休日のお昼すぎのことです。
なんとなく、
リビングのソファに腰を下ろしていました。
最近は、
家にいる時間が増えました。
外に出かけるのもいいけれど、
おうちでのんびり過ごすのも、
やっぱり悪くないですよね。
みなさんは、
どうでしょうか。
お家の中で過ごす時間、
好きですか。
私は、
けっこう好きだったりします。
お気に入りのマグカップで、
温かいカフェオレを淹れて。
テレビをぼんやり眺めたり、
スマホでレシピを見たり。
こういう静かな時間って、
なんだか心が落ち着きます。
でも、
問題はここからです。
ここで、
ちょっとした事件が起きました。
事件、
というほどでもないのですが。
自分でも、
まさかこんなことになるとは、
思っていなかったのです。
それは、
小さな好奇心から始まりました。
リビングの隅に、
いつの間にか置いてあった段ボール箱。
通販で頼んだものが、
そのままになっていました。
中身は、
ちょっとした便利グッズです。
ネットの口コミを見て、
ついつい買ってしまったものでした。
いわゆる、
『おうち時間を快適にするアイテム』
というやつです。
せっかくなので、
さっそく開けてみることにしました。
こういうのって、
届いた瞬間が一番わくわくしますよね。
箱を開けると、
中から出てきたのは、
想像以上に小さな機械でした。
手のひらサイズで、
見た目もなんだか可愛らしい。
色は優しいアイボリーで、
インテリアの邪魔になりません。
『お部屋の空気をきれいにする小型ファン』
ということでした。
ようするに、
小さな扇風機のようなものです。
これを置くだけで、
お部屋の空気が循環して、
快適になるという仕組みでした。
なんだか、
すごく良さそうです。
私はさっそく、
コンセントに繋いでみました。
スイッチをポチッと押すと、
「ふんわり」と心地よい風が出てきました。
音も静かで、
ほとんど気になりません。
「これ、いいかも。」
私は思わず、
一人でつぶやいてしまいました。
リビングの空気が、
なんだか新鮮になったような気がします。
気のせいかもしれませんが、
気分的には大満足でした。
こういう小さな買い物で、
日常がちょっとだけ楽しくなる。
そういうのって、
素敵だなと思います。
お部屋の中で、
のんびり風に吹かれながら、
私はすっかりリラックスしていました。
すっかり、
油断していたのです。
ここで、
話しは少し変わりますが、
みなさんはお掃除、好きですか。
私は、
得意ではありません。
でも、
きれい好きではあります。
矛盾しているようですが、
散らかっているのは嫌いなのです。
だから、
休日のどこかで、
まとめてお掃除をすることがあります。
その日も、
「風が気持ちいいし、ついでにちょっとだけ片付けようかな」
と思いつきました。
リビングの棚の上を拭いたり、
雑誌をまとめたり。
地味な作業ですが、
やり始めると夢中になってしまいます。
気がつけば、
小一時間ほど経っていました。
少し疲れたので、
ソファに戻ろうとしたときです。
足元に、
妙な違和感がありました。
「あれ?」
私は思わず、
足元を見下ろしました。
そこにあったのは、
見慣れない小さな部品です。
プラスチック製の、
黒いパーツでした。
「これ、どこから落ちたんだろう。」
私は首をかしげました。
お部屋の中をぐるっと見回しても、
どこが壊れたのか分かりません。
テレビのリモコンでもないし、
照明の部品でもなさそうです。
気になって、
さっき動かした棚の裏を覗いてみました。
すると、
そこには。
想像もしなかった光景が、
広がっていたのです。
それは、
誇張でもなんでもなく、
私にとって小さなショックでした。
棚の裏に、
いつの間にか、
ものすごい量のホコリが溜まっていたのです。
普段は家具の陰になっていて、
まったく見えない場所でした。
でも、
さっき小型ファンを置いたことで、
お部屋の空気がいつもと違う方向に流れたのかもしれません。
その風が、
隠れていたホコリを、
見事に表へ引っ張り出してしまったのです。
「うそでしょ…。」
私はその場で、
固まってしまいました。
あんなにきれいにお掃除していたつもりだったのに。
お部屋を快適にしようと、
小型ファンを置いただけなのに。
まさか、
隠していたホコリの巣を、
自分で暴き出すことになるとは。
完全に、
油断していました。
ここで、
問題なのは、
そのホコリの量です。
ちょっとした綿菓子が作れそうなほどの、
立派な塊でした。
「私は今まで、
こんな空間で生活していたのだろうか…。」
そう考えると、
急に背筋が寒くなりました。
見えていないものは、
存在しないのと同じ。
そんな甘い考えを、
見事に打ち砕かれた瞬間でした。
でも、
ここで落ち込んでいるわけにはいきません。
スイッチが入ってしまった私は、
掃除の鬼に変身しました。
「こうなったら、
徹底的にやってやる!」
なぜか謎の闘志が湧いてきて、
掃除機を引っ張り出し、
ウェットティッシュを片手に、
お部屋の隅々を拭きまくりました。
普段は絶対に動かさないような重い家具も、
意を決して動かしました。
「よいしょ、
よいしょ。」
一人で声を出しながら、
汗だくになってお部屋を磨き上げました。
気がつけば、
最初ののんびりした休日の雰囲気は、
どこかへ消え去っていました。
あるのは、
大量のゴミ袋と、
疲労困憊した私の姿だけです。
でも、
不思議なものです。
ぜんぶ綺麗にし終わったあと、
お部屋を見渡してみると。
空気が、
さっきまでとは全く違っていました。
なんだか、
お部屋全体が深呼吸しているような、
そんな爽快感があったのです。
ピカピカになった床に差し込む、
夕方の光がとても眩しく見えました。
疲れたけれど、
心はすっきりと晴れやかでした。
「結果オーライ、
ってことなのかな。」
私は、
フローリングにペタリと座り込みながら、
小さくため息をつきました。
家にいる時間が増えたからこそ、
見えてしまった現実。
でも、
それを放置せずに、
きれいスッキリ片付けられた。
そう考えると、
あの小さなおしゃれファンを買ったことも、
偶然ではなく、必然だったのかもしれません。
ホコリを教えてくれた、
ありがたい相棒だったということです。
ものごとの見方を変えると、
ピンチもチャンスに変わる。
大げさかもしれませんが、
そんなことを感じた休日でした。
みなさんは、
おうちの中で、
思わぬ発見をしたことはありませんか。
こういう予想外の出来事も、
たまには悪くないですよね。
次は、
どこのお掃除をしようかな。
そんなことを考えながら、
また温かいカフェオレを淹れ直す、
夕暮れ時の私なのでした。
少し、話しは変わりますが、
お掃除といえば、最近気になっていることがあります。
それは、
お部屋の香り、ということです。
目に見えるホコリは綺麗さっぱりなくなりましたが、
なんだか、
空気そのものも変えたくなってきたのです。
こういうのって、
一度気になり出すと、
どうにも止まらなくなったりしますよね。
私の場合は、
まさにそのパターンでした。
せっかく床がピカピカになったのだから、
香りも心地よいものにしたい。
そう思ったら、
じっとしていられなくなるのです。
思い立ったが吉日、ということで、
週末のお出かけのついでに、
ちょっと大きめの雑貨屋さんを覗いてみることにしました。
こういうときのお出かけって、
目的がはっきりしているので、
いつも以上に足取りが軽くなったりします。
お店に一歩足を踏み入れた瞬間、
ふわっと優しい香りに包まれました。
まるで、
素敵な森の中に迷い込んだような、
そんな心地よい空間が広がっていたのです。
店内には、
いろいろな種類のアロマオイルや、
ルームフレグランスが並んでいました。
瓶の形を見ているだけでも、
なんだかワクワクしてきます。
ガラスの小瓶が、
夕暮れの光を浴びてキラキラと輝いていました。
「いらっしゃいませ。」
店員さんの柔らかい笑顔に迎えられ、
私はさっそく、
香りのテスターを試してみることにしました。
ラベンダーやユーカリ、
柑橘系のすっきりした香り。
どれも魅力的で、
迷ってしまいます。
こういう時間って、
本当に楽しいですよね。
日常の忙しさを忘れて、
ただ「香り」だけに集中する。
贅沢な大人の遊び時間、
という感じがします。
では、いったい、
どんな香りが今の我が家に合うのでしょうか。
問題は、そこです。
甘すぎる香りは、
ちょっと違う気がする。
かといって、
スパイシーすぎるのも、
なんだか落ち着かない。
悩みに悩んだ末に、
私が手にとったのは、
『ホワイトティー』という香りのスプレーでした。
紅茶のような、
でもどこか青々とした爽やかさもある。
強すぎず、
でも確かにそこにある、
そんな優しい香りでした。
「これだな。」
私は心の中で小さくつぶやき、
迷わずレジへと向かいました。
お会計を済ませて、
小さな紙袋を受け取る瞬間。
この瞬間が、
なんとも言えず好きだったりします。
お気に入りのものを手に入れたという、
ささやかな高揚感。
足取り軽く家路につき、
さっそくリビングでそのスプレーをシュッとひと吹きしてみました。
空気が、
一瞬にして変わりました。
先ほど綺麗にしたばかりの床と相まって、
お部屋全体が、
まるで小さなおしゃれカフェのような雰囲気に包まれたのです。
「これは、予想以上によかったかも。」
ソファに深く腰掛けながら、
私は思わずニンマリしてしまいました。
ほんの少しの工夫で、
お部屋の居心地がガラリと変わる。
お掃除をして、
お気に入りの香りを取り入れて。
特別なことは何もしていないのに、
心がふっと軽くなるのを感じます。
こういう時間って、
やっぱり大事ですよね。
日々の家事に追われていると、
どうしても自分のことは後回しになりがちです。
でも、
ちょっとした息抜きや、
小さなこだわりを持つだけで、
日常はこんなにも楽しくなる。
そう考えると、
あのホコリを見つけたことも、
結果的には大正解だったのかもしれません。
人生、何がきっかけになるか分からないものです。
みなさんは、
最近どんな小さな発見をしましたか。
お部屋の模様替えをしてみたり、
新しい香りを試してみたり。
ほんの小さな変化でも、
気持ちがパッと明るくなったりしますよね。
さて、
いい香りに包まれていると、
今度は温かいお茶が飲みたくなってきました。
お気に入りのマグカップに、
お湯をたっぷりと注ぎます。
湯気と一緒に、
紅茶のいい香りがふわっと立ち上りました。
今日は、
どのお菓子と一緒にいただこうかな。
棚の奥を探してみたら、
お友達にもらったクッキーが眠っていたはずです。
それを見つけたときの小さな喜びを想像しながら、
私はゆっくりとキッチンを振り返りました。
お休みの日は、
こうしてのんびりと過ごすのが一番ですね。
また明日から頑張るために、
今日は思い切り、
おうち時間を満喫しようと思います。
みなさんも、
素敵な休日を過ごせているでしょうか。
次にどこかへお出かけする計画を立てつつ、
今日も我が家で、
のんびりとティータイムを楽しむ私なのでした。
そういえば、
ティーカップを持ち上げながら、
ふと窓の外を見てみました。
庭の隅に植えたハーブが、
いつの間にか元気に芽を出しています。
小さな緑色を見ていると、
それだけで、
なんだか胸が温かくなるから不思議ですね。
自然の力って、
本当にすごいなと思います。
特別に何かをしなくても、
季節はちゃんと巡ってきて、
新しい命を届けてくれるのです。
こういう何気ない景色に気づける心の余裕を、
いつでも持っていたいものですね。
忙しい毎日の中にいると、
どうしても目の前のことだけで、
いっぱいいっぱいになってしまいます。
気がつくと、
足元の大切なものを見落としていたりするのです。
だからこそ、
たまにはこうして立ち止まることが、
すごく大事なんだろうなと感じます。
お気に入りの香りに癒やされて、
美味しいお茶を飲んで、
ぼんやりと空を眺める。
それは、
決して無駄な時間なんかではなくて、
『心の栄養補給』
なのかもしれません。
自分の機嫌は、
自分でしっかりと取ってあげたいですね。
そう考えると、
今日という一日は、
私にとってとても価値のある時間でした。
カップの底に残った紅茶を飲み干して、
ふうっと小さく息をつきます。
お部屋の中には、
まだお気に入りの香りが優しく残っていました。
なんだか、
すごく満たされた気持ちです。
さて、
クッキーをいただく前に、
もう少しだけ、
こののんびりした雰囲気を味わうことにしましょうか。
みなさんも、
今日という残りの時間を、
どうかご自身の心地よい方法で過ごしてくださいね。
また今度、
お出かけした場所や、
新しく見つけたお気に入りのことなど、
ここでゆっくりお話しできたらいいなと思っています。
それではまた、
次回のティータイムでお会いしましょう。