分割の夏休みを先取りして「小さな東北支援」ということで福島に出かけた。
(大内宿)
場所が山深い会津の芦ノ牧温泉なので、家からの車か駅レンタ君で気ままに、と思ったが、片道5時間の体力と(いやむしろ)有名な「地酒の誘惑」に負けて、浅草から鬼怒川温泉経由時計回りの全行程鉄道の旅となった
浅草から特急で2時間で昼前に鬼怒川温泉に着いたので駅前のホテル三日月の日帰り温泉で一風呂浴びて昼食の後散歩。
トラックが通ると震度2程度に縦揺れする橋の下には鬼怒川ライン下りの船が流れに任せて下って行く。のどかな風景。
「鬼怒川温泉駅」から2両連結の東武快速「AIZU マウントエキスプレス」(部分快速)は山と渓谷を縫って走る。
あまりにも平地が少ないため、「湯西川駅」はトンネルの中。抜けると鉄橋、そしてまたトンネルだ。
鬼怒川からトコトコ約2時間で「芦ノ牧温泉駅」に着く。
久しぶりの「のんびり旅」を実感する。
この路線が国鉄民営化でJRから「会津鉄道」に変わったのを期に、JR時代の駅名も観光優先の駅名になったので殆どの駅に、「温泉」、「湯」が付くように改名されこの駅は以前は「上三寄駅」だった。
名前とは違い駅前には温泉は無い。約4km。どうも地元では歩く距離ではないらしい。
駅から電話した迎えの車で阿賀川(新潟では阿賀野川という)を上ったところが目的地「芦ノ牧温泉」だ。
流れの速い渓流の断崖にあるこの温泉街は朝方の鬼怒川温泉によく似ているが山が目前に迫っている。
単層ガラスサッシ越しに聞こえる30m真下の激流の音がよく聞こえるが、決して睡眠の邪魔にはならない。
会津旅行の目的の一つに、「大内宿」がある。
雨が上がったのでホテルからタクシーを呼んで出かけてみた。
約20分の道中、運転手さんが親切に到着までに宿の歴史を話してくれる。
江戸へ続く日光街道の宿場の町並みが大内ダムの建設道路のお蔭でアクセスが良くなり脚光を浴びて観光客が押し掛けるようになったそうな。秋の紅葉シーズンには延々と数時間の渋滞だとか。
幸いこのシーズンはそこまではないまでも大勢の観光客で賑わっている。
途中では運転手さん曰く「ミニ奥入瀬」で実に美味しいマイナスイオンを吸い込むための停車というオマケ付きに感激。