7日、安倍総理は党本部と各団体の新年会と記者団に対して発言。
安倍総理の発言をまとめると下記の通り。
「去年の衆議院選挙での皆さんの獅子奮迅の働きによって、自民党は、与党として新年を迎えることができた。わが党の責任は重く、「まずは経済を再生せよ」という国民の声に結果で応えなければならない。我々に対する期待は大きい。少しでも裏切れば参院選で勝利を得ることができない。毎日毎日、薄氷を踏む思いで緊張感を持って頑張っていきたい。巳年というのは商売繁盛、景気回復にもつながるが、新しい誕生を意味する。残念ながら参院選1人区の多くは空白区になっている。その多くの空白区で我が党の同志が新たな誕生を迎えることができるように、皆さん一緒に頑張っていこう」
「6年前の首相の時は出席しなかったが、今年は巳年だから、私も脱皮をして、一皮むけて出席させていただいた。安倍政権の基本方針は「成長による富の創出」である。世界の競争に勝ち抜こうとする産業界の声に耳を傾けていく。空疎な100の言葉よりも意味ある結果が求められている。デフレ脱却と過度な円高を是正するため、大胆な金融政策や機動的な財政政策。さらには民間の投資を引き出す成長戦略の「3本の矢」によって経済を成長させていく。それにより、雇用を創出して地方経済を活性化させたい」
「特にものづくりは重要。ものづくりニッポンの中心にあるのが自動車産業。一生懸命がんばっても超円高によって、海外展開を余儀なくされたり、工場を閉めるのはおかしいと私は思いました。がんばった人が報われる社会をつくって、絞り出した知恵が評価される社会をつくっていくべきなんだろうということ」
「先般、笹子トンネルの事故がありました。古くなっている生活インフラがあるから、そういうものの補強のために財政出動、公共投資をしていく。公共投資をやることによって地方隅々まで景気回復を実感してもらうことが可能に。「防災減災」のニューディールを進めて、スピード感を持っていきたい」
「今週中に緊急経済対策を取りまとめ、それをもとに大型の今年度の補正予算案を速やかに通常国会に提出する。そして新年度の予算案も急ピッチで作業を進め、今月中に決定したい。被災地の復興なくして日本の復興もない。各省庁の縦割を廃し、職員自身が市町村の最前線に出向いて、そこで判断や決断ができる仕組みに変えていく。数年、経った時に、日本経済はあの日から再生したと思ってもらえるように全力を尽くしたい。ロケットスタートを切っていくという思いで全員が一丸となって頑張っていくと、気持ちを新たにした」
「(2012年度補正予算について)何といっても私たちに課された使命は経済を再生させていくことだ。大型の補正予算をしっかりと編成していくことを財務省には命じている。なるべく早く予算案を国会に提出する中で、一日も早い成立と執行が最大の景気対策になっていくと思う。防災・減災のためのものや未来への投資など、たくさんある。デフレ脱却に資するもので、かつ13年度当初予算の編成が遅れるので暫定予算を補うものを作っていきたい」