芦ノ牧温泉駅(旧上三寄駅)は芦ノ牧温泉の玄関口で乗降客も多く沿線で数少ない有人駅となっている。但し、午後5時には無人化する。
この駅は「猫駅長ばす」が働く駅として有名らしい。
AIZU マウントエキスプレスが着いた時が午後5時、猫駅長も業務終了で駅員に呼ばれて事務室内の駅長小屋に戻っていた。
勤務中は待合室でお客さんのお相手だが、復興支援対応の激務でお疲れなのか時にはお昼寝も。
でも、やはり「駅長さん」、改札が始まるとホームに出て来て安全確認だ。
会津鉄道で芦ノ牧温泉駅から会津若松駅は580円、時間は20分程度。
ワンマンカーなので乗車時に整理券が出る。
会津若松と言えば、鶴ヶ城。
来年からのNHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公の「新島八重」は会津若松の出身地でもあるので生憎の小雨でも観光客は多い。
大きなお城の北のお堀端に「西遊館ーシルクロード文明館」という洒落た建物を発見。
廃止になった銅加熱炉の耐火煉瓦やで作った素晴らしく趣のある館は、会津の菓匠「会津葵」の会長が30年掛けて収集した民芸品を3階に展示している。スキップフロアの1階はお菓子売り場、2階は喫茶店になっている。
もう一カ所の観光地は、市の東にある白虎隊で有名な「飯盛山」
自刃の場所には、鶴ヶ城を望む白虎隊兵士の石像。
そして、白虎隊兵士の墓のある広場にはローマ市から送られた大きな石碑。
その削り取られた部分は新たしく彫り直されていた。
「愛津の旅」の最後の訪問地は猪苗代湖。
磐越西線で磐梯高原を上っていき「猪苗代駅」で途中下車。
天気も悪かったので肌寒い。
駅からバスで15分の湖畔に「野口英世記念館」がある。
私が50年以上前に小学校の教科書で習った有名な偉人の生家も構内に奇麗に保存され、2階建ての展示館には、博士の遺品、功績の数々が展示されており、あらためてその偉大さに感銘を受ける。
猪苗代駅からは峠を越えて鉄路は下っていく。「磐梯熱海駅」あたりから郡山盆地が開けてくる。
久しぶりの大きな空。
東北新幹線臨時列車「はやて」で一路南に1時間半足らずで東京だ。
「非日常のありがたさ」を実感した今回の「会津の旅」。
「旅」って本当に良いね。
また東北に行きたくなった。