遂に、肩もコキコキの古希になった。
カンレキからの10年が異常に早く感じられたのでカンゲキは少ない。
108歳で男性長寿日本一だった日本を代表する彫刻家「平櫛田中」の残した不老の言葉によれば、
「六十七十ははなたれこぞう おとこざかりは百から百から わしもこれからこれから」
自分もまだ「はなたれこぞう」ではあるが、横浜市の「年間敬老パス」(※)も貰ったので、オフィシャルには「シルバー」として最初の受け身?の敬老の日だ。
(※)「敬老特別乗車証」(市営地下鉄と市内の路線バスは無料。但し、所得に応じた年間負担料有り。)
そんな敬老の日、こぞうシルバーではあるが、政府のキャンペーンにあやかって「Go To Tokyo」で、出かけてみた。
でも、行先は、都心とは程遠い逆方向の東京都町田市鶴川にある「武相荘」(旧白洲次郎邸)
町田市は、地政的には我が横浜市の北西部に入り込んでいるので神奈川県町田市と言っていいようだが、税収豊富な小池Tokyoの都下とか。
因みに、東急田園都市線、小田急線は、東京、神奈川、東京、神奈川を串刺しに多摩丘陵を駆け抜ける通勤大動脈。
さて、本題に戻る。
武相荘は、2013年5月、2017年3月に次いで3回目の訪問だ。
今回は、マイカーもすでに手放したので、特別給付金を元手に購入した電チャリで出かけてみた。
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行きは、約12kmのアップダウンの道を1時間程で到着。
今までの訪問は春だったので秋の訪問は初めてだ。
景色が違う。
入り口脇にあった受付は、母屋のギャラリー内に移っていたので、ギャラリー以外は自由に観れる。
邸宅方向に進む。
春には無かった貼り紙にこの”農家”の古さを感じる。
見上げれば小振りの美味しそうな黄金色の柿。
キネリ(木練り柿)かな。
これは次郎さんが水道管のネジ切り等に使ったと思われるアンティックな自家製の固定レンチ。
秋の日差しを感じながら門を潜って進む。
納屋の2階は、バー「Play First 」とギャラリーになっている。
「Play First」は次郎さんのゴルフの信条。関東エリアのゴルフ場ではこの字体のポスターをよく見かける。
Play First、先に進む。
母屋のミュージアムは季節毎に展示が変わる。
建物の一番奥に増築された板張りの正子さんの書斎は、壁いっぱいの書棚に無数の本で埋まっている。書卓、原稿用紙、筆記具、座布団、膝掛けも当時のままで残されている。
書卓の横に「軍艦島」のグラビア本が置いてあったのが気になった。私も2011年に訪問したことがある。
内部は撮影禁止なので外部のみの写真になるが、いつもながら風情のある佇まい。
当時は工作室だったカフェでコーヒータイム。
前回までは待ち時間も無かったと思うが、さすが初秋の連休、人が多い。10分ほど待つ。
「武相荘」の名前の由来は、「武蔵と相模にまたがる土地」と次郎さん独特の一捻り「無愛想」だという。
メニューは次郎さんも愛したものが多い。
その中から、名物「どら焼き」(セット)をいただく。
餡とアイスクリームがはみ出て食べにくかったけど美味。
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そして、お気に入りの藤棚のデッキで一枚。
帰りがけに、納屋の前で見つけた自転車。
色、形、いいね。
山口自転車のBENNYと思われるが、どうも特注のようだ。
王冠があるので英国製のようだが、英国での次郎さんは専ら車だったろうから、帰国後日本で特注したのかな?かなりのアンティーク物だ。
でも、大きな前輪のペダル直漕ぎスタイルじゃあの坂道はキツイ!(今度行ったら聴いてみよう)
のんびりしていたら午後2時を過ぎたのでまた電チャリで引き返す。
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帰りは、鶴川駅を南下し平坦な鶴見川の遊歩道を走る。この辺りは昔は鶴が多かったのだろうな、なんて想像しながら澄んだ秋の空気と長閑な風景を楽しむ。
今年初めて見かけた彼岸花を一枚。
親切な路標で立ち止まる。
鶴見川河口まで26km。
丁度9年前の2011年9月、自宅(ここから6km下流)から河口(東京湾)までの往復40kmを自転車(もちろん電力なし)で往復したな。
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国道246を下から見上げる。
246から東名高速道路と首都高横浜北西線へのインターチェンジ
東名(左下)を遠目でなく近目で。
左手方向に首都高横浜北西線
美しい都市土木に見惚れてしばし休憩。
家までは、もう少しだ。
市ヶ尾からはシルバーには少々危険な246を避けて住宅街の丘を越える。
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お馴染みの「Bubble Over」は、家の近くのアメリカンレストラン「Troubadour」やセンター北の「Byrd's」の姉妹店。
併設でケーキショップや雑貨店もあるし富士山を見ながら食事ので気に入っているが、最近はご無沙汰。
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本日の走行距離は往復25km、所要時間は4時間半。
消費カロリー帳消し?の麦汁の美味かったこと。



























