霧ヶ丘の青い空 | ロドさんの繪ブログ「一期一繪」

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団塊の世代のラストランナー。想い出深い海外駐在当時も振り返りながら「日本再発見」ということで国内あちこちのスケッチを織り交ぜて気ままに、「人生はFESTINA LENTE(ゆっくり急ごう)」

 

今冬最初の降雪は一週間前だった。

豪雪の雪国に比べたら申し訳ないほどの1cmだったが。

(2023年2月10日)

 

その後は乾いた寒い日が続き、

にっちもサッチモ

寒ミーデイ日すJr.

 

おかげで、久しぶりに綺麗な富士を見ることが出来た。

 

朝からの気持ちのいい青空に誘われて、敬老パスが使える市営地下鉄とバスのルートを探して、ランチを兼ねての新規エリアの開拓に出かけてみた。

 

 

横浜市営地下鉄中山駅南口(緑区)からはJR横浜線では一駅だが、敬老パス(無料)に拘って、時間をかけて市営バスで「十日市場駅前」へ。

 

そして、JR/市営地下鉄中山駅の雑然とした未開発の南口に比べてかなり整然とした南口バス乗り場から「若葉台団地」へ向かう。

 

家を出てから1時間少々で、緑区を越え、その南隣の旭区にある霧ヶ丘の台地頂上あたりにある「若葉台団地」に着いた。

 

旭区は、周囲を緑区、戸塚区、保土ヶ谷区、瀬谷区、泉区に囲まれていて横浜市西部では一番面積が広い。

 

この団地は、バブル以前の1979年に第1期が完成した中層(5階)と高層10階〜14階)の計74棟(6,500戸)からなる計画人口25,000人のマンモス団地で、団地内は一丁目から四丁目に区分けされているが、現在は15,000人ほどが住んでいるようだ。

 

この団地は、たまプラーザ団地(1968年)とあざみ野団地(1982年)のほぼ間に建設されていたことになる。

 

走る人

 

バス停のすぐ裏の下にある1982年完成の「ショッピングタウンわかば」(1階)に降りた瞬間、唸った。

 

スケールでは私が住む区内にある「えだきん商店街」とは全く比べられないが、ほぼ同じ頃(1980年代初め)に出来たようだ。

 

 

 

ここに来たのは、私の家の近く住んでいる香港育ちの娘二人に紹介されたのがきっかけだが、まるで香港みたいだ。

それにしてもスケールがでかい。

 

目的は、この中にある娘たち推薦の本屋なのだが、まずは腹ごしらえ。数あるレストランから選んだのはここ。

 

ネパール出身のオーナーはカタコトの日本語のサービス満点。

 

私が選んだのは、”ネパール人レーベル”(2辣ット)

チキンカレーとナンは、ナンとも素晴らしく美味だった。

食事後も日本人的ネパール人とネパール人的日本人のチグハグ即興漫才はしばらく続いた。

 

先客の女性二人組も、イケメンオーナーとの会話が弾み、ビールと料理の追加が止まりそうないので、”ナマステ、ダンネバードお願い”、と挨拶して、我々は店を後にして娘たちおすすめの件のズバリ「BOOK STAND」という本屋へ。

 

本屋の店内の写真は不可だったが、素晴らしいレイアウトと選書だった。コーヒーもビールもテイクアウトして隣のコミュニティーセンターで飲めるらしいが、雰囲気が違うので本を2冊を買って失礼したが、また訪れたい本屋だった。

 

走る人

 

平日の昼間だからかどうか、郵便局、イトーヨーカ堂も、とにかく老人がやけに目立つ。こういう私も立派な老人だが(^^)

 

走る人

 

見上げれば、モノクロ画に描けないが絵に描いたような素晴らしい青空なので、しばらく散策。

 

外壁は建設時期に応じた大規模修繕で塗り替えられたようだが、奇抜なグラデーションはまるで南国のようでなかなかいい感じ。

 

青い空をバックにした白梅が近代的なマンションによく似合ったので、一枚。

 

少し南方向へ下って先ほどのテラスを、引きで一枚。

 

高層マンションの陰が大きくなってきたので、水が流れていないせせらぎで一枚。

 

中国の旧正月には欠かせない水仙。これも香港的だな。

 

最南端には、野球場もあった。

遠くには八王子街道(R16)も見えたが富士山は見えなかった。

高層住宅からの富士山はさぞかし絶景だろうな。

 

少し時間がかかったので、そろそろ帰ろう。

 

 

 

写真を撮り忘れるほど美味しかったカレーの代わりに、すでにCLOSEDになった店の外観を、一枚。

 

今度は、ディナー(16:30-22:00)に来てみよう。

でも、帰りの最終バスが心配(^^)

 

バス

地下鉄

バス

 

奇しくもこの団地が生まれたのとほぼ同じ頃(1980年)のカトマンズ出張時に買った文鎮と一緒に記念撮影。

 

今日買った本は、この2冊。

 

高橋源一郎の本のタイトルが気に入った。

「これは、アレだな」

 

そう、えーと、これは、アレだよ、アレ、アレ。

 

歳取ると

 あれこれそれで

  話がわかる

 

因みに、高橋源一郎は同学年で、尾道の出身だった。

BINGO!!

 

そして、本の装画イラスト(大嶋奈都子)もなんともヨイ。

 

 

また、

元暮しの手帖編集長の松浦弥太郎の「今日もごきげんよう」の裏帯のさりげない一言が気に入った。

 

「毎日、睡眠前にしている習慣があります。それをするとよく眠れるのです。何より一日をハッピーエンドに終えることができるのです。ベッドに入って目をつむり、今日あったうれしかったこと、楽しかったこと、しあわせだったと思ったことなどを三つ選ぶのです」