休日の、
のんびりとした午後。
私は、
近くのセブンイレブンへ、
ふらっと出かけていました。
せっかくのお休みなので、
ちょっと美味しいものでも食べようかなと、
そんな軽い気持ちだったのです。
こういう時間って、
なんだか心がウキウキしますよね。
みなさんは、
休日のお散歩ついでに、
コンビニへ寄ったりするでしょうか?
実は、
我が家の近くにあるセブンイレブン、
最近、
ちょっとしたお気に入りなんです。
綺麗に並んだ商品を眺めているだけでも、
意外と楽しいものですよね。
お惣菜コーナーを抜けて、
おにぎりの棚の前に立った時でした。
私の目に、
あるものが飛び込んできたのです。
それは、
新発売のポップが掲げられた、
『特製ツナマヨネーズおにぎり』
でした。
パッケージを見た瞬間、
私は思わず二度見してしまいました。
「なんだか、
いつもより……
大きくないですか?」
心の中で、
思わずそう呟いてしまったのです。
気のせいかな、
とも思いました。
でも、
何度見ても、
明らかに普通のサイズではありません。
例えるなら、
ラグビーボールのような、
ずっしりとした存在感を放っていたのです。
これは、
単なるおにぎりではありません。
人によっては、
それ以上の重みと意味を、
持っているのです。
せっかくなので、
私はその巨大なおにぎりを、
カゴに入れてみることにしました。
レジに持っていく時の、
あのずっしりとした手応え。
なんだか、
ちょっとドキドキしてしまいました。
こういうのって、
童心に返ったようなワクワク感があって、
嫌いじゃないんですよね。
家に戻り、
さっそくお皿に出してみることにしました。
袋から取り出した瞬間、
私は自分の目を疑いました。
想像の斜め上をいく、
その圧倒的なボリューム感。
お皿の上で、
『おにぎり界の巨獣』
が、
どっしりと鎮座しているのです。
「これは、
本当に食べ切れるのだろうか……?」
ほんの少しだけ、
不安がよぎりました。
でも、
お腹はペコペコです。
私は思い切って、
その巨大なおにぎりに、
ガブリとかぶりついてみました。
すると、
どうでしょう。
一口食べた瞬間、
口いっぱいに広がる、
濃厚なツナマヨの風味。
ケチケチせずに、
これでもかと詰め込まれた具材が、
次から次へと溢れ出してくるのです。
外側のお米も、
ふっくらとしていて、
絶妙な塩加減でした。
「あ、
これ、
美味しい……!」
思わず、
声に出てしまいました。
見た目のインパクトだけではなく、
味の方も、
本気で作られているのが分かります。
ここで、
問題になるのが、
『人間の胃袋の限界』
というものです。
最初のうちは、
「美味しい、美味しい」と、
夢中で食べていました。
でも、
半分を超えたあたりから、
雲行きが怪しくなってきたのです。
あれ?
減っているはずなのに、
なんだかおにぎりが小さくなっていない気がする。
むしろ、
食べているそばから、
無限に増殖しているような、
そんな錯覚にとらわれたのです。
気のせいでしょうか。
いや、
きっと気のせいではありません。
物理的に、
お米の量がすごすぎるのです。
私の胃袋は、
すでに限界のサインを出していました。
「これは、
ちょっと大変なことになってしまったぞ……」
冷や汗をかきながら、
私はスプーンを持ち出しました。
手で持って食べるのは、
もう無理だと判断したのです。
お皿の上で崩しながら、
なんとか口に運ぶ作業。
それはまるで、
一人で行う過酷なフードバトルのようでした。
でも、
残すのはなんだか申し訳ない。
日本の農家さんが丹精込めて作ったお米を、
途中で投げ出すわけにはいかないのです。
私は、
自分を奮い立たせました。
「がんばれ、
私……!」
心の中で、
何度もそう叫びながら、
最後の一口を口に押し込んだのです。
お皿の上の巨大なおにぎりは、
綺麗に消えてなくなっていました。
勝った……。
謎の達成感が、
私の胸をジワジワと満たしていきます。
お腹はパンパンで、
しばらく動けそうにありません。
ソファに深く腰掛けながら、
私は天井を見上げました。
こういうのって、
やっぱり面白いですよね。
ただのコンビニのおにぎりなのに、
ここまでドラマチックな体験ができるなんて、
思ってもみませんでした。
日常生活の中には、
ちょっとした冒険が隠されている。
今回の出来事で、
そんな風に感じたのです。
いつもの何気ないお買い物も、
視点を変えるだけで、
まったく違う世界に見えてくる。
そう考えると、
毎日って、
なかなか奥深いものですね。
みなさんは、
最近こんな驚きに出会ったでしょうか?
「これって私だけかな」と思うような、
ちょっとしたハプニング。
そういう時間こそが、
人生を豊かにしてくれるのかもしれません。
お腹がいっぱいになりすぎて、
しばらく夕飯の支度はできそうにありません。
でも、
たまにはこういう休日も、
悪くないなと思いました。
また今度セブンイレブンに行ったら、
今度は違う巨大メニューに挑戦してみようかな。
そんなことを考えながら、
私はウトウトと、
まどろみの世界へ誘われていくのでした。
目を覚ますと、
すっかり部屋が薄暗くなっていました。
時計を見ると、
夕方の五時を過ぎています。
お昼にあんなに食べたのに、
不思議と胃もたれはしていません。
むしろ、
心地よい満足感に包まれているような、
そんな気さえします。
ソファからゆっくりと立ち上がり、
私は伸びを一つしました。
窓の外を見ると、
夕焼けの空が広がっています。
オレンジ色の光が、
カーテンの隙間から差し込んできていました。
こういう時間の部屋って、
なんだか少し寂しいような、
それでいて愛おしいような、
そんな雰囲気が漂っていますよね。
ふと、
キッチンのほうに目をやりました。
今日の夕飯のことは、
すっかり頭から抜けていました。
でも、
あれだけお腹がいっぱいなのです。
無理に何かを作る必要は、
ないのかもしれません。
冷蔵庫を開けてみると、
昨日の残りのスープと、
ちょっとした野菜が残っていました。
これだけで十分だな、
そう思いました。
せっかくの休日が終わっていくのは、
ちょっぴり名残惜しいものです。
楽しかった時間が、
ゆっくりと過去になっていく。
その瞬間が、
私は子供の頃から、
なぜか少しだけ苦手でした。
日曜日の夕方特有の、
あの独特の切なさ。
みなさんは、
あの空気感を感じたことはあるでしょうか。
でも、
今日の私は、
少し違った気持ちで窓の外を見ています。
それは、
日常の中に、
小さな変化を見つけたからかもしれません。
いつもと同じはずの休日が、
たった一つのコンビニのおにぎりで、
特別な思い出に変わってしまった。
そう考えると、
これからの毎日も、
まだまだ捨てたもんじゃないなと思えてきます。
特別な旅行をしなくてもいい。
遠くのテーマパークに行かなくてもいい。
足元の小さなところから、
世界はいくらでも面白くできる。
今日の大きなオニギリは、
そんなことを教えてくれた気がします。
少し、話しは変わりますが、
夫が仕事から帰ってくるのは、
まだもう少し先になりそうです。
連絡を入れてみようかな、
それともそっとしておこうかな。
そんなことを考えながら、
私はスマホを手に取りました。
画面を開くと、
今日の昼間に撮った、
あのおにぎりの写真が残っています。
見れば見るほど、
すごいインパクトです。
思わず、
一人でクスッと笑ってしまいました。
夫が帰ってきたら、
この写真を自慢げに見せてみようと思います。
「実はね、今日こんなものを食べたんだよ」って。
きっと、
「またそんな変なもの買ってきて」と、
呆れられるに違いありません。
でも、
そんな会話ができるのも、
我が家のいつもの平和な風景です。
当たり前の日常。
でも、
その当たり前の中にこそ、
本当の幸せが詰まっているのかもしれません。
なんだか、
急にしみじみとしてしまいました。
年はとりたくないものですね、
なんて。
でも、
こうやって日々のささやかな出来事に感動できるうちは、
まだまだ心は若いということにしておきましょう。
お湯を沸かして、
温かいお茶でも淹れようかと思います。
すっかり冷えてきた部屋に、
お茶のいい香りが広がっていく。
こういう時間が、
私は一番好きだったりします。
大きなオニギリの冒険から始まった一日。
朝のどんよりした天気はどこへやら、
心はすっきりと晴れ渡っています。
明日からまた、
普通の平日が始まります。
仕事があって、
家事があって、
慌ただしい時間がまたやってくる。
でも、
きっと大丈夫です。
私のポケットには、
今日見つけた小さな冒険の記憶が、
しっかりと入っているのですから。
さて、
お湯が沸いたようです。
マグカップに緑茶を注ぎながら、
私はふと、
明日の朝ごはんのことを考えました。
明日もセブンイレブンに寄ってみようかな。
今度は、
デザートのコーナーを覗いてみるのも、
いいかもしれません。
冷蔵庫の端っこにあったプリンを思い出して、
私は小さく微笑みました。
休日が終わる寂しさを、
美味しいお茶と、
次の楽しみへの期待でそっと包み込んでいく。
そんな風にして、
私の休日の夜は、
ゆっくりと過ぎていくのでした。
そういえば、
少し、話しは変わりますが、
みなさんは、
平日の朝のコーヒーって、
どうされていますか。
私はどちらかというと、
朝はバタバタとしてしまいがちです。
時間ギリギリまで寝ていて、
慌てて支度をして、
家を飛び出すように出勤する。
そんな日が、
けっこう多かったりします。
朝からゆっくりお茶を淹れるなんて、
夢のまた夢。
そんな風に、
思っていました。
でも、
ここで、
ふと思うのです。
本当に、
そんな余裕すらないのでしょうか。
実は、
時間の余裕というよりも、
心の余裕の問題なのかもしれません。
そう考えると、
面白いことに気づきます。
休日に、
少し大きなオニギリを買って、
公園のベンチでゆっくり食べてみる。
そんな小さな冒険をするだけで、
不思議と、
日々の感じ方が変わってくるのです。
これは、
単なる気のせいではない気がします。
心の持ちよう、
と言えばそれまでですが、
もう少し具体的な変化があるのです。
たとえば、
お休みの日にいつもと違うことをすると、
脳が喜ぶというか、
新鮮な空気が入ってくるような感覚があります。
いわゆる、
気分転換(きぶんてんかん)というやつですね。
でも、
それだけではありません。
もっと根本的なところで、
自分の生活を愛おしく思えるようになる。
そんな変化が、
起きるのです。
私の場合は、
それがコンビニのオニギリでした。
たったそれだけのことで、
日常がちょっとだけ色づいて見える。
灰色だったはずの平日が、
実はたくさんの楽しみで溢れていることに気づく。
そういうのって、
なんだか素敵だなと思います。
みなさんは、
どうでしょうか。
最近、
何か新しい発見はありましたか。
特別でなくてもいいのです。
いつもと違う道を歩いてみるとか、
気になっていたお店に入ってみるとか、
そんな小さなことで十分なのです。
私たちは、
ついつい忙しい毎日に流されてしまいがちです。
やるべきことに追われて、
自分の本当の気持ちを見失ってしまうこともある。
疲れて帰ってきて、
テレビを見ながら、
なんとなく一日が終わっていく。
そんな日も、
もちろん大切です。
何もしない贅沢、
というのもありますからね。
けれど、
たまには、
ほんの少しだけ、
自分の足で新しい一歩を踏み出してみる。
そうすると、
思いがけない出会いや、
新しい自分を発見できたりするのです。
それは、
遠くに行くことだけがすべてではありません。
近所のスーパーで珍しい野菜を見つけることかもしれないし、
お気に入りのマグカップを新しく買うことかもしれない。
身近なところにも、
小さな冒険の種は、
たくさん転がっているのです。
では、いったい、
どうすればその種を見つけられるのでしょうか。
答えは、
案外シンプルです。
『好奇心』
を、
ほんの少しだけ持っていること。
それだけでいいのです。
「これ、どんな味がするんだろう」
「ここを曲がったら、何があるんだろう」
そんな子どもみたいな素朴な疑問を、
忘れないでいること。
大人になると、
効率や合理性を求めてしまいがちです。
最短ルートで行くこと、
失敗しないことが、
正しいとされがちですよね。
でも、
たまには遠回りをしてみる。
意味のないように見えることに、
時間を使ってみる。
そういう無駄な時間の中にこそ、
人生の本当の豊かさが隠れている気がしてなりません。
お湯を飲み干したマグカップを洗いながら、
私はそんなことを考えていました。
キッチンの窓の外を見ると、
夜空にはきれいな星が出ています。
肌寒くなってきましたが、
なぜか心はぽかぽかと温かい。
今日一日が、
とても充実していた証拠かもしれません。
明日からはまた、
いつも通りの日々が始まります。
満員電車に揺られて、
仕事をして、
帰ってきてご飯を作る。
でも、
もう以前の私とは、
少しだけ違うはずです。
ポケットには、
大きなオニギリの思い出と、
明日セブンイレブンでプリンを買うという、
ささやかな楽しみが入っていますから。
そう思うと、
月曜日を迎える足取りも、
少しだけ軽くなるような気がします。
みなさんも、
次のお休みには、
ぜひ、
自分だけの小さな冒険に出かけてみてくださいね。
きっと、
素敵な発見が待っているはずです。
さて、
そろそろ寝る支度をしようかな。
温かいお布団に入って、
また明日からの日々を、
のんびりと楽しむことにしましょう。