまえば、

その近くに行かないだけです。

その近くで、よってたかって、お化けをたたけば

お化けだってつぶされます。


強い決意発言だけが出てきて

為替水準については、どこをたたいても聞こえてこない

市場参加者は疑心暗鬼になる それが肝心です。


そうでなくては、介入の効果は半減どころか

10分の一になります。


おバカちゃん といったのはそういう意味です。


お化けになって欲しいものです。


2. 最初から飛ばすお子ちゃまランナー


初日から2兆円使ったと新聞に書いてありました。


むちゃくちゃびっくり!


為替の勝負はマラソン競技のようなもの。

それどころか、終わりの無い超長距離レース。


介入する側と、投機する側との

どちらかがあきらめるまで終わらない。


地方の小規模のマラソン。。。というか長距離で

(戌渡の育った片田舎の町の運動会です。プロや本格選手なんか出ないです(笑))

真っ先に飛び出すのは小学生の子ども


だいたい200メートルぐらいで失速して、

あとはどんどん抜かれます。


超円高が進行した90年代でも一日の為替介入額は

数百億から1千億円程度。


さっきも言ったけど、

怖がらせて、いつの間にか効果があるのが一番。


それが、最初から兆円単位でお金をつぎ込んだら


まだ出方を見ている投機筋は、


「そのうち息切れする」 と、様子眺めでしょう。


しかも、2兆円で たった3円程度しか 押し上げられなかったら、


「経験の少ない 財務省は介入が下手!」 


付け上がらせてしまう。


しかも、目立つから 海外からも叩かれやすい。

今は、超長距離レースの第一ラウンドの、それも序盤が

始まったばかり!


一昨日は 一見すると、 財務省の優勢に見えるかもしれないですが、


力が入りすぎて、体力消耗して


しまうのでは?


勝負がつくまでに、2ヶ月や3ヶ月、あるいはもっとかかるのです。

体力を温存しながら、クレバーに戦ってください。

怖がられながら お化けのように出たり引っ込んだり。。


そして


景気に悪影響をもたらす

円高を、阻止してください。

それが国民の願いです。


先日、円高とデフレの話をしました。


そのときに、スターバックスのコーヒーの値段で

PPP (=購買力平価)による為替水準の話をしました。

http://ameblo.jp/inuwatari/entry-10644097124.html




そうしたら、ビッグマックが大幅値下げしたらしいという話を聞きました。


これは一大事!!!


ビッグマックは、スタバの前に、

PPP=購買力平価による 為替の分かりやすい基準として

よく使われていたのです。


どうやら。。。ですが、


ビッグマックは日本では320円から 200円になったらしいのです。

デフレで、外食産業が価格戦略で生き残り競争を仕掛けているのです。


これは喜んではいけません。

ある意味デフレの象徴です。


米国では ビッグマックは3.70ドルだそうです。


そうすると、

ビッグマックが 320円なら、

   320/3.7 = 1ドル 86円が PPPによる為替の適正値ということになります。


しかしですよ!!

もし、ビッグマックが 200円なら、

   200/3.7 = 1ドル 54円が PPPによる為替の適正値ということになります。



ハンバーガーなお、上記の説明は、ビッグマックの価格が物価全体の代表であると仮定しています。

PPPはどの価格を基準にするかで分析結果が変わってきます。

つまり、外食産業も、それ以外の産業でも

価格競争が激化して、デフレが (ビッグマックの価格引下げ 並みに) さらに進むと、


為替は大幅な円高になる

リスクを背負い込むことになる!!



。。。。。。。。。。と言うことです。



ビッグマックが、短期間安くなるのは歓迎ですが。。。



デフレの進行は食い止めなくてはいけません。


菅総理! 昨日は為替介入が成功してよかった。。。のですが、


根本的なデフレ対策(デフレギャップ対策)

景気浮揚

産業活性化

内需の拡大による 失業の大幅削減


それこそが必要です。


今回の代表選挙でも争点になった。。。


公共投資を大幅に増やすべきです!


為替の介入ありましたね!


タイミングもとてもよいです。



菅さんが再任されて、


内閣が発足するまでの空白になると思われるタイミング。


そして、経済オンチで介入などしないだろうと思われている今のタイミング



予想を裏切るタイミングで、介入をする

これが介入の王道です。


「よくやった!」  と、まずは ほめちゃいます。(笑)



為替も景気悪化も放置すると見られていた、

菅さんが、 

円高阻止のための為替介入に動いたことで、

為替は円安方向に動き、

株価も押し上げられました。




実は、そもそもの話で、

投機筋の円買いなどほとんどなかったように思います。

もし、投機筋が本腰を入れていたら、

菅さん再任後の昨日の円高が

たった1円程度で収まるなんて、全くおかしい。


もし、投機筋が本腰を入れて攻めるつもりなら、

菅さんの再任、内閣改造までの空白期間



そうなら為替市場の今朝の日本時間で始まる前、

ニューヨークがしまってから、東京が開く前に

ガンガンと 5円程度円高にして、

菅さんの手腕を試す  ぐらいになってもおかしくない。



そのタイミングでの、 牽制球としての介入は、

財務省の作戦勝ち。


今日の介入後も、たった1円、2円程度の動きだから、

「とりあえず 伝家の宝刀を見せました」 程度の額しか介入していないはず。



リーマンショック以降、世界中の銀行も、

投機の主体のヘッジファンドも、

財務状況が悪いから、とても本腰を入れた投機なんか出来ない。


ましてや、もう9月だから、あと1ヶ月もすれば

トレーダー達の今年のボーナス査定が始まるタイミング。

損を覚悟で一か八かでの取引は、だんだん静まる時期。

。。。というか、そういう取引は、リーマンショック後ほとんど姿を消しているから。


そしてドルやユーロが売られた背景の、

世界景気の 「悪化懸念」 は

一段落している。


とりあえず当面の円高は、一段落したのではないでしょうか。

そして、数ヵ月後に、また世界の主要国の景気の 「悪化懸念」 が

再燃するまでは。。。


為替は小康状態になりそうな気がします。

そんな 「不謹慎なこと言ってはいけません!」

ですが。。。。



民主党の代表選の結果は、

かなりの差がついて換算が再選されました。


が、個人的にはがっかりです。

私の関心事は、経済への影響ですので。。。


景気にプラスなのは、

経済が比較的わかっている、小沢さんの方だと

感じたものですから。


菅総理の続投を受けて

為替はさっそく円高にふれましたね。

しかし、その円高の幅もせいぜい 1円レベル。

その程度のことです。(笑)


世界中の金融機関が

リーマンショックの後遺症に

悩まされていることの功罪です。


投機的に円を買おうにも、

金融機関もヘッジファンドも 財務状態が悪いので、

勝負どころでも、リスクを取れない。


菅さん、ラッキーです。(笑)


もし、これがリーマンショック前の2007年までなら

一挙に3-5円程度為替が円高に振れているかもしれない材料です。
逆になかなか 総理も財務相も 

為替に危機感が薄い理由でしょう。(笑)


そして、世界景気は、

残念ながら、米国も欧州も、バランスシート不況に

突入しそうです。


さらには、中国も景気の頭打ちになりそうです。

短期的には、景気刺激策で何とか盛り返した

各国の景気が、ここで対策の効果切れが始まりそうです。


日本の景気対策・雇用創造策は

タイミングとして

今が正念場なのに。。。。



残念ながら、時期を失することになりそうです。


経済に理解の薄い、

緊張感の薄い人たちが

経済政策を動かしている様に思えます。



足元では少し持ち直しそうではありますが、

来年の新春・春からはまた

厳しいデフレに陥る可能性が強いです。


民主党主導のデフレは

いつまで続くか。


それが新総理の試練というか、

野党が腰折れ、総崩れの状況であり

小沢さんを破り、鳩山さんが無力化している中での

長期政権(となるか?)で、経済はどんどん疲弊してゆく。


無知な政治家が、間違った政策に信念を持っていると、

どれだけ経済が短期間に疲弊するか



そして、国民がどこまで耐えられるか?

不毛の社会実験が始まるのだろうか。



「続々」 が長くなりすぎたので、 答えはこちらに。。(笑)



****  「続 デフレの日本で なぜ円高?」  の答え ****

http://ameblo.jp/inuwatari/entry-10642184197.html


問題は


スタバのコーヒーが一杯 

日本では 200円      米国では 2ドル   だったとします。

このとき、1ドルが 何円 だったら、

スタバのコーヒーの価値は日米で同じになるかといえば

1ドル100円だったら 日本でも米国でも同じ価値です。


それでは、5年間に


日本ではデフレで物価が半分に、  

   日本のスタバも コーヒーの値段を半分に下げました。


米国ではインフレで物価が倍に

   米国のスタバは  コーヒーを倍に値上げしました。


つまりコーヒー一杯が。。

  日本のスタバでは 100円になって、

  米国のスタバでは 4ドルになったわけです。


このとき、   1ドルが何円になると

スタバのコーヒーは、日本でも米国でも同じ価値になるでしょうか?


答えは


1ドル 25円  (100円 ÷ 4ドル)


日本では物価が下落して半分になったので、 円のお金の価値は倍に上がりました。

そして、米国では物価が倍に上昇したので、 ドルのお金の価値は半分に下がりました。

そうすると、円のお金の価値は ドルのお金の価値に対して  4倍になるのです。


これが 「購買力平価 (PPP)」 の基本です。



つまり日本はデフレで為替が円高になっているのです!


そして



デフレで 円の価値は上がる 

     = 物の価値(物価)が下がる のです。


そして同時に、 デフレで 円の価値が上がった分

     人間の価値 (賃金など) も下がる のです。


     (実際には賃金は下げにくいので、

       企業は人件費を減らすために雇用を減らし、

           失業が増えるのです。)




これは、どう考えても健全な経済ではありません。


デフレと失業の解消が、健全な経済への道筋です。