そうじ × 掃除
俺は掃除が苦手だ。“掃除で開運!”
“ピカピカにして金運アップ!!”
『掃除するだけでうまくいくなら毎日でもしてやるっつーの』テレビや雑誌なんかで掃除の特集を見る度に毒づく。
今からおよそ1ヶ月前。自分の部屋のあまりの散らかりように脳内から指令が出た。気付いたその日にやらないのは自分に優しいのと、平日の夜で片付くような散らかりようづはなかったらだと思われる。
それから数日が過ぎて週末がやってきた。
土曜日は夜勤明けのために寝て過ごし、夜に目を覚ますと夕食を食べてから、もっかい寝た。
日曜日はデートの約束があったので準備をして家を出たところでデートの約束なんかはじめからなかったことに気が付く。
しかたないので帰りにゲオでハリーポッターのDVDを借りてみる。
思いの外ハマってしまい、後日シリーズを全て借りることになる。
エクスペクト・パトローナム!
とか言う呪文を唱えれるようになるくらいハマる。
気が付くと週末は終わっていて寝る前になってやっと掃除をやらなかったことを思い出した。
『まぁ、いいや。来週やればいい――』
次の週末が来た。
部屋は教科書だとかプリント類が散乱していて、その地層みたいなところから必要なプリントを見つけるのにもかなり時間がかかる。今週こそはこいつらを整理するんだ。
土曜日は日勤が終わってから友達とご飯を食べに行った。
帰りが遅くなったので掃除はやめた。
『明日でいいや、今日は寝よう……』
日曜日。
目が覚めてから布団の中で掃除について考えていた。
あぁ、めんどくさい……
まずこのプリントたちをいるものといらないものに仕分けして、ファイルに入れて、それから、それから……
考えているうちに眠ってしまっていた。目が覚めると月曜日の朝になっていた。
どんだけ寝るんだ、俺……。
結局、次の週末もその次の週末も同じように過ごして、掃除をしないまま終わっていった。
プリント類や教科書の地層の上に脱いだ服だとかホコリだとかが積み重なって、より掃除を困難なものにしている。
早くなんとかしなくては。そう思いながらテスト勉強や課題に追われる毎日。
週末の掃除ミッションは達成できないまま数週間が経過し、部屋の散らかりようは何かの災害のあとみたいになっている……
ようやくテストが終わった、年度末ということで授業や課題なんかもほとんど終わった。
それでようやく掃除をした。始める前は面倒だけど、いざ掃除を始めると散らかった部屋がみるみる綺麗になる。 掃除機をかけ、ホコリのたまっているところは水拭きする。いらないプリント類を捨てるためにゴミ袋に入れたら、ゴミ袋がちぎれそうなくらい重くなった。
とにかく、やっとミッションを達成した。部屋を綺麗にするのはなんだか心がすっきりする。
やはり、たまっているものを片付けるとすっきりする(性的な意味を含め)
あーすっきりした!!(性的な意味じゃ…)
途中で“ギョーザの王将”のタダ券が発掘(!?)されたので、これは掃除を頑張った自分へのご褒美だと思っている。
“掃除で開運!”
ながち本当なのかもしれないと思った……
追伸。
王将のギョーザ券欲しい人あげます。
おわり。
地震で揺れる心
テレビなどで東北地方の惨状を見て津波や原発事故、次々に起こる二次災害の報道を知ると、こうしてのほほんと平穏に暮らしていることが素直に喜べない。
だからと言って、自分も被災したいという訳でもないのだが……。
対岸の火事――
自分の周囲で『石川県は被害がなくて良かった』とか『自分の住んでる所じゃなくて良かった』だとかそんな会話を聞いていると、いたたまれない気持ちになる。
それでいて、知っている人には無事でいてほしいと願っている自分に違和感を感じる。
――偽善者ぶるな、自分に対して毒づく。
安堵、怒り、哀れみ、不安……
正直、自分でも今起こっている災害に対して、どんな感情を向ければ良いのかわからない。
急に泣きそうになるけど、それが何の感情によるものなのかわからない。
わかるのは、少しでも被害が少なくあって欲しいと願うことばかりだ。
おわり
どうせなら吸って元気になりたい
久しぶりにタバコを吸った。
飲み会で良い感じに酔っ払い、2次会のカラオケでどうしても我慢できなくなったので隣に居た人から一本もらったのだ。
マルボロメンソールライト。いつもは火をつけないでただくわえて気分を紛らわせると、だいたいの気分が落ち着くので吸わないで済む。だけど、この日は酒グセの悪い海老蔵みたいな先輩に火をつけてもらったので断れずに吸ってしまった。
久しぶりに吸ったタバコは肺から血液の流れに乗り身体の隅々まで届いて細胞に溶けていくような感覚があった。頭がくらくらする、きっと酒のせいだけじゃない。
そのあとは酔っ払ってあまり覚えていないけど、あと2本くらいもらって吸った、気が付くと帰りのコンビニで自分で吸うためのパーラメントメンソールを買っていた。
入学してすぐに禁煙したから3年間まったくタバコを吸っていなかった。3年間で値段はずいぶん上がったし、パッケージも少し変わっている。だけど、中身は一緒だ。
『もったいないからこの一箱を吸ったらまたやめよう。』
僕は禁煙なんか簡単にできると思っている。吸いたい衝動なんか1分違うことを考えれば過ぎていくのだから。
……と、思っていた。
仕事の合間、学校が終わったあと、勉強の休憩に、気分転換だと思ってストレスを感じる度にタバコを吸っていたら一箱20本は2日持たずに無くなった。
翌日、仕事で上司に理不尽な怒られ方をした。イライラしてタバコが吸いたくなったが、何度か我慢した。その我慢が余計にストレスになり結局『今はストレスを増やしたくない』と自分に言い訳してタバコを買った。
自販機で買おうとしたら“タスポ”とかいうカードがないと買えないとわかり余計にイライラしたけどコンビニで買って一服すると少し気分が落ち着いた。
こんなストレスフルな生活には一時の息抜きが必要なんだろう、きっと。
この一箱がなくなったらやめよう、と思いながら、いざタバコがなくなると
『俺はストレスを感じやすいからなぁ…』
と言い訳をしながらタバコを買う。自分に言い訳しながらタバコを買う行為に自体が嫌になったのでカートンで買うことにした。これならしばらく言い訳せずにタバコが吸える。
2週間もすると1日に40本ほど吸うヘビースモーカーになっていた。昔は1日に10本ほどしか吸わなかったのに。やはり今の生活はストレスが多いのだろう、タバコが良い気分転換になっている。もうタバコ無しの生活は考えられない、吸わないとイライラするしうまく自分を保てない。
仕事中や学校にいる間はタバコを吸えないが終わったらすぐに吸う。そうしないと自分がストレスに押し潰されてしまうような感覚に陥ることもある、これは異常なんだろうか?でもタバコを吸っていれば気分が落ち着くので大丈夫なんだろう。
学校の授業は1コマ100分間で、1日2コマある。学校の敷地内は禁煙なので途中10分間の休み時間には駐車場に停めてある車に戻ってタバコを吸った。クラスの友達に『そこまでして吸わなくても…』と、呆れたように言われけど吸わなくちゃダメなんだからしょうがない。ついこないだまで自分が3年間禁煙していたとは信じられない。とにかく今はタバコが、ニコチンがないとダメなのだ。
10分しかない休み時間は車に戻る時間がもったいないので学校の屋上で吸うことにした。誰かに見つかるとマズイのだろうけど幸い屋上はほとんど人がこない。屋上でポカポカした陽気を浴びながらタバコをフカしていると嫌な事を忘れられる様な気がする。
学校で2ヶ月に1度、席替えがある。今回の席替えで僕の席は窓際の一番後ろになった。
この席は先生から見えないし窓際だ、なんだかタバコが吸いたくてたまらなくなってきた。『いやいや、さすがに授業中はマズイだろ』そう思いながら鞄からタバコとライターを取り出す。
頭の中で『止めろ』と言う声が聴こえる、天使のささやきというやつだろうか。その声はとても小さくて本心ではないような気がする。もう自分では衝動を抑えられなくなっているのがわかる。『今吸ったら間違いなく停学だぞ』頭の中に聴こえる弱々しく小さな天使の声。それに対する悪魔のささやき。
『大丈夫、この席ならバレない』 妙な自信が湧いてきた。
気が付くとタバコに火をつけて煙を燻らせていた。授業中の教室に漂うタバコの匂い。何人かの生徒がこちらを見てる。その時――
ジリリリリリリリリリリリ!!!!
火災報知器がなって、天井のスプリンクラーからシャワーが始まる。教室中が水浸しだ、もちろん僕も、他の生徒も。なぜかスプリンクラーのシャワーでシャンプーしてる人がいる。
『まさか…!?タバコの煙で!??』 みんなびしょ濡れになったしまったので、もちろん授業は中止。
みんなでスーパー銭湯に行くことになった。
……ってところで目が覚めました。
ここまで引っ張ってオチが夢ってね(汗)
まさかの夢オチだけどタバコの感じとかけっこうリアルな夢だったので楽しかったです。欲を言えばスーパー銭湯に行って、なぜか混浴で…っていうところまでリアルな夢だったらもっと良かったのに。
ホントに飲み会のときはタバコを吸いたくなるけど我慢して吸っていませんので未だ禁煙継続中。このまま続けます。
どうせ吸うならやっぱりタバコよりおっぱいがいい。
おわり