2025年下期最初の自由学園明日館での公開講座受講のため午後早めに池袋へ。
定番の♨️の15時の開湯時間待ちで銭湯のすぐ近くにある「池袋の森」へ。
ほぼ25M四方のこの公園は日中は誰でも自由に入れる。
この場所は、1907(明治40)年から1928(昭和3)年までは牧場の一部だったようだ。
入り口にある大きなユリノキの黄葉が美しい。
の向こうに豊島清掃工場のスッキリした白い六角形の煙突が見えた。
公園中央部にある島田牧場時代の井戸水が出ていた池にも魚がいるみたい。奥の家は集会場かな?
ここにもユリノキ
池越しに先ほどのユリノキの全景
しばらく休んでいると管理人さんが寄ってきてしばらくお話。
私より2歳年上の喜寿だが元気が良い。今は交代で月7日程度ここで管理人として働いているようで、私がなかなか出てこないので気になって探しにこられたようだが、私が描いていたスケッチを見て安心されていた(笑)
関西の商社で鉄骨用のボルトをセールスしていたらしいので話が上手い。
入り口の大きなユリの木は関東大震災(1923年)でも焼け残ったらしいので樹齢100年以上らしい。
新宿御苑のユリの木(120年以上)より若干若いかな。
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そして、いつもの銭湯へ。
♨️で湯っくりまったり。
初冬の快い空気を湯上がりの顔に感じながら、例によって駅西口の元会社の設計施工で工事中の現場(IT Tower TOKYO)の進捗状況を観察。完成予定は2025年12月末。
2024年4月
2024年8月
前回は設備更新工事で閉館中だった東京芸術劇場(1990年)は今年9月に再開館していた。
原建物の設計は芦原建築設計事務所(芦原義信)で、玄関部分を中心としたリニューアル工事の設計は松田平田設計・香山壽夫
西口広場のGlobal Ring越しに夕陽を受けたIT Tower TOKYO
近くのビアホールで軽く夕食をして外に出たら黄昏の新旧ビルの立体感がいいね。
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午後7時からの自由学園明日館での夜学(公開講座)に向かう途中、時間調整を兼ねてお気にりのクラフトビヤバー「Two Fingers」の新店舗へ向かう。
ここから、自由学園には5分弱。BINGO!!
以前は西口の三業通りあった店に最後に来たのは今年の1月。
道に迷いながら最初に来たのは、一年前の12月だった。
開講30分前に到着した時にはすっかり夜。
前回の学習は9月だった。
そして今夜はこれ。
本日のレジメ
(例によって講師の似顔絵入り)
以下、講義の概要をメモから
武蔵野モダニズム
「武蔵野」=国木田独歩
「モダニズム」=大正から昭和、欧米の新しい感覚
10の視点
1) 武蔵野台地の地理的特性
2) 表象による文化的風土の発見共有
3) キリスト教系大学建設を起点とする郊外開発の先駆的展開
4) 田園都市構想の需要と展開
5) 新中間層の勃興と近代生活への志向
6) 関東大震災を契機とした武蔵野台地への郊外居住及び教育機関の設立・移転
7) 大正新教育の広がりと学園町の形成
8) 理想的な社会・環境を目指すオルタナティブな「実験郊外」
9) 風土に根ざした近代建築の実践
10)武蔵野都市計画等による理念郊外の制度的基盤化
景色とは
・「居心地の良い、見える風景」
・「武蔵野には遠景がない、身近な自然」 →文化
・個人の体験→(表現伝達)→共有→文化→共有
武蔵野台地に点在する学園町
郊外住宅地開発型(国立、日吉台)
教育型(吉祥寺、成城)
周辺市街地化型(本郷、早稲田、大岡山 )
大正新教育
子供の個性、付属私立学校、情操面、新中間層拡大
成蹊学園、成城学園、自由学園、玉川学園、東京女子大、立教女学院、明星学園
風土に根ざした近代建築
(例)成蹊学園の向かいの旧赤星鉄馬邸(レーモンド設計)
2023年5月訪問
大正から昭和にかけての著名な実業家赤星鉄馬(188-1951)は、関東大震災の後以前の住んでいた現国際文化会館の邸宅から子供を成蹊学園に進めるために吉祥寺の広大な武蔵野の敷地に引っ越したとも言われている。
なお、成蹊学園(成蹊園の創立)(池袋※)に関連して:
中村春二(創立者):英国の郊外都市ボーンビルへの憧れ
岩崎小弥太(三菱二代目社長):英国パブリックスクール
小林一三(阪急東宝グループ創業者):両名に対しての助言
※池袋駅西口メトロポリタンホテル横
《まとめ》
1900年代:武蔵野の地理的特性
1910年代:キリスト教
1920年代(前半):新中間層
1920年代(後半):水平性、開放性
1940年代:武蔵野都市計画 点→線→面
次回の夜学は、12月10日(水)だ。



























